真•恋姫BASARAー甲斐の若虎と陽気な?忍   作:兔兎兎

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天覇絶槍、真田幸村。

敵を蹴散らしていく佐助、その少しばかり離れた場所にて幸村がその槍を振るい目まぐるしい活躍を見せていた。

 

 

「はっ、ふっ、せい!!はあぁぁぁ!!」

 

 

力強く突き出される突き、圧倒的な早さで繰り出される横薙ぎ。それら全てが敵を蹴散らす必殺の槍である。

 

 

その槍の餌食となった黄巾党はその命を儚く散らしていた、その光景に黄巾党は只々怯え逃げ惑うことしか出来ずにいた。

 

 

「勇んで参られよ!!この幸村逃げも隠れもせぬ!!」

 

 

高らかにそう宣言する幸村、しかし、人をまるで木の葉の様に吹き飛ばすその様を見ても幸村に挑もうとする輩はいないであろう。

 

 

しかし、そのような光景を見ても幸村に向かって行こうとする者達は勇気ある者達であろうか、または只の命知らずの愚か者か……。

 

 

「ち、畜生。殺してやる!!」

 

 

「ここまでこけにされて黙ってられねぇ!!」

 

 

「そうだ!!俺たちは泣く子も黙る黄巾党だ!!」

 

 

「あんな、奴に負ける俺らじゃねぇ!!」

 

 

「いくぞ!!いくぞぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

雄叫びを上げ幸村に挑み掛かる黄巾党達、しかし、幸村は慌てず静かに黄巾党達に向け槍を構える。

 

 

「烈火!!」

 

 

正面より幸村に襲いかかる黄巾党を幸村がその無数の槍の突きで迎え討つ。

 

 

「ぐっあは!!」

 

 

「な、な、んだ腕が何本にも見え…ぎゃ!?」

 

 

「あ、ありえねぇ!!こんなのぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「のぁぁぉぉぁぉお!!」

 

 

「に、人間のできる技じゃねぇよぉぉぉぉぉぉ、ぐわ!!」

 

 

幸村に襲いかかった黄巾党は瞬く間にその命を散らしていった、そしてそんな光景を目撃した黄巾党の誰かが呟いた。

 

 

あの男の背に紅い虎がいたと、そしてその言葉を聞いた他の黄巾党たちにそれは伝染するかのように広がっていく。

 

 

「と、虎だ……あいつの後ろに紅い虎がみえるぞ!!」

 

 

「こ、殺される。殺される!!」

 

 

「た、た、た、助けてくれ!!まだ死にたくない!!」

 

 

「ああっ!!嫌だ嫌だ!!」

 

 

慌てふためき恐怖心にかられた黄巾党たちは自軍の陣営へと撤退していく、それからは間も無く黄巾党の陣営へと火の雨が降り注いだ。

 

 

「あれは火矢、冥琳殿のか?」

 

 

「旦那、攻めるなら今がチャンスだよ?」

 

 

幸村が火矢を見ていると佐助が幸村の隣に現れる、幸村程ではないが返り血を浴びている。

 

 

「おお!!佐助、無事であったか!!」

 

 

「まあね、それより旦那黄巾党を叩くなら…」

 

 

「わかっておる、佐助!!参るぞ!!続け!!」

 

 

そう言って駆け出す幸村はあっという間に小さくなっていった、その様子にやれやれと首を振る佐助。佐助も幸村を追いかけようとすると。

 

 

「佐助!!」

 

 

後ろから雪蓮の声が佐助を呼び止める。ふり向くと馬に乗った雪蓮と祭がいた。

 

 

「佐助、幸村は?」

 

 

「もう行ったよ、早く行かないと獲物全部旦那が取っちゃうよ?」

 

 

「そうね、じゃ急ぎましょう祭。幸村ばかりにいい格好させれないわ」

 

 

「うむ、承ったぞ」

 

 

そう言って二人と呉の兵士達は駆けて行った、佐助もそれを追い掛ける様に走り出した。

 

 

結果は呉の大勝利に終わった、幸村と佐助の二人が討ち取った黄巾党はおよそ一万。一万八千のほとんどが二人の手によって討たれたのだ。

 

 

そしてこの戦ののちに民の間や有力諸侯の間で囁かれるようになる、呉には虎がいる江東の虎の再来が居ると。その者の名は孫策ではなく真田幸村なる者だと。

 

 

 




最近、大学がまた忙しくなってまいりました。更新は遅れるかもしれません。
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