イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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ギムレー狂信者の商人「嗚呼、ギムレー様・・・この世界の人間達の血を、肉を貴方様に捧げます・・・」

商人はオラリオ全体を揺るがすであろう自分の商品を撫でた・・・


望まれぬ来訪者

闘いはロキさんの制止で強制的に終わり再び応接室へ

 

アイズ達には若干不満があるようだがしょうがない。冷静になって考えてみればベートとの闘いは加減が効かない、メタルブーツの魔力吸収を突破する攻撃をしたらベートの足がなくなってしまうからな。あそこらへんが収めどころだろう。

 

「また勝てなかった・・・」

 

「シエン、またやろうね!」

 

「もう真っ二つは勘弁だ・・・」

 

【ミスト】で何とかなったけどなかったら死んでたんじゃないかな・・・爺さん達のところにいた時に【ミスト】を発動させてみたら精神力をたくさん使うものだと思っていたがそうでもなかった。

 

「【魔法】が全く通用しなかった・・・私ももっと頑張らないと!」

 

「私は戦えなかったわね・・・」

 

「テメェはキレやす過ぎるんだよ、ちったぁ抑えろ」

 

レフィーヤは自分の力が通用しないことを理解し、さらに強くなるためにやる気を出している。さっきの戦いではあまり相手をしてやれなかったから今度は一対一にしよう、オレがレフィーヤの【魔法】を受けるサンドバッグになる感じでやればいいはずだ。オレも【耐久】とか上がりそうだし鍛錬にはなるだろう。

ティオネの戦い方は見ることができなかったな、前に透明迷路をやった時に暴れまくってたしキレたら予想外の攻撃をしてきて手がつけられそうもなさそうだ。

 

「いやー良いもん見せてもろうたで。またウチの子と戦ってなシエン君」

 

「そうだね、今度は僕と相手をしてもらおうかな?」

 

「私の【魔法】も食らっても大丈夫だろうか・・・」

 

「やってみなくてはわからんだろうのう」

 

え、今度はこの3人と戦うの?

 

「だ、団長!大変っす!」

 

ラウルが慌てて応接室に駆け込んできた。さっきは訓練場に来てなかったしホームの外にいたのかな?

 

「どうしたんだい、ラウル?」

 

「そ、それが、18階層に新種のモンスター達が出現し、リヴィラの街が襲われたらしいっす!そしてそのモンスターがダンジョン上層を登ってきて、もしかしたら地上に来ようとしているみたいっす!」

 

あれ?モンスターって18階層では生まれないんじゃなかったっけ?

 

「新種か」

 

「しかし今はゴライアスが出現しているはずだが?」

 

「副団長、どうやらそのゴライアスを倒し登ってきているみたいっす・・・」

 

「ゴライアスを倒した、つまりL v.3以上のポテンシャルを持っているわけか」

 

「しかも複数いるみたいです。外見は全身黒く、目が赤く光って武器や防具を身につけてるみたいっす。そして戦闘も連携を取れていたらしいっす」

 

「・・・誰がそれを言っていたのかな?」

 

「リヴィラの街を治めていたL v.3のボールスさんです。リヴィラの街にいられなくなったので地上に来てギルドに説明してるみたいっす」

 

「話を聞きに行こう。シエンはどうするんだい?」

 

「オレも行きます!!」

 

どうやらオラリオで異常が起きたみたいだ。今聞いた情報だけでも分かる。奴らだ、屍兵が現れたんだ!!・・・まてよ?リリは今日ダンジョンに行ったんじゃあ・・・ッッ!!

オレは慌てて【魔力追跡】を発動する。

・・・・・良かった。どうやらリリは無事にダンジョンから出ていてヘルメスファミリアにいる。そしてアスフィや他の知り合いもオラリオの地上にいるみたいだ。

にしてもなぜ奴らがここに?一体どうやって?

そう考えているとアイズにくいっとマントを引っ張られる。

 

「シエン、どうしたの?何か知ってるの?」

 

そうアイズが言うとここにいる人の視線がオレに集まった。

 

「もしかしたらオレが知っている奴らかも知れなくてな。アイズ、意外と察しがいいんだな」

 

「意外は、余計・・・」

 

「シエンその新種について何か知っているのか?」

 

「ええ、嫌という程知ってますよ。屍兵達のことはね・・・」

 

 

リヴィラの街 朝 路地裏

 

「なあ、オレ達どうやったらもっと強くなれると思う?」

 

オレ(人間のカーマ)は狼人のイーケと猫人のニーエに聞いてみた。

 

「・・・しらねぇよ」

 

「お前そればっかだな」

 

「ッ!当たり前だろ!」

 

そうだ!オレは神の恩恵を得て強くなれたんだ、まだまだ強くなれるはずなんだ!L v.2になるのも4年ほどかかったがちゃんと強くなれたんだ!

 

「でもよ、オレらL v.2になってこれで9年経つんだぜ・・・もう、無理なんじゃ・・・」

 

「諦めたくないのはわかるけどよ・・・」

 

そんなこと言ってっから強くなれねえんじゃねえか!オレは諦めねぇぞ、どんな手を使ってでも強くなってやる!!

 

「おや、旦那達何かお困りですか?」

 

「あん?」

 

オレ達が話し込んでいたら道の向こうから道具をたくさん持った男がいた。オイオイ、ここは無法者が集まる場所だぜ?そんなヒョロヒョロじゃあ荷物ぶん取られちまうぞ・・・

 

「強くなりたいやら聞こえたので強くなれる手段がわからなくて困っているのでないかと思い声をかけた次第」

 

「ああ、まあな」

 

「そう簡単なことじゃねえけどよ」

 

「そんなことを言うってことは何か知っているか!教えてくれ!」

 

「これを使えば簡単に強くなれますよ」

 

そう言って男は持っているものを見せてきた。なんも変哲も無いちょっと匂う箱だった。

 

「臭!?」

 

「臭えぞ、これ!!」

 

あの二人は鼻がきくからな臭いがキツイのだろう。オレはそうでもないがな。

 

「これをどうやったら強くなれるんだ?」

 

「これを開くと強くなれますよ」

 

「ありえねぇ」

 

「そんなバカな話はないだろ」

 

他二人は否定的だった。オレもそう思う。開くだけで強くなれるとか、そんなの今までのオレ達の頑張りはなんだったんだって話になる。だがそんなことはどうでもいいオレは強くなりたいんだ!

 

「・・・いくらだ?」

 

「「!?」」

 

「4800ヴァリスになります」

 

「ただの箱なのに高いな?まあいいが」

 

「地上での価格と同じなのですがね。ああ、そうそう。使うのでしたら誰にも見られない場所がよろしいでしょうね。例えば森の中とか」

 

「最後に聞く、これを開くだけでいいんだよな?」

 

「ええ、もちろん・・・開いて強くなれなかったら代金はお返ししますよ」

 

18階層の深い森の中

 

「おい、本当にやるのかよ」

 

「絶対ヤバイやつだって」

 

「じゃあなんでついてきてんだよ、ちょっとは期待してんじゃあねえのか?」

 

「「・・・・・」」

 

「なにも起きなかったら金返してくれるって言ってたじゃねぇか。やって損はねぇ、開けるぞ・・・」

 

そう言ってオレはこの箱を開けた・・・

すると中から黒い煙が噴き出し、魔法陣が箱を中心に現れた!なんだこれは!?

 

「なんだ!?」

 

「一旦離れろ!?」

 

「だから怪しいって言ったんだ!!」

 

少し黒い煙の出る量が落ち着いてきたな、一体なにが・・・

 

「ウ、グオ・・・」

 

「オオオ・・・オ」

 

目の前には全身黒くて目が赤く光って錆びた斧と籠手を持っているモンスターが現れやがった!?なんなんだあれは!?

 

「「オオオオオオオ!!!」」

 

オレ達を見つけると急に襲いかかって来た!動きはオレ達と同じくらいか!?

 

「来たぞ!」

 

「ぶっ殺せェ!」

 

「シァアア!!くらえ!!」

 

ニーエは短刀で斧を持った奴の一体を斬りつける。よし!ちゃんと斬れる!攻撃は通じる!

あの男、強くなれるってのはこいつらを倒せばいいってことか!

 

「ニーエ、無事か!?」

 

「ああ、問題ない!」

 

「一気に片をつk」

 

「「イーケ!?」」

 

森の中で突然現れた薄汚い服を着て短刀を持った新種のモンスターがイーケの首を跳ね飛ばした。

二体だけなら彼らにもなんとかなっただろう。だが箱からは黒い煙が出続けて魔法陣も残っていた。まだ別のモンスターが出現することを彼らは今理解した。

 

「クッ!逃げるぞ!ニーエ!数でこちらが不利だ!」

 

「あ、ああ!イーケすまねぇ!」

 

そう言って二人は森から出るために敵に背を向け走り出す時に

 

「ガッ!?」

 

「ニーエ!?・・・クソ!!」

 

ニーエの胸、心臓ある付近に5本矢が突き刺さっていた。ここにシエンがいたならわかっていただろう。スキル【流星】が発動したのだと。カーマはニーエを置いて逃げた。

 

「ハァ、ハァ、奴らはまだ来ていないか・・・クソ!なんだあれは!」

 

「おや?どうやら使われたようですね」

 

「テメェ!!」

 

森の中には先ほど会った男がいた。

 

「強くなることができましたか?」

 

「ふざけんな!!なんだあれは!開けたら強くなれるんじゃなかったのか!!」

 

「ええ、開けてあれを倒せればね。アレを倒せた人は実際にいますよ?それにこんなところで大きな声を出してはバレますよ?・・・どうやら手遅れのようですがね」

 

二人の周りにはモンスターがいて、もはや逃げることはできなかった。

 

「おい!こいつらはお前が操れるんじゃないのか!?」

 

「無理ですよ、ですので一緒にギムレー様の贄となりましょう・・・」

 

「ギムレー!?なんだそれは!」

 

「ギムレー様・・・この世界の者達だけでなく私の命も捧げます・・・」

 

その言葉を言った直後に周りにいた新種のモンスター【屍兵】が二人に襲い掛かり無残な死体となった。

 

他の屍兵が死体を食らっている中、ニーエを殺した屍兵のスナイパーがカーマの腰袋に入っている石、魔石を取り出した。

なにを思ったかそれを口に含み噛み砕き飲み込んだ・・・

 

「オ?オオオオオオオ!??」

 

スナイパーの腕の筋肉が膨れ上がり赤い目の光も強くなる。魔石を食べる事でより強くなったのだ!

それを見ていた屍兵達は森の中にいる魔石を持っているモンスターを襲い始めた。さらなる力を求めて・・・




屍兵
ギムレーの魔力によって生み出された異形の兵士であるが、大昔にはプロトタイプが作られていたという(FE 覚醒、FE エコーズより)

匂いの箱 覚醒ハード以降4800G
使用すると魔法陣が現れ黒い煙と共に屍兵が出現する。ゲームではいい経験値稼ぎアイテム
全部倒したと安心していると不意打ちで現れたりする。覚醒では屍島にてクロムは殺されかけた。

使用した者の強さと同じか少し強いくらいの屍兵が出現、匂いの箱から黒い煙が出続ける限り屍兵が出現し続ける。魔石を食べることでより強くなるが心臓部分に魔石が出来るため弱点が増えてしまう(オリジナル設定)

幼少期アイズなら喜んで使いそう

スキル

【流星】
自身の【技】の四分の1 %で発動
与えるダメージの半分の威力を5回攻撃する

没ネタ
森の中 ニーエに向かって
スナイパー「メテオショットォ!グォレンダァ!」

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