イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
ヘスティアに会ってないのにヘスティアルートとはいったい?うごごご!?
ロキ?男神の名前・・・なんだ女神か
異界の門をくぐると不思議な空間にたどり着いた。ヘルメス達のいる世界は何処かと探っていると不思議な力に包まれオレの体に激痛が走る。その痛みに耐えきれずオレの意識は飛んでしまった。
オラリオ 路地裏 冬
異界の門からシエンが落っこちて水溜りに落ちた。落ちてきた衝撃で目を覚ましあちこちを見渡した。中世によくありそうな建物がたくさんありどこか暗い。空にはどんよりした雲があり雨が降っている。
水溜りに落ちた事で自分の持っている荷物、主に魔道書が濡れていないかをチェックしようとしたがバッグは無くてルフレがくれた【トロン】の魔道書のみがあった。これ以上濡れないように拾い上げ懐に入れた。
この時にシエンは気付いた。たくさんの本を書いた事で出来た手の豆の数が少ない事を、自分の手が小さくなっていることを。
縮んでいるのか?とシエンは恐る恐る水溜りを覗いて自分の顔を見てみた。目にクマができていて痩せた幼い顔、間違いなく自分の顔だ。つまり?
「若返ってるぅぅぅぅ!?」
薄暗いオラリオに幼い少年の高い声が響き渡った。
あり得ないとシエンはそう思ったが先程の異界の門をくぐった時に激痛に襲われた事が原因だとすぐに理解した。
「どうすんだよこれ、食料もないぞ・・・」
これから先、生きていく上で必要な食事もない、服装は何故か今の小さなシエンにちょうどいいくらいのサイズになっていた。そんなことより食料をなんとかして欲しかった。そんな事を思っていたら
「ヒャッハー!!子供はっけーん!ぶった切ってやるぜェ!!」
「オイオイ、テンション上げすぎだろこの変態野郎!まあぶった切って泣いてる姿は見てェがよォ!ギャハハハハ!!」
なんともハイテンションな自分と同じ黒ずくめの男達が屋根から下りてきた。シエンはなんて治安の悪い街なんだと思った。
とはいえ相手はこちらを殺害する気満々で使い慣れたまだ乾いていない血が付いた短剣を持っている。
シエンは自分の体を見て今自分がどの時期の自分かを目線や手の豆の数や魔力で今は7歳くらいだと分かった。相手の力量を測ることは難しいがそもそもこの年の時は魔力ばかり鍛えていて耐久も速さもあまりない。兵種の傭兵、スキル【武器節約】を手に入れてしばらく経った頃のはずだ。
今は専用【トロン】を使う事は出来るかどうかわからない、つまりはほぼ死ぬということである。どうしたものかとシエンは考えていると黒ずくめの男達はシエンが怯えていない事に気が付いた。
「んん〜僕どうしたの?オレ達が怖くないのかい?お目目をくり抜いてあげようか?」
「キモいなお前!じゃあオレはその足を細切れにしてあげるね!」
「・・・」
シエンの動揺を誘う為に喋りかける二人、しかしシエンは動じず目を逸らさない。邪竜ギムレーを滅ぼした者達の1人であるシエンにこの程度の小悪党に怯むわけがなかった。
「・・・来た」
「「・・・へ?グハァ!!??」」
シエンが言葉を漏らした時にシエンと同じくらいの背の金髪の少年が黄金の槍で黒ずくめの2人を薙ぎ払い気絶させる。
シエンは【魔力】を持った人物の居場所を把握する力を身に付けている。今は下手に動くと危険で何も出来ないので全盛期ほどではないが【魔力】を持っている人物を探っているとこちらに高速で一直線に近付いてくる【魔力】に気がついた。だからこそ怯える必要はなかった。
「やれやれ、静かな街に大きな声が聞こえてきたものだから急いで来たらこれだ、全く忙しいったらないよ。ガレス、その2人の闇派閥の人を捕らえてくれ。僕はあの子に話を聞く」
「分かった」
金髪の少年はシエンに話しかける。
「君、もう大丈夫だよ。よく1人で耐えたね」
「あれぐらい大した事ないです。あの、ここは何処ですか?」
「いや大した事だからね?ここはオラリオさ、身なりも雨で濡れているけど悪くない。何処から来たんだい?ご両親は?」
「イーリス聖王国、でも変な門をくぐったらいつの間にかここにいた。親はもういない」
シエンは異界の門とは言わずに金髪の少年に事情を話した。
「・・・ご両親のことを聞いてすまない。イーリス聖王国、聞いた事がないね。僕らの主神が知っているかもしれないな。ずぶ濡れだと風邪を引いてしまうし、うちのファミリアにこないかい?痩せているし食事も出そう」
「いいんですか?」
「もちろん、じゃあ行こうか。あ、そういえば自己紹介がまだだったね。僕はフィン、フィン・ディムナだ。君は?」
「シエン、イーリスのシエン」
シエンはフィンについて行くことにした。いい人か悪い人かはまだ判断できないがこの少年は今の自分よりかなり強いことが感じられた。イーリスにいる時にオラリオの仕組みについてアスフィに聞いているからファミリアというのはなんとなく分かっている。共通語はまあまあ分かる。後でしっかり教えて貰えばいいだろうと思った。
シエンがフィンとガレスと一緒にロキファミリアに向かう時にはどんよりとした雲は一部割れ、日差しがシエン達に舞い降りた。
異界の門をくぐってシエンが現れた事、これがオラリオにとって吉兆なのか凶兆なのかはまだ誰にもわからなかった。
ロキファミリアに向かう最中 フィン・ディムナ
先程急に親指が疼きだして警戒していると少し離れたところから笑い声が聞こえて来た。何かあると思い急いでその現場に行くと僕と同じ身長くらいの少年と2人の闇派閥の人間がいた。その少年は怯えているのかと思いきやまるで怯えを見せず大したことはないと言い放った。
僕には信じられなかった、何も持たないただの子供が殺戮者2人を前に動じないなんて事を。それに喋り方も何やら子供らしくもなかった、話を聞いてみるとどうやら親を失っていたようだ。謝罪をするともう気にしていないのか素っ気なかった。吹っ切れているのか、それとも親が死んだ事を受け止めきれていないのか、僕にはわからない。
目にはクマがあり、痩せた幼い顔。どこか最近ウチのファミリアに入ったアイズを思わせる少年だ。年齢も同じくらいだろうか?
ファミリアに来るように誘うと若干警戒はしているようだがついて来るようだ。
ん?最近はずっと雨ばかりだったのに雲の一部が割れて太陽の光が僕らを照らした・・・
「ガレス、これは吉兆なのかな?」
「さあの、ワシは神ではないから分からんが良いことが起きるって思えば起きるかもしれんのう」
「・・・・・」
この光を受けているこの少年は光を見て一体何を思っているんだろうか
ロキファミリア 応接室
「おう、フィンにガレスお疲れさん!どや?闇派閥の奴らとっ捕まえて来たか?」
「ただいまロキ。闇派閥の連中を捉えてガネーシャファミリアに送って来たよ」
「そのときに闇派閥の連中を相手に動じない、なかなか見所のある小僧を見つけて連れて来たわい」
「・・・こんにちは」
シエンは濡れた服を脱ぎ、濡れた本を乾かし体を温めていると変な関西弁を喋る朱色の髪をした細目の男が現れて挨拶をした。その男からは何やら変な感じがした。なんとなく人とは違うのではないかと思えるくらいに。
ヘルメスは俺は神だ!とか言っていたがヘルメスからは変な感じはしなかったのでシエンはヘルメスとは別の存在として慎重に喋る事にした。
「んん〜なんや?元気ないなぁ。背もアイズたんとおんなじくらいやし年も近いんとちゃう?君いくつや」
「7つ、名前はシエンです」
「ふーん、自分、ウチのファミリアに入らへんか?」
「「ロキ!?」」
フィンとガレスは驚愕した。年齢と名前を喋っただけでファミリアに勧誘するなんて女性以外ではあり得なかったからだ。
「なんやこう、ビビッときたんや!今ここでこの子をウチのファミリアに入れとかんと絶対後悔するような気がしてな。神の勘や!間違いない!!」
「無茶苦茶だね・・・まあ僕も賛成だけど」
「この小僧を連れて帰った時にちょっとだけだが雨が止んで太陽の光がワシらを照らしたんじゃ。もしかしたら、もしかしたりするかものう」
「少し待ってください。ここに入ったら何をするんですか」
オレはこのファミリアがどのような事をするのかを聞いてみるとロキが説明をした。ロキファミリアは探索ファミリアでダンジョン探索を主に行うファミリアなのだという。新階層到達や隠し部屋を見つけるなどなど。しかし今は闇派閥が地上で暴れているためダンジョンへ遠征をすることができないそうだ。
闇派閥、オラリオで殺人を行う危険な集団でギルドは様々なファミリアを協力させて闇派閥を壊滅させるつもりらしい。
このロキファミリアやガネーシャファミリアやフレイヤファミリア、そして正義のファミリア、アストレアファミリアが主なようだ。
つまりここに入ると闇派閥に目をつけられるというわけだ。
しかしこんな小さな子供を受け入れてくれるファミリアはそうないだろうし、弱いファミリアに入って一緒に死ぬなんて真っ平御免だ。
「分かりました、オレをこのファミリアに入れてください」
「おっしゃ!新しい眷属ゲットや!!ロキファミリアにようこそ!これからよろしくなシエン!それとその硬い話し方は家族になるんやからもうちょい楽にしいや」
「ロキ、リヴェリアに言わなくて良いのかい?」
「・・・まあええやろ」
「適当じゃのう」
「リヴェリア?」
名前からして女性のようだが誰だろうか。
「リヴェリアはハイエルフでこのファミリアの副団長なのさ。それで団長が僕、小人族のフィンだ。呼び方はフィンでいいよ。よろしくねシエン」
「ワシはガレス・ランドロック、ドワーフじゃ。ワシはガレスでいいぞ。よろしくのうシエン」
「よろしく・・・・(なんだ?この感覚は?)」
オレは友好の証として2人と握手をする。すると外に大きな【魔力】が一つと変わった【魔力】が一つ近づいてきているのに気がついた。
「どないしたんや?」
「このホームに【魔力】を持った人が2人近づいてきてる。1人はとても大きい【魔力】、もう1人は小さな【魔力】だけどなんか変わった感じで普通じゃない」
「【魔力】を持っとるもんの居場所がわかるんか!?まだ神の恩恵を授けてないんやけど!?」
「わかる、だから先程フィンとガレスが一直線に近づいてきてたのがわかったからそんなに怖くなかった」
「やっぱり只者じゃないね」
「もともと持っている力なんじゃろうか」
3人はシエンの持っている力に驚愕した、そして安堵した。もし闇派閥に入っていたらオラリオは終わっていただろうから。
「これは期待大やな!ヒャア!我慢ならん!ここで刻むでェ!ウチの恩恵を!!」
そうしてシエンの背中にロキの血が垂らされて滑稽な笑みを浮かべている道化師のエンブレムが刻まれた。そこにはシエンの情報が書いてあった。それを見たロキは顔を引きつかせながらシエンの背に他の人に【ステイタス】を見られないように錠を施した。そしてロキは羊皮紙に概要を記した。
シエン
Lv.1
力 :I0
耐久 :I0
器用 :I0
敏捷 :I0
魔力 :I0
魔防 :H
《魔法》
【ミラーバリア】
・速攻魔法
・敵の飛び道具や魔法を反射する。反射する際は向きを自由に変えられることができ、いろんな攻撃も防ぐことができる。形は精神力を消費すると自由に変えられる。
・魔法を反射したとき魔法の威力が上昇する。
・空中に足場を作ったりできるが透明で見えない。
参考 餅
【】
【】
《スキル》
【魔法の探究者】
・魔力と器用が凄まじく成長しやすくなり、限界を超える
・力が全く上がらなくなり、耐久が上がりづらくなる
【祈り】
【幸運】%で即死するような攻撃を受けても耐える
【呪い】
・自分の影が相手との接近戦になった時に黒い手のような形になり、実体化する。相手の足などに掴まり動きを阻害する。【魔力】、Lvの高さにより強力になる。【魔導】の補正も入る。任意発動、これは精神力を消費する。
【復讐】
・ダメージを受けるたび魔法の威力上昇、体力を全回復すると威力は元に戻る。身体中から黒紫色の魔力が出てくる
【道具節約】
・幸運×2%で武器や魔道書の使用回数が減らない竜石も減らない(新品のままになる)
【魔道具作り】
・(FEにある)武器、魔道書、杖を作ることができる。
【魔力追跡】
・生き物の【魔力】【精神力】を覚えどこにいるのかを探知できる。レベル、魔力が上がるごとに範囲拡大。【魔導】の補正も入る。ただしダンジョン内では不安定。
・任意発動、精神力消費しない
【
・複数の魔法を同時に発動、または魔法を発動しながら別の魔法も発動できる。
シエン、フィン、ガレスは羊皮紙を見た。2人は顔を引きつかせ、シエンは困惑した。
「スキル多いね・・・」
「発展アビリティが発現しとるぞ・・・」
「力が全く上がらないってなんだよ・・・」
原作から9年前です。シエンとヘルメス達があったのは原作から3年前なのでシエンは6年間原作をできるだけ壊さないようにしないとヘルメス達が6年後に異界の門を通って行かないかも?
シエン 7才 ダークマージ
父親 ダークマージ
母親 シスター
精神は身体に影響されるようで幼い頃を思い出し、言葉数が少なく物静かになっているがファミリアの仲間達と喋るときは少し増える。
不思議な力によって若返ったので全盛期の時の影響もある
素のステータス
HP 14
力 4
魔力 25
技 15
速さ 9
幸運 50
守備 6
魔防 21
ボツスキル
怒り
赤の呪い
理由 FEの必殺をどう扱えば良いかわからないため。怒りはエラッタして入れたいかも。
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