恣に   作:名無しの権左衛門

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1858年

8歳 1858年。

 

「佐吉」

「はい、なんでしょう、長老」

「長老って……まあよい。お主が言った製糸工場と蚕は、この藩と地域を豊かにさせた。

そこで、うわさを聞いた幕府のお偉いさんが、蚕を譲ってほしいみたいなことを伝書にて伝えてきた」

 

 あー、家茂さんのナポレオンへの贈呈かー?

まあ、いいけど、対価はもらおうか。

 

「いいけど、江戸幕府の主、徳川家茂との面談をさせてくれって言ってくれない?」

「佐吉……お主は本当に、バカだな」

「将軍様に逢えるわけないって? じゃあ、城郭保全会社と華北複合企業に、圧力をかけてもらうしかないよね?」

「何を言っとるんだ佐吉。一応頼んでみるわい」

 

 よし!

じゃあ、甘味(笑)を用意しておこう。

 

 

 一か月経過する前に、サウジアラビアについて。

 

 サウジアラビア王国との会談をしたんだけど、もともと会社内で宗教に倣って行動を起こすなという事が内紛の発端だった。

というわけで、これを認めさせた後企業に関する税率を決めさせたり、外交に関する関税を取り決めさせた。

そして消費税、印税、法人税、国民健康保険など、憲法の試験として敗戦国を利用することにした。

 また法人税や国民税というものにより、日英合同石油会社に入社する者が増えた。

しかし国の力が若干弱いのか、まーだ反発する輩がいる。

 

 そこで王国から一部の土地を、分割するように仕向けた。

まあ納税を一部滞らせれば、分割はやむを得ないわな。

因みにまだ傭兵を使って、外交貿易の圧力を加え続けている。

つまり今は日英合同石油会社に依存しているともいえるわけだ。

 そしてこれから行われるのは、分割した土地での無神論者の開発だ。

 今まで比べると重税になったサウジアラビア王国。

おかげで破産する人間も多くなってきた。

そこで男女の子供を、会社に担保として寄付すればその税や資金の分を保障するようにした。

 

 国家税なんて別に納税しなくても、王国が干上がるだけなので日英合同石油会社はあまり納税していない。

 

 それでも王国が滅びると、大義名分がなくなるし責任問題の言い逃れもできなくなるので、

王国は形骸化の中存続してもらっている状態だ。

 

 そういえば、イギリスとアメリカの旗を掲げた海賊がいるんだよな。

彼らは傭兵の餌になってもらってる。

 流石に何年もやり続けるのは、国家間問題になる。

よって和平を呑んだアメリカと最大の貿易相手である英国への、通商破壊作戦は取らないようにする。

 

 スエズ運河と大陸横断鉄道の開発は、順調に進んでいる。

そして華北複合企業の朝鮮支部の朝鮮清掃も進捗している。

城郭保全会社の建築・修復・復元、更に外国の城も修繕している。

 

 うん、順調そうで何よりだ。

 

 

 日本。

 

「我が名は徳川家茂である。蚕の贈呈、誠感謝しているぞ」

 

 と将軍様から色々言われたので、蚕を渡すときに動画を作る事を許してくれた。

外国の為の専用蚕だ。外国の窮地を助け、日本の威信を増すその第一歩だ。

よって、この動画が全ての始まりを告げる鐘にもなる。

 

あ~殿様格好いいんじゃ~。

 

「殿様! お願いがあるんですけど、いいですか!?」

「こ、これ、佐吉っ」

 

「よい。申してみよ」

 

 左右にいる殿様の配下が、ギラギラした眼光で睨みつけてくるけど

そんなの効かないぜ!

それに殿様の意向には逆らえんだろうしな!

 

「殿様。私と友達になってください!」

 

 懐から、粒あん入りのわらび餅を出す。

 

「うむ。よかろう」

「「「殿!!?」」」

 

 蚕蛾についての商談や甘味について毒見された後、将軍に食べてもらった。

 

「うむ。実に甘美なものじゃ!」

「と、との。甘いものは控えよ、と医者から……」

「む? 甘いものは正義じゃ!それ以上でも以下でもない!」

 

 盛大に勘違いしてて笑える。

しかも製法もしりたいってさ。

というわけで、健康食品わらび餅について話そう!

 

「殿様。僭越ながら私が、そのわらび餅についてお教えしましょう」

 

 野菜を使ったお餅について、レシピつきで教えた。

更に食後は歯磨きのためのブラシ・コップ、そしてフッ素歯磨き粉を渡す。

 

「これを食後にやってください。もしも歯が抜けたら言ってください。

伝手をしってますんで」

「よき働きぶりじゃ。今後もわしと付き合え!」

「「殿!!?」」

 

 うん。なんか、凄く気に入ってもらえた。

よっしゃ。スマホ使って、最新の医療技術と菓子作りを頑張ろう!

 

 

あと、こんにゃくが白かったから、ひじきを使ってやる。

 

 

そうそう。帰り際に側近らしき人が、殿と友達になってくれてありがとうと言ってた。

 

 スマホで彼の経歴については、調べさせてもらってる。

別に同情ってわけではないけど、俺が所属する藩も巻き込んで彼を支持してみようと思う。

 

 

 そんなこんなで、手紙の出し合いとたまにそっちに行くことで約束したんだ。

 

 

「佐吉。お前の弟だ」

「え、あれ。いつのまに?」

 

 電車があっても、四国以外は通っていない。

だから数か月かかる。

往復で半年は経過する。

 

「というわけで、佐吉。お前も手伝え」

「うん、誕生杉ってやつね」

 

 ここらの人たちは、子供が生まれたら長寿で幹ががっしりとしたのっぽになる杉を植えることになってる。

苗に関しては、既にストックがあるからなんとかなってる。

 

「あ、父さん」

「ん?」

「僕の分も植えとっていい?」

「何を言っているんだ佐吉。お前の分はすでに植えているぞ」

「いいでしょ一本位」

 

「まあいいか。だが、苗代はお前で出すんだぞ」

「勿論さ」

 

 何をするかって?

 

 まず場所を指定します。

 次にお父さんたちに場所をあけてもらっときます。

 

 第三にスマホで購入します。

購入したものを、設定した座標に移動させ自動開封をしておきます。

 

 

「無限資金で、別にこの世界に影響を与えない植物、ここに爆誕!

おいでませ、4000年杉!」

 

 山下家の大規模な山に、この杉を植えた。

4年前、地震による大規模な山火事で一つの山が、〇禿になってしまった。

そこで代わりとなる案を使うことにしたんだ。

結果、一つの大きな杉が山全体を覆うことになった。

 

 

 

 さて……世界の動向だ。

 

 

 中国。

天津条約後、列強は帰国した。

 しかし天津条約が不平等条約なのは、周知されている。

結果的に、排斥運動が活発化して英国が仕返ししてくることは、時間の問題となる。

 

 そういうわけで、華北複合企業は会社の存続をかけて、清国と更に関係を強化。

華北複合企業は更に沿岸部まで、会社の領域として租借された。

会社には老若男女問わず平等に扱い、国と企業と土地を豊かにするように指示。

更に支部や子会社を各地に作り、清国を実質の支配下に置くように行動させる。

 支配下というのは外聞が悪くなるが、情報伝達が遅い今の時代だと、

このように乱立してつながりを並行するのは悪くないと思う。

 

 次に天津会戦後、イギリスが再度インドや中国に出兵することを幕府に恫喝も含めて、

情報を流した。

家茂さんから、初めて貰った手紙で情報を直接しった。

 

 この情報を華北複合企業―清国に流して、極東経済技術共栄圏の話を作り上げさせる。

 

 これは冊封体制を上位互換として作られた、新たな構想である。

それは経済的に華北複合企業を、軍事的に清国に依存したものだ。

 

 華北複合企業に、アジア圏人を出勤させ軍事や民間系技術を生み出し、その兵器を

各国に防衛用として配備する。

また最新鋭兵器は華北複合企業の防衛用に、型落ちは清国の兵隊に反撃侵攻軍として装備させる。

 もしも他国が極東アジアを侵犯した場合、清国を頂点として現地民と共に戦い列強諸国を退けさせる戦略的戦闘方法を取る。

 

 経済面では、清国が食料と工場で作った製品を売る。

そして他国は、食料の加工品や製品の部品を売る。

それぞれ国の事情はあるが、中華の圧倒的人口による消費経済を使って大量消費の資本主義社会にし、この共栄圏の内需だけで豊かになろうというもの。

 現在、華北複合企業以外に、チベット・日本・李氏朝鮮・ベトナム・モンゴル・新疆・トルキスタンなどに、新たな機械部品製作会社を作り上げた。

 

 

 今現在の冊封体制は、一部検討中だ。

この最中に、イギリスらがけしかけてこない事を祈ろう。

もしものために、ユダヤの外資系金融と手を組んでいてよかったと思う。

一応彼らのために、支那対外為替企業の建設を行う。

 

 

「日英合同石油会社が倒せん!しかも、飯がない!」

「ならば、マスカットとイエメンを倒し、わが国に引き入れるのは?」

「よし、沿岸部を取り、飯の数を増やす!」

 

 サウード家王族が、周辺諸国に宣戦布告したみたいだ。

でもこっちに直接来ないだけましだ。

 

 

 次。

 

 次に行うのは、HIV防止作戦。

つまり、熱帯雨林保全委員会(林業会社)の設立と南米鉱脈会社の発足だ。

 

 銀山と油田・石炭と委員会が出す木材を、両者で取引させる。

そして余ったものは、アフリカに開設予定の宇宙開発研究所に送る。

 研究所は8割ほど名ばかりで、中身は英国造船所・日英合同石油会社・華北複合企業から輸入した食料・武器・燃料を、別視点から見た技術開発とダイアモンドなどの宝石・金などの貴金属発掘のために注ぎ込んでいる。

 

 さて……何故、こんなことをするのかというと、アフリカと南米を武装蜂起させて

白人列強共に一泡吹かすためだ。

南米会社は南米全ての人民に、本来の歴史を入社時に叩き込み列強諸国へ憎悪を掻き立てさせる。

 

 アフリカ会社は、奴隷とされた原住民を文明開化の風を嵐のように吹かせ現地文明を破壊する英国など、白人国家へ憎しみを抱かせるよう改竄した歴史と共に教授、勉強させた。

 

 

 ただこれらは蜂起までに時間がかかる。

それまでは一つの企業として、成長していってもらおう。

それに南米はパナマ運河、アフリカはジブラルタルの保持という役目がある。

確実に成し遂げさせねばなるまい。

 

 

 

 

 現在の会社。

 

 

英国造船工場851・華北複合企業(酒/武器/薬/食料/船/生活用品等)851・城郭保全会社(修復建造・警備)8'50

日英合同石油会社852・日本対外為替企業851・四国造船所853・四国電鉄853.

ダルヴァザ天然ガス会社854・支那文化叡尊委員会854・スエズ運河日埃英共同会社854

傭兵斡旋会社855・華北複合企業朝鮮支部857・支那対外為替企業858・熱帯雨林保全委員会(林業会社)858

南米鉱脈会社858・アジア圏機械部品製作会社858・華北複合企業特亜支部858

宇宙開発研究所(予定)

 

製糸工場857

 

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