IS学園、女性しか乗れないスーパーマシーンであるISを扱う女性達を育成するための学園であり、中には将来国家代表になる人材や企業を代表するような奴も来るらしい
……俺と一夏はそんな女性による女性のための学園に放り込まれてしまった。胃が痛い
あの後一夏に電話をかけ、どうして起動なんてしてしまった!と聞いたら
『「最寄りの部屋に入ったらISがあったんで展示品かと思って触ったら起動した」』
……らしい
確かあの日ってIS学園の受験日でもあった、よな……。確かに展示品かと思うかもしれんけど!触るなよ!男性だから反応しないだろうしと思ったのかもしれないかもだけど!!
あの後俺が一夏を叱り、とりあえず一夏の入学金とかの話を……と思ったらとんでもない事実が発覚した
兄弟の血筋が悪い意味で作用した瞬間だと思ってしまった。俺は当然の如くIS学園に転入、女しかいない場所に入学とかストレスでしかない……俺も一夏も腹が痛いよ、ホント
前には一夏、横と後ろからは女性の視線、窓際から幼馴染の視線、一夏の前には(どことは言わないけど)ビックバン、幼馴染の後ろから殺気の帯びた視線……やべえ、胃が死にそう
自己紹介なんて聞けるほど精神的に余裕がなく、気付いたら一夏の番になっていた
「織斑一夏です!……あ、えっと凰鈴音っていう彼女が居ます、よろしくお願いします」
ピシィ……
一夏さんや、彼氏彼女の話を二言目に言ったせいで女子の皆さんのハイライトがぶっ飛んだんですが?
幼馴染も顔色真っ青だし、大丈夫かよこの教室……
「二言目に彼氏彼女の話を持ち込むなバカ者」
「ぐぇっ!」
パシィン!とキレのいい音と共に一夏の頭に出席簿であろうものが振り下ろされ、一夏が蹲る
つかこの声……
「「千冬姉!/ちー姉!」」
「織斑先生だ大馬鹿ども!」
スパパァン!
「「ぐふぁ!?」」
頭が、頭がぁぁぁぁあ!!
キレのいい音と共に俺と一夏の頭に出席簿であろうものが振り下ろされ、意識が一瞬明後日の方へと飛ぶ
「いってぇ……」
「死ねる……」
金属混じってんだろコレ……痛てぇよ…ちー姉手加減しろよ…
「すみません山田先生、会議で遅れてしまいました」
「大丈夫です、なんて言ったって副担任ですから!」
「そうですか
……コホン、今日からお前達の担任を務めることになった織斑千冬だ。お前達をこの1年で代表候補生クラスの人材に育てることを目的としている。私の指示には基本YES or はいだ、わかったな?」
俺と一夏は『それってどこの暴君ですか?』という喉元まで出かかった言葉を飲み込もうとした時クラス中が湧き、千冬に会うために九州から来ただの色々言ってきた
「静まれ!まだ自己紹介してない奴が居るだろう」
その一言でクラス全体が黙り、ちー姉は俺の方を向く
……へいへい
「織斑千秋、織斑家の長男で君らより一つ上だ、だからと言ってここだと同級生に等しいから別に何か特別態度を変えろとかそういうことはしなくていい。俺は篠ノ之束サンが造ったものを解析して資料を纏めることを仕事にしている。それと──一夏」
「あ、そうだった」
一夏が色々教材が入っているカバンを開くとそこから独特を鳴き声を出すクローズドラゴンが出てくる
「『『ッ!?』』」
クラス全員が驚愕する、無理もないとは思いつつ、一夏に説明を促す
「コイツはクローズドラゴン、俺のサポートガジェット兼護衛ガジェットの役割を担ってる。一応IS学園側にはこのことは伝えてあるから俺の娯楽品ではないってことだけ」
『!』
ペコリとお辞儀するクローズドラゴン、着席した俺と一夏はちー姉に視線を送る
そして淡々と自己紹介が続き、休み時間になる
持ち込んだゲーム機を起動しようとすると
「久しぶりだな、一夏、千秋」
幼馴染──篠ノ之箒が来た
「おひさー」
「久しぶりだな、箒」
「千秋、一夏を借りるぞ」
「別に俺のものじゃねーから気にすんなよ」
「いや俺の意志をガン無視かよって箒さん?そんな強い力じゃいてぇぇぇぇ!!」
……一夏は洒落にならんくらい鍛えてんのになんで痛いなんて言ってんだよ、そんだけ引っ張る力強いのか?
それとも中学全国大会行ったから箒も強いのか?
「あーららー、凄いことになったねー」
「えっと、君は?」
「自己紹介もしたけど布仏本音だよ〜」
「布仏さんね……すまん、さっきから見られることへのストレスによる胃痛で……」
「大変だー!?」
「だ、誰か胃薬くれない……?」
やべえ、やべえ、トイレに直行し、出すもん出し、教室に戻ると一夏と箒は戻っており、着席している
「ふぅ……あ、一夏」
「まだセーフだ、座れ!」
「は?」
「もうアウトだ大バカ者め」
……ん?……やべぇ、後ろ向きたくない
ギギギと後ろを振り向くとちー姉が居た。こ、これはアカンやつでは……
「……織斑兄、なぜ遅刻した?」
「え、なってたんすか?」
スパァン!
「い、胃痛でトイレに直行してました……。チャイムは聞き取れませんできた…」
「そうか、次はないぞ」
「あ、あい……」
頭がいてぇ……
授業が進み、誰かわからない人は居ませんかと聞かれたが、一夏にも一応俺が教えてたし基本範囲がわからない、なんて人はいなかった
「……良かったです。織斑君達も参考書読んでくれたんですね」
「「え?」」
「え?」
「……え?なにそれ、参考書?」
「織斑兄弟、IS学園入学が決まった時に配られたものがあっただろう?」
「あ、それかぁ…」
「古い電話帳だと思って「捨てちゃいました…か?」……」
ズバァァン!
「「ぐぁぁっ!!!」」
「この愚弟共めが……!いや、一応範囲は理解しているみたいだ、今回は不問にしてやる。だが、次はないぞ?」
「「イエッサー!」」
やっべぇ、そんなものあったのかよ……
こんな感じで1時間目が終わった