イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
その結果、発展アビリティ【魔防】が上昇しました。ちなみになんですが、ガレスの【魔防】の発展アビリティはEです。(原作設定)
今思うと気弾のコントロールをミスったら宇宙船壊れるよなぁ・・・
オラリオに着いたぞ!
うん、前より確実に早く着いたな。神の恩恵って すげー !!
これ、クロム達に与えられたらどうなるんだろ・・・オラリオ崩壊待った無しだな!!ぜってぇ来んじゃねぇぞあいつらァ!!
あ、アンナさん(死の商人)がもう来てたわ・・・(絶望)
こっちに来ているなら一度会って挨拶しておきたい、そしてイーリスはどうなっているのか聞きたい。聞いても意味がないことはわかってるけどね・・・
今は昼頃、久々に豊饒の女主人で昼食にしよう!
「こんにちはー」
オレは店に入ると相変わらず賑やかだった、夜は冒険者でいっぱいだが昼はそれほど冒険者はいなくて一般人の方が多いようだ。
「あ!シエンさん!?お久しぶりです!私シエンさんが来なくて(懐が)寂しかったんですからね!」
「あーそうかいそうかい、そりゃわるかったねー」
「シエンさん、お久しぶりです。ご注文は?」
「アルヴの水と今日のオススメで頼むよ、リューさん」
「かしこまりました、しばらくお待ちください」
「シエンさん!無視しないでください!」
オレに話しかけて来たリューさんに注文を頼んだ。シルは無視の方向で、下手に関わるとからかってくるからなこの子は
「アッハッハ!ホントに賑やかだなぁここは・・・」
「そうでしょう?とてもいいお店なんですよ!あ、いらっしゃいませー!」
「高い酒を一つ頼む、それとツマミをな。席は・・・おお、君か。隣に失礼する。怪物祭の時、協力感謝するぞ。君のように他の冒険者も協力してくれたら・・・全く冒険者は自分勝手が過ぎる!」
お店に入ってきたのは少し小太りの緑色の目をした年取った男のエルフ、ギルド長のロイマン・マルディールさんだ。
同族からは【エルフの恥】と呼ばれているがこれぐらいの小太りのおじさんくらい普通だと思うけどね、話しかけやすいし。上層部の連中なんかと比べるとよっぽどマシだぞ。
「こんにちはロイマンさん、お酒を飲んでいいんですか?まだお昼なんですけど・・・」
「構わん、もう仕事なら午前中に終えた。午後からは自由時間だからな」
なにこの人・・・有能すぎる・・・午後から自由時間だと!?なんて羨ましいんだ・・・
「ふふふ、今日の私は気分が良い。店長!彼にも酒を出してくれ!支払いは私が出す」
「あいよ!」
やだ、太っ腹・・・お酒飲めないのに・・・断らなきゃいけないのに・・・好意に応えなきゃ(ゴクンゴクン)
しばらく食事を一緒にして軽く話をした後ロイマンさんは席を立った。
「ロイマンさん、ご馳走様でした」
「うむ!良い飲みっぷりだった。おっと、そろそろカジノに行く時間だ。君、またギルドの仕事手伝ってくれよ。では、失礼する」
そう言ってロイマンさんはお金を払い店を出て行った。さて・・・と、うっぷ・・・
「・・・リューさん、ロイマンさん出てった?」
「はい」
「・・・トイレ借ります」
ああ、やっぱりお酒はダメだったよ・・・
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃらい・・・」
お酒の影響で頭クソいてぇ・・・リューさんにちゃんと言葉伝わってんのかなこれ?あ、なんだかねむ・・く・・・
「すやぁ・・・」
「・・・寝ましたね」
「寝ちゃったね・・・」
「意外な弱点だニャ・・・」
アッサリとシエンは眠りに堕ちた・・・まだ昼頃だというのに
「ニャフフ!これはイタズラのチャンスニャ!」
「ちょっとクロエ!お客様に失礼だよ!やめときなって」
店員の黒髪の猫人のクロエ・ロロと店員のヒューマンのルノア・ファウストがやってきた。
「フッフッフ、こんな所で眠ってる奴が悪いんだニャ!」
「それもそうだニャ!シエン!これはアレンの分ニャー!」
イタズラしようとしてシエンに触れようとする二人、しかし・・・
「「!?」」
触れる直前で手を引っ込め、その場から離れる。黒色のマントの両端が鋭くなってアーニャとクロエのいた場所まで伸びていた。しかも伸びてきた場所は心臓付近だった・・・
「な、なんて奴ニャ・・・酔っ払って寝ているのに」
「何のためらいもなく急所を狙ってきたニャ・・・」
「冒険者さん酔っ払ってる分容赦無いね・・・」
「リュー!あのマントが伸びたよ!?」
「ええ、眠っているのにとんでもなく器用だ・・・隙だらけなようでまるで隙がない・・・」
「おいおい見たかよ今の・・・」
「いや、あのマントの動きが速すぎて見えなかったぞ・・・」
「それを回避した店員達もヤバすぎだろ・・・」
周りにいた人も驚く、そして全員思った。この人にだけは酒は与えてはいけないと・・・
「バカ娘共、なに突っ立ってんだい!お客様が注文を待ってんだよ!さっさと仕事に戻りな!アタシの拳骨を食らいたいのかい!?」
「わ、悪かったニャ、母ちゃん!拳骨だけはー!!」
「すみません今戻ります。ミア母さん、シエンさんはどうしますか?」
「ほっときな!下手に触ろうとすると串刺しにされるよ!ったく、とんでもない坊主だよ」
夜
「すやすや」
「まだ寝てる・・・」
「ううーん、【良成長】は神スキルぅ・・・」
「なんなのニャ、この寝言は・・・」
シエンはまだ寝ていた・・・昼頃は客の数はまだ少なかったが夜になると血の気の多い冒険者達が多くやって来る。そしてついに手癖の悪い冒険者も現れた・・・
「なんだぁコイツ寝てんのか?ヒック!マントの内ポケットになんか入ってんな」
なんとこの酔っ払いの男、人の物を弄りだしたのだ!!店員達に緊張が走る・・・
止めたいが止めに行った自分も一緒に串刺しになる可能性があるのだ!
「お客様、人の物を勝手に触れるのはご遠慮ください」
これ以上は流石にまずいと感じたリューが近寄り男に注意する。
「あぁ!?なにやろうと俺の勝手だろうが!ヒック!おっしゃ盗れたぜぇ、なんだぁこの黒い本はぁ、売ったら高く売れるかもなあ!?」
「お、おいやめとけよ」
酔っ払いの仲間も流石にまずいと思ったようで止めようとする。
この酔っ払いの男が掴んだ本は【リザイア】の魔道書だった。
そして運が悪いことにこの男、【魔法】を使えるため精神力を持っていた。この酔っ払いの男は知らない、この魔道書は普通の魔道士には扱えないダークマージとソーサラーの専用の闇の魔道書だという事を・・・
「(なんでしょうこの本、嫌な感じが)!?その本を離しなさい!?」
「ったく、しつけぇなあ!これはオレのモンだと言って、ん?本から手が離れねえ・・・なんだ?体に・・・ちからがはいらねぇ・・・」
【リザイア】の魔道書が男から精神力を勝手に奪い本が黒く光りだす・・・そして【魔法】が発動し黒い霧がなんと術者に襲いかかった!!
「ギャアアアアアアアアッッ!!?」
「おい!大丈夫か!?クソ!どうなっているんだこの本は!?」
黒い霧に襲われた術者に激痛が襲いかかる。本が体力を奪い、精神力を全て奪い取り、男は精神枯渇になって気絶した・・・
周りの人達は見たこともない出来事に困惑し怯えた。そんな時!
「ううーん、あ〜よくねたぁ〜。ん?なんでこの人倒れてんだ?あ、オレの本・・・おいおい、人の物を勝手に盗ったらドロボウ!!って親に言われなかったのか?」
呑気に目を覚ましたシエンがいた。
「オイ、テメェ!オレの仲間になにしやがった!?」
「いや、なにもしてないけど・・・おいしょっと、本は汚れてないな、よかったよかった」
「良くねぇよ!!」
「あー、精神枯渇でぶっ倒れてるだけだからしばらくしたら目を覚ますだろ、それと自業自得だな。オレを恨むのはお門違いってもんだ」
「ぐっ・・・」
「さて、かなり長いことここに居たな・・・リューさん、迷惑かけたからお金ちょっと多めに置いてくよ」
「はい、またのご来店お待ちしています」
「てめ、待ちやがれ!!」
「ユーラリユールレリー(高音)」
若干まだ酒が抜けていないのかご機嫌に歌い出し、去って行くシエン
「おお、なんて美声・・・ってもういねぇ!?」
シエンに関しての噂がオラリオにて聞かなくなっていたが、再びやって来て早々にやらかしてしまうシエンだった。
エメリナ
24歳で死去
イーリス聖王国の第一王女だった。病死した父王の後を10歳にも満たないのに後を継ぎ、国の立ち直しをした。この時に軍の縮小を行い、イーリス聖王国はかなり弱体化したと思われる。シエンはこの当時5歳で軍に所属していたがこの事で軍から出ることになる。
家がないシエンはエメリナの計らいでクロムやリズ達と一緒に住むことになる。クロム達とはこの時仲良くなる。
貴族や上層部の連中は王族と平民が一緒に住むことに猛反対したがエメリナは押し切った。このことからシエンは上層部の連中に嫌われ始めた。
平和な国を作るべく力を尽くしたがペレジアとの戦争が起こってしまい、囚われの身となってしまう。エメリナを救援に来たクロム達だったが敵の増援で逃げられなくなってしまう。エメリナは自分が助からない事を悟り、クロム達が逃げる機会を作るために戦場にいる人々に平和について説き、崖から落ちた。
この時はまだ辛うじて生きてはいたが救援に来たペガサスナイトの親衛隊を撃ち落とした屍兵(兵種 アーチャー)にダメ押しで矢を全身に射かけられ絶命する。そして遺体となったエメリナと親衛隊は屍兵に持ち抱えられ屍兵が現れた時にあった魔法陣と共に消え去った・・・