イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
フィン
「シエンがファミリアに入って早速問題が発生した。アイズとの模擬戦をした日の夜にシエンが団員と戦っていた。最初はあまりやる気のないようだったが相手の発言に顔つきが変わった。後日に何故やる気になったのか聞くと、『運命は絶対じゃない。オレたちを決めるのは運命じゃない、決めるのはオレたち自身の足掻きだ』と言った。どうやら受け売りの言葉らしいがとてもいい言葉だ。【運命】はシエンにとって自身を奮い立たせる言葉のようだ。」
トリックスター「ほーん、なかなかええ言葉やん。」
リヴェリア・リヨス・アールヴ「その結果勝つ為に暴発したんだがな、あの馬鹿者は」
ワシ「まあ死なずに済んだからいいじゃろうて」
フィン「これ僕の日記なんだけどなんでみんな見て書いてるのかな?別に構わないけど・・・」
リヴェリアの部屋 昼頃
「よし、今日はここまで午後は各自好きなようにして良いぞ」
「ん?今好きなようにって言ったよね?」
「・・・言ったぞ。だが無茶はするなよ」
「おっしゃあああああ!!食事の後から鍛錬をやるしかない!」
シエンはアイズと一緒に勉強をし終えた後に遠回しに鍛錬をしていいか聞くと、どうやらボロボロだが【魔法】関係のことをしていい許可を貰った。神の恩恵を得てから体の治りや体力の回復も早くなったので目の隈はもうなくなっていた。
シエンはアイズを置いて急いで食堂に向かった。だがアイズは席を立たずに座ったままだった。
「どうしたアイズ?勉強の方もあまり集中出来ていないようだったが」
「うん、ちょっと気になることがあって・・・」
「気になること?私でよければ言ってみるといい」
「・・・うん、シエンって本当に人間なのかなって・・・」
「!?、それは・・・一体どういうことだ?」
アイズが先程の戦いで感じたことをリヴェリアに話した。
「なるほど、【スキル】がシエンに対して発動して、人ではないと思ったんだな」
「うん、もしシエンがモンスターだとしたら私は・・・」
「まて、それ以上は言うな。言ってはならない・・・」
言葉は強い力を持つ。一度口にしてしまえば行動に移したり誰かが聞いていたりするのだ。何より何もわかっていない状態でファミリアの仲間同士殺し合いとかシャレにならない。
「アイズ、その事はほかの誰にも言っていないな?」
「うん、リヴェリアの部屋に行く前に誰も会わなかったから言ってない」
「よし、この際にハッキリさせておいたほうがいいな。昼頃からフィン達を執務室に呼んでシエンの正体について考えるとしよう。シエンも呼んで話に加わらせる。さて、私達も食堂に行こう。」
「うん、リヴェリアはシエンがモンスターだったらどうするの?」
「・・・分からない、シエンについては本当に私も分からないんだ・・・」
フィンの執務室
シエンは昼から鍛錬をするはずだったがロキに執務室に来るように言われて執務室に入った。そこにはロキ、フィン、リヴェリア、ガレス、アイズがいた。
「これで全員揃ったね」
「フィン、一体何をするんだ?何をするかロキから聞いて無いんだけど」
「それは今から君が何者なのかについて話し合いをするんだよ」
「何者?いや、人間だろ。出身地は前に言ったし」
「イーリス聖王国やっけ?そんな国ウチは聞いたことないで」
「うん、僕らも聞いたこともないよ。シエンは変な門をくぐったらいつの間にかオラリオにいたって言ってたけど。」
「天界や下界があるようにその門をくぐったら世界を飛び越えてきたーなんて」
ロキは冗談で言ってみてシエンを見ると無言でロキから目を逸らしていた。
「・・・マジ?」
「サジ、バーツ。じゃなかった、その通りだよ。誤魔化していてもしょうがないし正直に言ったほうがいいか・・・」
シエンはイーリス聖王国にヘルメスとアスフィが来てオラリオに来るように誘われた事、くぐったことで若返った事を言った。
「なるほどな、本当は22歳でその異界の門をくぐってこっちにやってきたってわけやな?」
「道理で子供らしくないところが多いわけじゃ、けどワシからしてみればまだまだヒヨッコじゃな。」
「アスフィというと【
「そのアスフィに共通語を教えてもらった。」
「出身地については別世界にあるってこと分かった。それで次に何者ってことなんだけど。アイズの【スキル】が君に発動したということはシエン、君は人間では無い事になるんだ。」
フィンはシエンが人ではないかもしれないとシエンに言った。
「え・・・?いやいやいや!オレの両親は人間の魔道士(ダークマージ)とシスターだぞ!?なんでその二人から生まれたオレが人間じゃ無いんだよ!」
「シエン、これがアイズたんの【スキル】や」
シエンはアイズの【スキル】だけが書いてある用紙をロキから貰った。
「えーと?モンスターに大ダメージ、ドラゴンに特大ダメージ。恨みで更に威力上昇・・・なるほど、あの時のアイズの異常な【力】はそういう事だったんだな。つまりオレはモンスターかドラゴンのどっちか、もしくは両方かという事か」
「シエン、ドラゴンはモンスターだろう?」
「イーリス聖王国ではドラゴンは神聖な生き物、ダンジョンにいるモンスターと違って魔石はないんだ。オレの言ってるドラゴンはダンジョンのモンスターのドラゴンとは別のものだな。あっちの世界には神の竜、神竜だっている」
「神の竜やと!?」
「人の姿をしていたり竜の姿をしていたりしたな。困ったことがあったら(ギムレー戦の時)助けてくれたし」
「早速ワシらの常識を覆しおったぞ・・・」
「ああ、私の知らない未知の世界だ」
「それじゃシエンはモンスターじゃなくてドラゴンってこと?」
「うーん・・・」
シエンは考えた、少なくとも今の自分は人ではないのかもしれない。だとしたら何か原因があるはずだ。そして思い当たる事を言ってみた。
「ドラゴン、神竜、しんりゅうといえば宝箱、神竜の・・・あ・・・」
「「「「「あ?」」」」」
原因は遺跡に潜った際に見つけた【神竜の涙】だった。遺跡での戦闘で軍功第1位として貰って使ったのだ。しかし使ったのは大人の時、今は子供なので効果はないはずなのだが・・・
「(異界の門を潜った時にただ若返るだけでなくて何か体の変化が起きたんだろうな。記憶だって大人の時のもあるし)」
「シエン?何かわかったのかい?」
「フィン、多分わかった。強くなれるアイテム【神竜の涙】を使った影響だ。おそらくオレの身体が変化したんだと思う。ある意味怪物っていうのもあっているかもしれない」
「強くなれるアイテム!?そんなもんあるんかい!?」
「シエン、ズルイ!私も欲しい!!」
「アイズ!人ではなくなるかもしれないのだぞ!!」
「なるほどのう、つまり元人間、または
「お、カッコええやん!竜人!それに【二つ名】ええやつ閃いたわ!!」
「なあロキ、ちょっと思ったんだけど【スキル】か【魔法】に竜化できるのとかない?もしかして隠してないか?」
「・・・察しがええなぁ、そこまでわかっとるんならしゃあなしや。あるで!竜化のレア【魔法】が!!」
「おお!マジか!!使ってみたいけどどれくらいの大きさになるのか分からないからその【魔法】の練習もできないし、地上で使ったらモンスターが地上に出てきたって街中大混乱になるから使えないじゃないか!!」
「使ったらどうなるかよくわかっているね」
「フィン、人目のつかないダンジョンの広いところでなら使っても大丈夫か?」
「絶対大丈夫とは言えないけどそれが最善かな、あと更に人のいない夜中がいいと思うよ」
「使う時周りの見張りを頼んでもいい?」
「もちろん、僕もみてみたいしね。場所は・・・そうだね、霧があってそれなりに広い11階層がいいかな」
「私も行きたい」
「ダメだ」
11階層に行く道中に出てくるモンスターを倒す気満々だったアイズをリヴェリアが止める。
「にしても異世界か〜ヘルメスのやつええなぁ〜行ってみたいわ〜」
「ヘルメスって神だったのか?向こうではロキみたいな神威ってのを感じなかったから自分を神だと勘違いした人だと思ったけど。」
「随分酷いこと言うな・・・シエン、また時間あった時に別世界の話聞いてええか?」
「もちろん、けどここにいる人だけにしか言うなよ?」
「当たり前やんか!こんなおもろいこと他の神々が知ったらたちまちシエンは攫われてしまうで」
「物騒だな、ヘルメスはオラリオはもう平和になったから来ても大丈夫って言ってたのに。昔はこれ以上に酷かったのか?」
「いや、全然平和じゃないよ。今が一番酷いかもしれないね」
「世界を飛び越える・・・まさか。シエン、その【万能者】なんだが、年齢がいくつか知っているか?」
「えーと、向こうであった時は確か19歳だったはず」
「なん・・・やと・・・?」
「これは・・・とんでもない体験をしているねシエン」
「?」
オレは何か変な事を言っただろうか?
「シエン、この世界での【万能者】はまだ13歳だ。」
「え・・・?って事はオレは6年前のオラリオに着いたってことか・・・?」
「タイムスリップや!!うははは!こないなこともあるんやなぁ。これだから何があるかわからん下界は最高や!!」
サジ、マジ、バーツ
マルスがいた時代の3人の戦士
異世界から来て若返った事は言いましたがシエンは自分が転生者である事を言っていません。
シエンに対するアイズさんジャッジ
アイズ「よく分からないので保留」
【神竜の涙】覚醒バージョン
体力+5 他のステータスを+2するドーピングアイテム
凄まじい力を秘めているものなので若返ってもその効果はついてきてシエンの身体を変えた。完全にドラゴンにはなっていないのでポ○モンでいうノーマル、ドラゴンといったところ。
カルビン8「シエンの体がそうなってしまったのは私の責任だ。だが私は謝らない」