イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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食堂に向かう途中
「シエン・・・アイズって呼んで」

「え?」

「アイズって呼んで?」

「あ、アイズ?」

「・・・うん」

「えぇ・・・(困惑)」

ロキやリヴェリアが名前で呼ばれていて自分が呼ばれていないのが気に食わなかった様子(戦闘中に囁かれた内容は聞き取れなかった)

ダンメモでヴィルガを倒した時の鳴き声がスマブラDXのドンキーが大ダメージを受けていてスマッシュ技を食らった時に出す声に似ている。



食事?

食堂

「さ、君はここの椅子に座ってくれ」

 

「は、はい分かりました」

 

金色の髪の小さな少年(なんか偉そうな人)に言われた場所に座る前にボロボロになったマントを脱ぎ、背中に装着したバッグを床に置く。

 

「よいしょっと・・・え?」

 

道具を置き、椅子に座ろうとして前を見ると目の前の席にリヴェリアさんがいて、オレから見たその右には金髪の髪の小さな少年が、その隣にロキさんが、オレから見たリヴェリアさんの左には髭が長いドワーフがいた。

 

前世を思い出す・・これは就活の面接じゃないのか!?やべえ、胃が痛くなってきた!オレの左右は?右にアスフィ、その隣にヘルメスが、じゃあオレの左は?顔を左に向けると

 

「・・・・・?」

 

目が合い首を傾げるアイズ・・・なんでいるの?君結構オレにひどい目にあわされたのに・・・普通距離をとるだろ?なんでだ?

 

「それじゃあ、いただこうか」

 

その声がきっかけに騒がしい夕食が始まった。どうやらロキ・ファミリアではそのときホームにいる人みんなでご飯を食べるのが決まりらしい。結構いいなそういうの。

さて、オレも食べようか・・・イーリスでフレデリクに食事の作法を習っていたので作法には結構自信ありだ!

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・なんかしゃべれや!!」

 

ここだけ静かに食事するのに我慢できなかったのか大声を出すロキさん。無理だよ、作法に自信はあってもオレには喋る余裕がない。

 

「とりあえず自己紹介でもしようか、僕は小人族のフィン・ディムナ、ロキ・ファミリアで団長をしているよ」

 

「私はハイエルフのリヴェリア・リヨス・アールヴだ。副団長をしている。」

 

「ワシはドワーフのガレス・ランドロックじゃ。よろしくのう。」

 

「・・・・アイズ・ヴァレンシュタイン」

 

「そしてウチが主神のロキや!ヘルメスは知っとるから今度はシエン君の番やで」

 

「オレはシエン、イーリス聖王国の元魔法研究員でした。今はヘルメスのところで世話になっています」

 

「イーリス聖王国?聞いたことがないね?リヴェリアは?」

 

「私もない」

 

「わしもじゃ」

 

「ウチも聞いたことないでヘルメスは知ってるんやろ?」

 

「ああ、もちろんさ、とても興味深いところだったぜ?なあ、アスフィ?」

 

「はい、私たちの常識が通用しないようなところでした。何度死にかけたか・・・」

 

ああ、アスフィのハイライトが消えていく・・・そういえばアイズとの戦闘中、ヘルメスが遠くで見ることしかできなかったって言ってたな・・・

え!?まさか、ギムレー戦の時見ていたのか!?なんて無茶を!!

 

「アスフィ・・・お前あの時いたのか・・・よく死ななかったな」

 

「ホントなんで私生きてるんでしょう・・・」

 

「さすがはオレのアスフィだぜ!!」

 

「おまえは反省しろ」

 

「ハッハッハ!!断る!!」

 

「ハァ、もうヤダ・・・」

 

そういって落ち込むアスフィ、うん苦労してるな。

 

「なんや、ずいぶんと仲ええやんか」

 

「いったいどんな体験をしてきたんだろうね・・・」

 

「その話も気になるがシエン、元魔法研究員とはどういうことだ?」

 

リヴェリアさんが聞いてきた。

 

「はい、新しい魔法を開発したり、大昔にあった魔法や杖の復元などをしていました、たぶんそれも原因で国から追い出されたんでしょうけど」

 

「魔法を開発!?大昔の魔法の復元だと!?」

 

リヴェリアさんは目を大きく見開き大声で言った。周りの人たちの話し声が消えてこっちの話に耳を傾けている。

 

「ガッハッハ!魔法についてはよくわからんが大した奴よのお主!」

 

「・・・・すごい」

 

そんな風に言われるとなんだか照れるな。

 

「どんな魔法を作ったんだ」

 

興味津々のリヴェリアさん

 

「最初に水の魔法、次に岩の魔法、その次は案が浮かばなくて作れませんでした」

 

「水の魔法に岩の魔法、水を持ち運ばなくてよくて、岩で障害物を作り足止め、ダンジョンの遠征に是非ともほしいね」

 

「案が浮かばなくて作れないということは案が浮かべばまた新しい魔法ができるということか・・・」

 

「なあ、シエン君!今その魔法できるんか!?」

 

「できますけどとても弱いです、でも強くできます。」

 

「どうやるんや?」

 

「魔法の仕組みを本に書くんです。それに精神力を流して魔法発動。その本を魔道書といいます」

 

魔道書(まどうしょ)魔導書(グリモア)とはまた違ったものか・・・」

 

九魔姫(ナイン・ヘル)、シエンの魔道書は本の形をした精神力を消費する魔剣です、しかも【魔力】が高ければ高いほど威力が上昇します。精神力を消費しますから、魔剣と違って魔道書を使って敵を倒すと【魔力】と【器用】の経験値を得ることができます。実験したところ確認できました。」

 

まじで!?いつの間に実験してたの!?魔剣って経験値得られないんだ・・・

 

「シエン、私にくれた魔道書ですが、大体どのくらい使えますか?」

 

「アスフィ達が持ってきた素材で作ったのは初めてだから分からないけど、イーリスで書いた時は50回は使えたぞ」

 

「ご、50回!?そんなに使えるのか!?」

 

「ンー、差別化されてるとはいえ魔剣より遥かにいいね」

 

「まじかいな、シエン君!!一冊うちらにくれへん!?」

 

「まあ、そういうと思いましたよ、でもどんなのが欲しいかわからないので今すぐはできませんよ」

 

「書いてくれるんか!?おおきに!」

 

「けどそのかわり、ダンジョンについて教えてくれないですか?」

 

「ダンジョンのこと?」

 

そうダンジョンのことだ、アスフィに教えてもらうことになってはいるが、いかんせんアスフィはヘルメス・ファミリアの団長で忙しくて、書類の前にため息をついている姿を見るとダンジョンについて教えてくれなんて頼めるわけがない・・・

なので独学で学んでいる、ギルドで教えてもらおうにもオレはちゃんとした冒険者じゃないから行きづらいのだ。

 

「なんや、そんなんお安い御用やで!ダンジョンの知識ならどこにも負けへんで!リヴェリア!シエン君にダンジョンのこと教えてあげてや」

 

「わかった、しっかり教えよう」

 

おお、リヴェリアさん直々に教えてもらえるのか!?これは光栄だな!あれ?男たちから殺意が飛んで来ると思ったら憐みのような目で見られているぞ?アイズはなんか震えてるし・・・

 

「シエン君、リヴェリアの教えはとても厳しいんだ。それで何人もの団員が逃げ出しては捕まりさらに長い時間聞かされたんだ、君はいったいどうなるかな?応援してるよ」

「あ、あの、リヴェリアさん?ほどほどでいいですよ?」

 

「そういうわけにはいかない、君は魔道書を作る、私はダンジョンについて話すだけ、これでは君は割に合わないからな。だから私の知っているダンジョンの知識全てを教えよう・・なに遠慮することはない」

 

周りの人は青ざめ、倒れる人がいるほどだ、どんだけやばいんだ!?

 

 

「それはともかく、悪魔ってなんだい?」

 

 

「それは、ちょっと食事中に語る内容じゃないけど、簡単にいうなら、アイズちゃんとの戦いのような事をモンスター(屍兵)相手にシエンは今までずっとしてきたんだ。そんなシエンを怖れた人々はシエンの事を悪魔と呼んだんだ」

 

ヘルメスはオレがペレジア兵を殺しまくったことを言わないで説明する。

 

「・・・無理するなって言ったシエンの方が無理してる」

 

「生きるためには無理をせざるを得なかったんだよ・・・」

 

なかなか痛いところを突いてくるアイズ。

 

「今聞いたこととこれまでにあったことをまとめるとダンジョン探索に必要な魔法を持っていて」

 

「まだ新たに魔法を作ることができ、魔剣のような物を作れる」

 

「壁を張って(タンク)もできるの」

 

「・・・そして強い」

 

「決まりやな・・・なぁ、シエン君」

 

「何ですか?」

 

「採用!!ウチんとこに改宗せえや!!」

 

やっぱり就活の面接じゃねぇか!!




リヴェリアにダンジョンのことを教わることになって

「すまんアスフィ、アスフィの承諾を得ずにかってに他の人にダンジョンのこと教えてもらうことになって・・・」

「いえ、私も忙しくて教えることができませんでした。ですが勝手なことをしたシエンには罰を与えないといけませんね」

「な、何をすればいいんだ?」

「私の気に入っているお店で愚痴を聞いてもらいます」

「それぐらいならいつでもいいぞ」

「よろしくお願いしますね」

「すいませーん、ダンジョンですけどぉぉ(潜ってくるのに)まーだ時間がかかりそうっすかねぇー」


アイズとの戦闘で【サイレス】と言っていますが言う必要はないです、気合いをいれるためであったりアイズを動揺させるためにでもありました。

アイズがシエンの隣に椅子に座ったのは、もともとそこがアイズの席だったからです。それにひどい目に合うのは今まで結構あったので気にしていないです。
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