イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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シルのクエストでシエンが現れるまでスタンバってたオッタルさん・・・まじお疲れ様です・・・


後始末はちゃんとしましょう

オラリオ 午前中 豊饒の女主人にて

 

「ほい、料理に必要って言ってた材料だ」

 

オレはクエストを終えて次の日にシルに材料を届けにきた。

 

「ありがとうございます!これで新しい料理が出来ます!すぐに作りますからちょっと待っててくださいね!」

 

「あ、ちょっと!オレは今日帰るk」

 

シルはオレの話を聞かないでキッチンに向かう

 

「シエンさん、シルの作ってくれる料理です。食べていってくださいね」

 

リューさんが味見役(いけにえ)になれと言ってくる・・・

 

「明らかに料理に入れるような物じゃなかったけど大丈夫か?」

 

「・・・おそらくは」

 

やっぱりリューさんも不安そうだ・・・オレ大丈夫かな・・・

 

「出来ました!さあどうぞ!」

 

出来上がった新料理を見る、見た目はよさそうだ見た目は・・・味は・・・味はどうなんだ・・・

オレはシルを見る。顔にはやく食べてっと書いてあるように見える。

ええい、ままよ!メシマズは向こうにもいたんだ!神の恩恵も得た!胃袋よ耐えてくれよ!オレは料理を食す・・・

 

「どうですか?」

 

「なんかよくわからない味だ・・・」

 

シルが聞いてきたが正直微妙だ、味がない・・・料理のうまい感想が言えなかった。

 

「うーん、まだまだ改善が必要ですね。シエンさんまたいつかクエスト頼んでもいいですか?」

 

「今度は大きな猪に遭遇するクエストは勘弁してくれ・・・」

 

簡単なクエストを受けてあんな大規模の戦いになるとは思わなかった・・・備考欄には注意して見る事にしよう。

少し考え事をしてると近くの冒険者達からの会話が聞こえてきた。

 

「おい、聞いたか?セオロの森林に突然巨大な岩石が現れたんだとよ」

 

「ハァ?森に突然岩石が現れた?あり得ないだろ」

 

「それがどうやらマジなみたいだ、昨日セオロの森林に行こうとしていた奴が空に見たこともない魔法陣が見えたらそこから巨岩が現れたんだとよ、魔法陣が消えて少し経った後にその巨岩を調べる為にそれを削り、オラリオに持ち帰って岩石を鑑定してもらったら見たこともない貴重なものって事で高く売れるらしいぞ!」

 

「マジかよ!?オレも行こうかな?でもなんで儲け話をオレに?」

 

「その岩石は並みのやつでは削れないらしく【力】の高い奴が必要なんだ!だから協力してくれないか?」

 

「任せろ!どんだけ硬いか知らないが、安全に思いっきり【力】を振るえるってことはあまりないから腕試しには丁度いいな!食事も終わったし早速行こうぜ!女将さん、お勘定!」

 

そう言ってお金を置いて出て行った。

情報が届くのはやっ!?流石迷宮都市だな・・・そう思っていると

 

「絶対シエンだニャ」

 

「シエンさんだね」

 

「シエンさん、やりすぎです。片付けはしっかりなさい」

 

「やり過ぎについてはリューは人の事言えないニャー」

 

オレがシルのクエストを受けたことを知っている店員さん達は巨岩が現れた原因はオレだと察した。森育ちのリューさんは森林を傷つけたオレに対して少し怒っているように見える。

 

「よー、ミア母ちゃん!ちょっとお邪魔するでー」

 

ロキさんがお店にやってきた、・・・リヴェリアさんを連れて

 

「おっ?やっぱおったなシエン君」

 

「なんでここにいるってわかったんですか・・・ロキさん」

 

「カンや」

 

「そのカン、ズルくないですか?」

 

「ズルくないで、神やから」

 

「そんな事はどうでもいい。シエン、話したい事があるからちょっとウチまで来てもらおうか」

 

「・・・はい・・・」

 

ああ、終わった。オレは、ロキファミリアに行く事になった・・・

 

 

シエンがいなくなった豊饒の女主人にて

 

「おい、あの黒マント何者だ?あんな奴ロキファミリアにいたか?」

 

「いや?いなかったと思うぜ、それより九魔姫はやっぱ美人だなぁ・・・」

 

「当たり前だろ?ハイエルフだぜ?オレもお知り合いになりてぇ〜」

 

「そんな美人さんと仲のいいあの黒マント・・・許すまじ!!」

 

「ああ!だけどよ、九魔姫と知り合いって事はあの黒マントメチャクチャ強いんじゃねぇの?」

 

「かもな、主神に報告でもしとこうか」

 

さっきのやり取りでリヴェリアと仲がいい(?)と思われているようで注目されてしまったシエンだった。

 

「ニャフフ、シエンは最近の話題にニャッているニャ」

 

「それにしてもセオロの森林を岩石まみれってどうやったらできるんだろうね?」

 

「シエンさんはやはりとんでもない魔導士のようですね。シル、シエンさんの事について知っている事はありませんか?」

 

「え?リュー、シエンさんの事が気になるの?」

 

「ええ、あれ程の【魔力】の使い手はそうはいません。シエンさんが都合がいいなら私の早朝の鍛練に付き合ってもらおうかと」

 

「あっ、そういう事・・・」

 

「リューはクソ真面目だからニャー」

 

「バカ娘共!くっちゃべってないでさっさと仕事に戻りな!」

 

 

 

ロキファミリアにて

 

「実はこういう事がありまして」

 

オレはクエストを受けてハプニングが起きたことを言った。

 

「あんの色ボケ女神、やっぱシエン君に目ぇつけとったか・・・シエン君はウチのもんやっちゃうに・・・」

 

「いや、ロキさんのものじゃないですけど」

 

「何があったかは理解したが、お前がやった事だろう。ちゃんと後始末をしてこい。」

 

「・・・はい」

 

後始末めんどくせぇ、やり過ぎなきゃ良かった・・・

 

「ねぇシエン!アタシも手伝おうか?」

 

「ティオナ?それは助かるけどいいのか?」

 

「うん!だってシエン【力】ないでしょ?アタシ【力】には自信があるから任せて!」

 

【力】ないでしょ・・・子供の悪意の無い言葉は突き刺さるでぇ・・・でも心強いな

 

「団長〜ギルドからのクエストっす」

 

黒髪の特徴の無いのが特徴の男、ラウル・ノールドがフィンさんに連絡しにやってきた。

このラウル君、あまりぱっとしないがなんとL v.4だ。周りの人達が凄すぎて、自己評価がかなり低いらしいがフィンさん達からは期待されているみたいだ。

自分に自信が持てるようになればもっと強くなれると思うな。

 

「ギルドからクエスト?」

 

「はいっす、セオロの森林に現れた巨岩を破壊するようにとの事っす、ってどうしたんすかシエンさん?」

 

おおぅ、ロキファミリアにも迷惑がかかっちまったよ・・・

周りの人達からの視線が辛いぜ・・・

 

「ラウル、報告を続けてくれないか?」

 

「は、はい。巨岩なんですが硬さがアダマンタイト以上の強度で壊すのにかなり苦労しているみたいっす。しかもそれがセオロの森林の半分くらい埋め尽くしているみたいっす」

 

「ほう・・・」

 

「(ガクブル)」

 

リヴェリアさんの声にオレの体の震えが止まらない・・・

 

「あと、見たこともない鉱石なので高く売れるっす」

 

「ほう、見たこともない鉱石か、それは気になるのう。フィン、ワシも行っていていいかのう?そのほうが速くクエストが終わるだろうからの」

 

「・・・そうだね、こうなっては仕方ない、さっさと終わらせよう。シエン、勿論協力してもらうよ?」

 

「こちらこそよろしくお願いします・・・」

 

「オラリオから出る許可を貰いに行き、馬車の手配をしないとね」

 

「あの、ティオナとガレスさんを抱えて空飛んでいくんで馬車はいらないですよ?」

 

「「「は?」」」

 

「え!?空飛べるの!?やったー!!ティオネ!!アタシ空飛べるって!!」

 

「とても信じられないわね・・・」

 

「リヴェリア、すまんの。空の世界とやらを楽しんでくるわい」

 

「今度私もシエンに頼んでみようか・・・」

 

「・・・羨ましい」

 

「いや、アイズさんは【魔法】を利用して滑空とかできるじゃないっすか・・・」

 

ティオナは大はしゃぎだ。やっぱ空飛ぶってワクワクするよね

 

「どれくらいでセオロの森林に着くんだい?」

 

「昨日の夕方くらいに出発して夜になる前に着きました」

 

「速すぎるね・・・」

 

「荷物は持たない場合ですけどね、今回は2人と武器を運ぶので少し遅れるかも・・・」

 

「問題ないよ!それって長く空を飛んでいられるってことでしょ!!」

 

「まあ、そうだけど、途中降りるかもな。休憩挟んで飛んでいく予定だ」

 

「準備してくるね!」

 

そう言ってティオナは自分の部屋に走って行った。あんまり物は持っていけないんだが分かっているだろうか・・・

 

 

オラリオの外

 

ティオナは案の定たくさんの荷物を持ってきていたが小鞄に収まるくらいの量に減らした。

 

「さて、行きますか」

 

「うん!」

 

「楽しみじゃのう」

 

オレはマントに精神力を流し込み両端を伸ばして右側にティオナを包み、左側にガレスさんを包んだ。

 

「このマント伸びるんだ!?すごーい!!」

 

「もうなんでもありだのうお主・・・」

 

「道具がなかったらあまり出来る事はないんですけどね、では飛びますよ」

 

背中のバッグにある緑の魔道書に精神力を流し込み、【ウインド】を発動して浮き上がり次に【ギガウインド】を発動してセオロの森林向けて飛ぶ。目にゴミが入らないようにゴーグルっぽいのも忘れずに2人の分も作る。

 

「すごい!本当に飛んでる!!」

 

「うむ!風が心地よいの、シエンよワシの顔になにか付いておるようだが?」

 

「目にゴミが入らないようにバリアを展開しているんです」

 

「わざわざすまんの、【魔法】の二つ発動とはずいぶん器用じゃな」

 

「【魔法】だけが取り柄なので、さてどうやって壊します?」

 

「このスピードを生かし、巨岩に激突するぞ!」

 

「え?」

 

「なに心配するなアダマンタイトクラスの耐久なら十分破壊できるわい!」

 

「アタシは出来るかわからないけどやってみる!」

 

えぇ・・・いいのかそれで・・・流石ドワーフだなぁ(白目)

オレは激突したらミンチになりそうなのでこの2人を離すしかないな。

 

「あ、見えてきましたよ!あの岩です」

 

「ずいぶんデカイの・・・じゃがやり甲斐があるわい!やるぞ、ティオナ!」

 

「りょーかい!!」

 

そう言って2人はマントから出て武器を持ち、【ギガウインド】で加速した状態で岩に激突する。

ガレスさんの激突した巨岩はガレスさんの斧によって真っ二つ!!

ティオナのも同様に真っ二つだ・・・

 

何この人達・・・コワイ・・・

 

「なんだぁ!?いきなり岩が割れたぞ!?こっちに倒れてくる!?逃げろォ!!」

 

あ、マズ!?あれは逃げきれないな、魔法を!!

 

「【ミラーバリア】!!」

 

「あれ?岩が浮いてるぞ?おっとそんなこと言ってる場合じゃねぇ!離れねぇと!」

 

よし!なんとか間に合ったな・・・2人は暴れまくってるからオレは周りの冒険者達に被害が出ないようにカバーしないとな・・・

 

岩石の破壊作業はオレも【トロン】で岩石を部分的に穴を空けて割りやすいようにして、ガレスさんより【力】の低いティオナの援護をした。オレ1人でも壊せるが帰るための精神力を残しておいてとのことで精神力の節約させてもらった。有難いことだ。そしてついに

 

「やっとおわったー!!」

 

「なかなかの強度だったのう、この鉱石を椿の奴にでも持っていくか」

 

「椿?」

 

「うむ、ワシの専属の鍛治士でなオラリオではトップクラスの鍛治士じゃ」

 

「武器か、どんなものがあるんだろうな」

 

トップクラスか、流石ロキファミリアだ。色んなファミリアに繋がりがある。

 

「いてて、手がいたーい!」

 

「ちょっと待ってろ、今治すから」

 

オレは腰にある【リライブ】の杖を使い治療した。

 

「すごい、もう手が痛くなくなった!ありがと!!」

 

「回復もできるのか・・・」

 

「それとこのお湯で手を洗うか?」

 

オレは【ストーン】【ウォーター】【ファイアー】を利用して石の桶を作り水を生み出し火を突っ込んでお湯を沸かした。

 

「なんて贅沢な【魔法】の使い方なんじゃ・・・」

 

「ねえねえ!これって大きくしたらお風呂作れるんじゃないの!?」

 

「おっ?カンがいいな!イーリスで遠征の時、こうやってお風呂作ってたんだ。」

 

「ダンジョン遠征では綺麗好きのエルフ達が欲しがるの」

 

「ロキさんにも魔道書を渡す約束してましたし、水と岩の二冊差し上げましょうか?」

 

「いいの!?」

 

「リヴェリアさんの講義の分と今日の後始末の手伝いしてもらったその分だ。遠慮なくもらってくれ」

 

本当に助かったからな、ちゃんと借りは返すぞ。ありがとう2人共

 

 

この後2人をオラリオに運びオレはオラリオを出てベル達の村へ向かって飛んだ。




戦闘描写って難しい・・・
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