イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
オレはレベルアップする為に今度の遠征について行くことを決めた。
「随分お邪魔したし帰りましょうかね・・・」
オレは立ち上がり帰ろうとするがアイズが道を塞いだ。
「・・・・・(戦おう?)」
オレの目をジッと見てくるアイズからはなんとなく何を言いたいのか分かるがわかりたくない。
「いや、オレ帰るから」
「・・・・・(しょぼーん)」
「・・・・・ああもう!わかったよ!だからそんな顔するなって」
表情にあまり変化のないアイズだが落ち込んでいる時はわかりやすいな。リヴェリアさんもすまなさそうにオレを見ている。わかりましたよ・・・
「一対一は前やったしなぁ、そうだ!リヴェリアさん、レフィーヤは今居ますか?」
「ああ、居るが。もしかしてレフィーヤの力量も見るのか?」
「はい、どのくらい強くなったか見ておきたくてですね。良いですか?」
「勿論だ、レフィーヤにとって良い経験になるだろう」
「ならレフィーヤを訓練場に呼んでくるで〜」
「お願いします、さてオレらも行こうかな。今回はボコボコにされないように勝ってやるかな」
「・・・!負けない!」
アイズは気合十分、元気だなぁ。オレにもその元気を分けてくれ・・・
訓練場 アイズ・ヴァレンシュタイン
再びシエンと戦う時がきた・・・前に戦った時より私は強くなっている。そしてさらに強くなる!
「あ、アイズさん!一緒に頑張りましょう!」
今回はレフィーヤも一緒、レフィーヤには高火力の【魔法】で援護してもらおう。
「うん、【
シエンも前と変わっている、油断できない!全力で行く!
「ハッ!」
「それはもう食らわないぞ。痛いのは勘弁だ」
シエンのマントが伸びて盾に!?それに破けても直っていく!?
「よし、アイズの攻撃にもついていける。マントさまさまだな」
「・・・ッ!まだこれから!」
訓練場
「いいな〜アタシも戦いたいなぁ〜」
ティオナの目の前ではアイズとレフィーヤがシエンと戦っている。その戦闘はロキファミリアにいるものが見に来ていた。
「シエンがあの二人と戦うって言ったんだから我慢しなさい」
ティオナの姉であるティオネも見に来ていた。正直ティオネも戦いたいがフィンに許可を得ていないので我慢している。
「それにしても丈夫やなぁ、あのマント」
「そうだね、アイズの【魔法】を付加した剣を防いでいる」
「ああ、破けても直ぐに修復される」
「回避をしないところを見るとどうやら体はまだアイズの動きにはついてはいけてないようじゃがの」
「ハッ!道具に頼りっぱなしじゃダンジョンでは役には立たねえよ」
今回の戦いではアイズの攻撃にマントで対応しているため前のようにボロボロにされることなくシエンは戦えている。今回の戦いではシエンはなんでもありの戦いにしている。魔道士が接近戦をするのは間違っているがいざという時にはしなくてはならないのだ。
「【解き放つ一条の光、聖木の矢幹。汝弓の名手なり】」
シエンとアイズが戦っている間に杖を持ったレフィーヤが詠唱を始め、足元には山吹色の魔法円を展開する。
「【狙撃せよ、妖精の射手。穿て、必中の矢】!」
【魔法】を放つための詠唱を高速で終わらせる。魔法円から強い光が立ち上り【魔法】が発動する!
「【アルクス・レイ】!」
光の矢が猛スピードでシエンに向かって突き進む、この魔法は自動追尾の属性付きなので躱すことは出来ない。アイズはレフィーヤの魔法名を唱えたのを聞き、光の矢を受けない場所まで退避する。
その矢はシエンに直撃する。当たった衝撃で周り中に砂埃が舞う。
「やったか!?」
ロキファミリアの団員が声を上げるがその砂埃は突然吹いた風によって消え去る。
「ペッペッ!口ん中に砂が入っちまったよ。レフィーヤ、今の一撃なかなか良かったぞ。」
砂で汚れたがシエンは無傷だった。
レフィーヤは流石にシエンを【魔法】で倒せるとは思ってはいなかったが自慢の一撃が通用しないことに驚愕した。
「オレからのお返しだ、受け取れ」
シエンのマントの内ポケットに入っている黄色の魔道書が輝き、大きな雷の球、【サンダー】が地面を抉りながら高速でレフィーヤに向かって行く。
「レフィーヤ!!」
アイズはレフィーヤを抱え【サンダー】を躱す。その時抱えられていたレフィーヤの顔は真っ赤になっていた。
「大丈夫?」
「(は、はわわ!アイズさんがこんな近くに)だ、大丈夫です!」
「・・・・・(どうする)」
アイズの剣技も防がれレフィーヤの【魔法】も通用しない。しかも障壁もスキルも使わずにこの力の差、アイズには通用しない強大な壁があったが
「あーもう我慢できない!!アタシも混ぜろー!うおりゃああああ!!」
ジッとしていることに耐えかねたティオナが乱入しウルガをシエンに叩きつける。
そう、この戦いはなんでもありなのだ。
「え?」
まさか乱入してくるとは思ってもおらず不意をつかれたシエンは急いでマントで防ぐもティオナの【力】で振るうウルガは防ぎきれずマントは斬られシエンも真っ二つになった。
「・・・あれ?」
『ええええええええ!!??』
「おいこら馬鹿ゾネス!何やってんだ!?」
「いやだってアイズの攻撃も防げたし大丈夫かなーって、あれ?いない」
地面には真っ二つになったシエンはいなかったが霧状のなにかがいて声が聞こえてきた。
「死んだと思った?な〜んちゃって☆オレはティオナがマントを切ってオレが切られる間際に【魔法】を発動していた。」
シエンはそう言って霧状態から人型になった。
「ビックリしたよシエン!」
「それはこっちのセリフだ、本当に死ぬかと思ったぞ・・・オレもまだまだだな・・・」
シエンは額についた汗を拭う。ティオナには【魔力】はないので探知出来ず、切りかかってきた時も殺気は感じなかった。だから反応が遅れた。切りかかるのに殺気を放たないのはとても恐ろしく感じた。
「で、オレと戦う奴らが増えているんだが?」
「団長には許可をとったわ」
「てめえのふざけた態度がムカつくから蹴り飛ばす」
ここでティオネとベートが参戦、1対5か・・・ちょっとまずいか?
「よーし!いっくよー!!」
「・・・うん」
「レフィーヤはシエンに隙があったらダメージを与えられなくても魔法をぶつけなさい、ベートはあの二人の援護」
「わかりました!」
「チッ、指図すんじゃねぇ!」
ロキファミリアを引っ張っていくの次世代の冒険者達の反撃が始まった。
アイズとティオナが先行してシエンに突撃する。
「フッ!」
「てぇえい!」
二人の全力がシエンに襲い掛かるがマントに防がれてしまう。
「うそ!?さっきは斬れたのに」
「ならばさっきより【精神力】を流せば良いだけだ」
シエンのマントの3つの内ポケットが赤、緑、アリスブルーに輝きだした。
「いけない!二人共離れなさい!!」
「もう遅い」
【エルファイアー】【ギガウインド】【ブリザー】の同時発動、2つの大竜巻に火と冷気が吸い込まれ片方は火炎竜、もう片方は猛吹雪となりそれぞれが二人を襲った。
「クッ!」
「うわわ!か、体が凍って動けないよー!」
アイズはギリギリかわすことができたがティオナはかわしきれず足が凍り身動きが取れなくなった。
「ティオナ!?テメェ・・・ブッ殺す!!」
「ティ、ティオネさん!?落ち着いて下さい!」
シエンに突撃しようとするティオネを落ち着かせようとするレフィーヤ。
「オレを無視してんじゃねぇ!」
ベートが崩れた前線を立て直すべくシエンに接近戦をしかけ、メタルブーツで鋭い二度蹴りを放つ。
ベートの【力】はティオナより低い、なので簡単にマントで防げるのだが。
「ッ!?やはりその靴、特殊なものか」
ベートのミスリル製のメタルブーツは魔力吸収の属性を持つ特殊武装。シエンの放った【魔法】を片足に火炎竜をもう片足に猛吹雪を吸収させていたのだ。
その為マントは一部焼き焦げたり、凍りついたりした。
「へ、なかなかいい威力出んじゃねえか」
「確かにいい靴だな。だが吸収し切れないほど強力な【魔法】だったらどうかな?」
「・・・ッ!かかってきやがれ!」
「私もまだいける!」
シエンの【魔力】が膨れ上がり、マントの内ポケットが全て輝きだす。アイズ達を殺さないように加減をしていたがあの靴を壊すのには【魔力】を抑えていてはできないからだ。
「お、おい。あれヤバくないか!?」
「に、逃げろォ!」
「ストォォップ!そこまでや!これ以上はあかん!殺し合いになってまう!」
えーこれからだったのに・・・ま、アイズ達の力を測ることも出来たしまあいいか。
うだうだ言っても結局闘っちゃうシエン
戦闘で複数のキャラを登場させるのって大変、レフィーヤ【魔法】一回しか撃ってねぇ・・・