恣に   作:名無しの権左衛門

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1859年

9歳。 1859年。

 

 

「製糸工場が発足して二年。山下殿には、頭が上がらぬな」

「いえ。私は何も。倅。うちの佐吉がやったことにございます」

「うむ、そうか。それで、佐吉とやら、褒美を取らせて進ぜよう」

 

 藩主に呼ばれました。

 

「うーん。でしたら、沿岸部に台場を。

そして四国造船所に頼んで、船の増強とそれにともなう水兵の練兵をしてください。

経済が回って、藩が文明開化しました。

するとここから派生して、全国で文明開化の風が嵐のように吹き荒れましょう。

そして次の時代、明治において明治維新が発生いたします。

さすれば日本は、一気に和洋折衷やらと西洋化を目指し、用兵も変化いたすでしょう。

 

 そしてその最中に、幕府と朝廷派で一悶着あるでしょう。

最終的には朝廷側の勝利となり、日本は半世紀で列強においつきます。

この軍国化についていけなければ、列強に支配されるのと同じでございます。

 

 ぜひ、水兵の用兵を。いえ、最低でも、護身・白兵戦における武術の開発を急いでください」

 

「「??」」

 

 わからなかったみたいだ。

うん、しょうがないね。

今の日本には、存在していない文字が沢山あるもんだからさ。

 

 とにかく国力の増強を進言した。

 

 次に俺は地元の西洋医学について学ぼうと、オンラインから情報を見る。

うーん。わからん!

 

 というわけで、畑仕事して人生を過ごすか!

あーでも、剣術も学んでみたいなー。

 

だからといって、棒を振り回すのもあれだし……。

ま、適当にやるわ。

 

 

 さて。

40年ほど先だが、移民族の子孫が南アフリカで蜂起するボーア戦争がある。

更にアメリカとフィリピンが戦争を起こす。

米西戦争もある。

 

 そこで、スペインからフィリピンを奪うため、中国系移民を投じて煽動させる。

最終的に共に武装蜂起し、独立と共に支那の冊封体制にくみこませる。

そして義和団の乱で、中国の最高権力者が本性を表すので、華北複合企業は

清国王こそが中華王として祀り上げさせる。

 

 最後には王による立憲君主制を組むことにする。

 

 あ、そうだ。

幕府は朝廷の敵にならないようにしないと。

西南戦争もあるけれど、討幕運動が激しい我が藩は、いつまで幕府に忠誠を誓っているのだろうか。

 

 一応ここらの村は、幕府にそこまでの激情を抱いていない。

 それでも、確実に西洋の支配から逃れようと足掻く人がいる。

彼らがいるからこそ、世界を変えさせられるんだ。

それでも、間違った方向に行きやすいから、ある程度でとどめを刺さないといけない。

 

 そうだ。早期決戦しないと、諸外国が介入してくる。

最悪介入してくれば、幕府と朝廷を足掛かりにした代理戦争と化してしまう。

 

 日本は資源がないから、狙ってくる奴がいないなんて思うだろう。

 

 残念ながら、石油とかいう戦略資源に目をつむれば、最高ではないが絶妙な位置に存在する。

 

 日本列島はその存在だけで、不凍港となり南北に長いが故、極寒から酷暑の国々へ渡れる。

更にロシア・中国といった列強の存在や天然の要塞、水産資源が実に豊富で

恵まれていることがわかる。

 

 だから、ここに国があること自体、邪魔でしかないというわけだ。

 そうでなければ、宗教侵略をしようと宣教師を送ってくるわけがない。

 

 

 利用させてなるものか。

歴史に順序しながら、この国を守ってやる。

 

 

「というわけで、剣術教えてください。

勿論、試合稽古で」

「む……型稽古が、我々の主流だ。譲れん」

「では、あなたの流派は衰退し、この世から根絶されますね」

「……」

 

 無事試合稽古式になった、この一刀流真打派に所属することになった。

 ちょっと自由時間が奪われるけど、晴耕雨読しながら世界の流れを見ていくさ。

 

 

 支那。

 

 残念ながら、事態は混迷を極めている。

華北複合企業は、清国と共同路線を進めている。

……のだが、食料や武器は清国の将軍クラスにより、勝手に国内で癒着・横領が始まってしまった。

これにより華北複合企業は、彼らによって政治の餌になってしまい現在の最高司令者咸豊帝にまで、正常な情報が行かなくなってしまった。

 更に華北複合企業の中で、清国よりの私腹を肥やさんとする地方豪族までもが横領を開始。

 産業スパイも入り始めて、内部は混乱状態だ。

 

 そういうわけで、華北複合企業には華北軍閥として名乗りを上げてもらうことにする。

 

 

「総帥。今は太平天国の乱を収めなければ……」

 

 

 その太平天国は華南や華中が中心となって、蜂起し始めている。

各所蜂起理由はアヘン戦争の賠償金を支払うため、過剰増税とその納税を全てに銀へと両替してしまわないといけないからだった。

 どうみてもやり方というか効率が悪いので、太平天国の乱ではなく天下泰平の乱としよう。

 これをもって、清国は新たに生まれ変わってもらう。

変わらなければ……文化大革命にて、儒教を取り除かせてもらう。

 

 まずは武器のランクを、今の世界トップの英国式ボルトアクションを旧式へとダウンさせる。

 ちなみに日本にある火縄銃改と華北複合企業が作っている銃は、現在技術的に世界の頂点に君臨している。

 

 そして食料も缶詰を偶に朝貢として渡すのではなくて、増税というもっともらしい理由をつけて高く売る。

そして最後には納税をも渋っていく。

 

 

 次に軍閥として、華北複合企業社長はその地帯の長として納めてもらう。

なので絶対に後継ぎを、自分の子供で用意すること。

え、親族会社?いまさら何いってんですかねえ。

 

 教育から太閤検地、法令など全てを変異させていく。

最初に税を免除する代わりに、華北複合企業に家族の内一人は絶対従事させることを強いる。

勿論給料やボーナスはある。

 

 教育は今の科挙、科目選挙を廃止する。

 主に現代の学校を作り、道徳と共同生活・責任感を体と魂に刻み込んでいく。

そしてすべてはコミュニケーション・臨機応変で柔軟な対応と思考など、

支那に必要な事全てを自然に発揮できる者を50年で作り上げる。

 

 『半世紀革命』として、ここに発表する。

 

 もしも相手が攻めてきたら?

 

 領内侵攻として倒し、反撃して清国を陥落させる。

そして咸豊帝に現実を見させて、再教育と共に健康について明るくなってもらう。

ついでに社長の娘と婚姻させて、華北を清国の正当な領土であり社長血族が後継者であることを示させる。

 

 実質咸豊帝は象徴で、社長が実行者だ。

 

 

「使用兵器は最新式でも?」

 

 

 自国領土域か海に落とし、絶対に研究はさせないようにするなら。

 

 

「では、総帥のために」

 

 

 この後企業の採用方法のための面接や人事について、少々(6時間)お話した。

 

 

 

 さて、今年は太陽嵐がある。

電磁パルスが来るんだけど、願い通り完全で完璧なスマホだろうなぁ?

そうでなければ、非常にまずいんだけど。

 

あ、そうだ。

 

基本的なところ全てが、電子機器に頼らないものを作っておこう。

 

 

 そんなわけで、モータリゼーションを始めていこうか。

場所はアメリカではなく、日本の三重県だ。

理由は影が薄いという事。

 

三重自動車会社を作る。

 

 

 次に軍産學複合体を福島県に作ることにした。

理由は史実的に、原発開発と原爆開発ができるため。

更に酷暑や極寒、地震などの天災が多く発生するのでストレステストにはもってこいなんだ。

 

福島軍産學複合体を建設。

 

 

 明治維新前に、日本に対して軍事力を増強できるようにしよう。

そして英国造船所の協力を取り付け、弩級戦艦の開発を行わせる。

更に英国造船所が、英国にお願いして戦艦の操作や水兵の訓練に関しての軍事顧問を派遣してくれた。

勿論これは受け入れ、福島軍産學複合体が発足して二か月後訪日してもらうようにした。

 

 

 最後に……日本国内についてだが、安政の大獄だっけ?

これ、発生してない。

その代わり、対外為替企業に英国ドルと日本圓、支那銀元の差が発生して、圓高、英ドル高、銀元低となる。

これに反応して、銀元を買う日本人資本家であふれかえった。

 史実だと株式市場はまだまだで、株式会社に関しても幕府や政府が強制させても、

結果が芳しくないほど不人気だった。

今ではこの通り、大恐慌かといわれそうな群衆だ。

 

 で、安政の大獄が起きていない代わりに、城郭保全会社とその警備隊が貴重な物資を盗んだフランス人を殺してしまい、領事裁判権的に殺した日本人を引き渡せとフランスが言ってきた。

勿論、冊封体制に組み込まれる予定の日本は、俺が住む国だ。

 

 

 よって領事裁判権が何だといわんばかりに、体制の本命である華北複合企業を筆頭にブーイングがぶちかまされた。

 

 更に領事裁判権に関するものを当地に行わせないのは、相手国を将来植民地化し奴隷として働かせる魂胆があるとして、留学生によるニヒリズムを好意的に受け止めているダルヴァザ天然ガス会社が彼らと共に大ブーイング。

更に英国造船所が、イギリスがアメリカにやらかした事と同じことをしていると批判し、

第二のアメリカができて悲惨な事になるという電報を、新聞会社や英国政府に伝え対仏関係に打撃を加えた。

 

 最終的には、俺がよく介入していた(世界的に見て)超絶過激派の日英合同石油会社が、本国旅団とクリミア戦争にてロシアの堅城を破った傭兵師団の派遣を決定し、

露米英仏軍を撃退した華北複合企業の最精鋭師団と近衛師団、

ダルヴァザ天然ガス会社の正規兵(帝国とは訳ありで冷戦状態)を呼び込んだ。

 

 またこの時フランスや列強共に対して、煮え湯を飲まされていた支那を含む各国が蜂起し始めた。

 

 ちょうどこの時、時間がかかると思っていたブラジルやアフリカも、

フランス領域にて独立運動が過激になったのだ。

 

 

 

 まあ、この俺がインドにまで、手を出しているとは思うまいな?

 

 今は英国が好意的に見てくれているが、インド関係でこじれてきたら……。

まあ、体制に組み込んであげよう。

 

 

 それで、今回の戦争?は、初めての国と他国企業との垣根を超えた連合戦争になった。

しかしフランスが派兵するには、バルカンの火薬庫を通らなければならない。

更にオスマン帝国も存在するので、陸路は不可能。

よって海路から行くのだが、華北複合企業と日英合同石油会社による潜水艦の通商破壊で、悉く海中に没した。

 そんなフランスが苦痛に喘いでいるとき、英国政府から貿易制裁を加えられる事が判明。

 

 これによりフランスは相手に白紙和平の締結と、華北複合企業から日本の後ろ盾になってほしいことを告げられ体制の一部として組み込まれることになる。

そして四国造船所が記念にと、フランスに10隻の最新式弩級戦艦を送った。

 

 この戦艦は帆を全く使わないのと、新たな戦略資源の石油を使うことになる。

 

 結果的にフランスは、日英合同石油会社と華北複合企業らの経済貿易協定に、頷かなければならなくなる。

更に大使館という新たな領事方式をとり、駐日外交官を横浜・駐仏外交官をマルセイユに配備することになる。

 そして領事裁判権や最恵国待遇など、日中における不平等条約内容の全てが撤廃されることになる。

 

 

英国造船工場851・華北複合企業(酒/武器/薬/食料/船/生活用品等)851・城郭保全会社(修復建造・警備)8'50

日英合同石油会社852・日本対外為替企業851・四国造船所853・四国電鉄853.

ダルヴァザ天然ガス会社854・支那文化叡尊委員会854・スエズ運河日埃英共同会社854

傭兵斡旋会社855・華北複合企業朝鮮支部857・支那対外為替企業858・熱帯雨林保全委員会(林業会社)858

南米鉱脈会社858・アジア圏機械部品製作会社858・華北複合企業特亜支部858

宇宙開発研究所859・三重自動車会社859・福島軍産學複合体859

 

製糸工場857

 




歴史ものとしては甘すぎますが、浪漫のため押し通します。
基本的によりよい史実のために頑張るので、話次第では『欧州情勢、複雑怪奇』
ならぬ、『極東情勢、摩訶不思議』になりそうです。
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