イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
フィン「新しい家族が増えたことなので今日から2人についての観察日記のようなものをつけていきたいと思う。アイズは強くなることに執着していてあの幼さで鬼気迫る姿勢はとても痛ましいものだ。皮肉なことに今日、模擬戦をした所剣術には光るものがあると思われる。もう1人の子供のシエンはハッキリ言ってよく分からない事が多すぎる。僕らの知っている常識を知らず、子供らしくない。そして【魔法】関係についてかなりの知識があるようだ。この2人は後々ロキファミリアに大きな影響を与えると僕は確信している。」
トリックスター「お、なんやおもろそうなことしとるやん、ウチもコメントしてくわ」
中庭 夜
2人が倒れ戦いが終わった事でリヴェリアはその場で2人の治療を始めた。
「まさか本当にやるとはね」
「あの威圧感、勝利に対する執念が凄まじかったわい。とても子供だと思えん」
「シエンはなにをやったの?」
「シエンは攻撃手段を持ってなかったから今日の勉強で注意することとして教わった【魔力暴発】を敢えて発動して吹っ飛ばしたんや。けど第二級冒険者クラスの【魔力】で暴発してあの程度の被害だったのはなんでなんやろ?」
「ロキ、2人の治療が終わったぞ」
ロキはシエンの戦いについて疑問に思ったがリヴェリアが治療を完了させた事でその疑問について考えるのをやめた。
「ホンマか?シエンはかなり血を流しとったからもうしばらく時間がかかると思っとったけど」
「それはシエンの力(【魔防】)の影響だと思われる。打ち所が悪かった所以外怪我は少なかった。朝には目を覚ますだろう。その時にはたぁっぷりと説教をしてやらねば・・・」
「あはは、ほどほどにね・・・」
アイズがいるので発展アビリティとは言わずにロキにシエンの力だとリヴェリアは言った。
「にしてもあれほどの【魔力】を持つのならば魔道書?と言ったか。おそらくはあやつにとっての攻撃手段なのだろうがそれを作らせるのは止めさせておいた方がいいのではないか?過剰な力は身を滅ぼすぞ」
「そしたら攻撃手段がなくて追い詰められた時シエンはまた自爆するで?」
「「「・・・・・」」」
目を離すことは死を意味するアイズ同様困った子と3人共思った。
「そうだ、シエンの部屋なんだが机と紙をフィンの執務室に持って行っていいだろうか?」
「ああ、構わないけど。どうしてだい?」
「あの馬鹿者の部屋にいろんなものを置いておくとそれを触っているうちに夜更かしをしてしまいそうでな。フィンの所だったら少しはマシになるだろう。あと見張りの意味でもある」
「わかったよ」
「本当にありえそうだのう」
「ならウチもフィンの所にお邪魔してシエンの様子を見たるわ」
こうしてシエンの汚部屋はすぐさま綺麗になるのだった。
次の朝 食堂
「シエン、大丈夫?」
強くなることで必死のアイズだが隣に頭や首に包帯グルグル巻きの人がいたら流石に気になった。
「大丈夫、大丈夫。切り傷とかは全然ないから」
と強がってはいたが外傷は少なくても【魔力暴発】の影響で体の中はボロボロだった。そして頭の上には目で見てわかるくらい大きなタンコブが出来ていた。
「おー見事なタンコブや。リヴェリアの拳が光って唸ったんやな!」
「死ぬほど痛かったぞ・・・ロキ、オレの部屋にあった道具が無くなってるんだけどどこに置いたんだ?」
「ん?リヴェリアは説教だけして教えてくれんかったんか?それで道具なんやけどフィンの執務室に置いてあるで」
「執務室、要は見張りってことか」
「そんな言い方すんなや、シエンのやってることみんな興味津々なんやで?」
おそらくはその通りなんだろうが落ち着いて作業が出来るかが問題だな。
「お、アイズたんどこ行くんや?もうちょっと食べておかんと・・・」
「いい、もう食べた。勉強の時間まで剣を振ってくる」
アイズは最低限の食事をして食堂から出て行った。神の恩恵で身体が強化されたとはいえ少なすぎだろ・・・お腹が減らないのか?
「あ〜行ってもうた・・・」
「・・・ロキ、オレがアイズの様子を見に行ってくる。ご馳走さま」
「頼むわ、ウチも後で追いかけるから先に見に行ってや」
オレは【スキル】を使ってアイズの居場所を探し出し、その場所へと向かった。
中庭
アイズは中庭で訓練用の短剣を握り素振りをしていた。原因は昨日ここであったフィンとの模擬戦とシエンの戦いの所為だった。自分と同じくらいの歳の子供が自分よりも大きく強い相手を倒したからだ。意識しないわけがない、もっと強く為に彼等以上に努力するだけだ。
「お、アイズはやっぱここにいたか。もうしばらくしたらリヴェリアの部屋に行って勉強の時間だぞ」
素振りをしていると原因の一人がやってきた。やっぱり?とはどういう意味だろうか。だがそんなことはどうでもいい、強くなる為には戦うだけだ。
「ねえ、私と戦って」
「いや、そろそろ移動しないとまた怒らr」
「ちょっとだけでいいから、お願い」
「・・・分かったよ、ちょっとだけな。ハァ、魔道士が接近戦すること自体ナンセンスなんだけどなぁ」
お願いしたら戦ってくれるみたいでよく分からない言葉を喋っていた。なんとなくロキと通ずるものがあるような気がした。
それにしても相手に張り付いて【魔力暴発】をしておいてよく言ったものである。
「それじゃあやるか」
そう言ってシエンも同じ訓練用の短剣を握った。その時、シエンの【道具節約】が発動し短剣は不思議な光に包まれた。お手軽な不壊属性の短剣の完成だ。
「・・・なるほど、こっちではこうなるのか」
「・・・?」
なにやらシエンは呟いたようだがアイズには上手く聞き取れなかった。時間も限られているので早速シエンに接近し剣を振るう。
「フッ!」
「(まだまだ荒っぽいが迷いがない、いい切り込みだ)・・・」
振るう、避ける、振るう、避ける、アイズが攻撃してシエンが避ける。先に息を切らしたのはアイズの方だった。
「どうして・・・反撃・・・しないの?」
「別にする必要がないからな、怪我させたら悪いし」
「ッ!!やあ!」
その言い草にカチンときたアイズは短剣を大振りに振るう。しかし、シエンはしゃがみ込み短剣をかわし精神力を消費し【呪い】を発動させた。影が手のような形に実体化してアイズの両足を掴み動きを封じた。
「なに・・・これ」
「【スキル】だよ。勝負はついたし、ほらそろそろ時間だからこれくらいに・・・」
「まだ終わっていない!う、くあああああ!!」
負けを認めたくないのか声を上げ足を動かそうとしている。
【魔力】に特化しているシエンの拘束は外れるはずはないのだが、千切れる音がした。シエンはアイズの足の筋肉が悲鳴を上げているのかとギョッとして見ると黒色の拘束していた手が千切れていた・・・
「え・・・?」
アイズは自分のやったこととはいえ困惑していた。力が足りないのなら【スキル】を使えばいいと思い任意発動をした結果、発動したのだ。
フィンとの模擬戦の時にも使おうとしていたがフィンは言った。『僕にその【スキル】は発動しないよ』と、だがシエンには発動した、してしまった・・・
アイズは短剣を下ろしシエンを見る。黒い髪で黒い瞳で同じくらいの背の男の子、その筈なのに何故こうも違和感を感じてしまうのか・・・本当に人なのか、そう疑問に思ってしまった。
「ねえ」
「ん?早くリヴェリアの所に・・・」
「シエンは何者なの?」
「何者・・・と言われてもオレはイーリス聖王国から来た人間だけど?」
「そう、だよね・・・モンスターじゃ・・・ないよね?」
「当たり前だろ?変なこと聞くなぁ、なんか様子が変だけど大丈夫か?」
「ううん、なんでもない、なんでもないから。早くリヴェリアの所へいこ?」
「・・・?まあ、勉強のやる気出てきたのはいいことだしまあいいか!調子悪いようならリヴェリアに診てもらったらいいしな」
「うん、そうする・・・」
そう言って一緒に、でも少し距離をとってリヴェリアの部屋へ向かう。そうだ、あり得ない、あり得るはずがない。この隣で呑気そうにしている彼がモンスターな訳がないのだ。もし、本当にモンスターだとするならば・・・人間の敵だとするならば・・・
私はシエンを殺さなくてはならない・・・
アイズの『背中』から黒い炎が揺らめいた。
「アカン、1番まずい相手に気づかれてもーた・・・」
後からアイズの様子を見にきたロキはアイズの背中の炎を見て冷や汗を流した
幼少期から闇落ち要素満載なアイズ怖スギィ!
これにはタナトス様もニッコリですわぁ・・・
書いたのはいいけどこの先の展開うまく書けるかなぁ・・・
詰まったら変更するかも・・・
シエンの評価
ロキ「面白い奴」
フィン「よくわからない子」
リヴェリア「馬鹿者」
ガレス「将来が楽しみな小僧」
アイズ「人間?モンスター?モンスターならコロサナキャ・・・」
他ロキファミリアの皆さん「子供らしくない爆発するヤベー奴」
アイズのスキル
【復讐姫】アヴェンジャー
・任意発動
・怪物種に対し攻撃力高域強化
・竜種に対し攻撃力超域強化
・憎悪の丈により効果向上