イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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フィンの日記 ●月●日
フィン「大会の前日になった。あの二人だけじゃなくLv.1、Lv.2の団員達も出場が出来るのでこの2週間彼らも鍛錬を頑張っていた。出場の出来ない僕らは観客席で彼らの試合を見届けたいと思う。闇派閥の連中に邪魔などさせない。」

トリックスター「どうやらこの大会は特殊ルールがあるみたいやで。なんやろな〜」

リヴェリア・リヨス・アールヴ「この2週間はシエンと模擬戦をメインに行った。【魔力】【魔法】の扱いについては文句の付け所がないな。」

ワシ「ダンジョンで模擬戦をしていたお主らを見たがその階層はボロボロになっておったのう。」


大会その1 主神の裏切り

大会当日

 

いよいよ大会当日となり数々の事件で静まりかえったオラリオにこの日ばかりは少し活気が戻った。今回の舞台の闘技場の周りには厳重な警備がされており闇派閥の連中も暴れることはできても即座に捕縛されてしまうだろう。

もちろん捕縛される前提で現れる可能性も十分あるので油断はならないが。

 

闘技場に着き、選手控え室にシエン達ロキファミリアのメンバーが向かう時、フィン達からの激励があった。

 

「君達はロキファミリアの代表だ。悔いの残らない戦いをするようにね。」

 

『はい!』

 

「お主らの熱き戦いを見せてくれい!」

 

『はい!』

 

「熱くなるのはいいが【大木の心】を忘れずにな。」

 

『はい!』

 

「オレがガネーシャだッ!」

 

『はい!・・・ん?』

 

「なにサラッと混ざっとんねん!ガネーシャ!!」

 

激励の中に関係のない声が聞こえてロキがツッコミを入れた。

 

「ちょっとロキに用があってだな!前に言ってた特殊ルールなんだが・・・・かくかくしかじか。」

 

「ほうほう!おもろそうやんそれ!楽しみにしとるで!!」

 

「確かに伝えたゾウ!ではさらばだ!!」

 

そう言ってガネーシャは走り去っていった。

 

「ロキ、神ガネーシャはなんと言っていたんだい?」

 

「内緒や!大会が始まったら分かるから楽しみにしとき!」

 

「なーんか、やな予感が・・・」

 

「何があっても勝つ、それだけ。」

 

「ホントにブレないなアイズ・・・」

 

「頑張るっすよ二人共!」

 

「頑張ってね、応援してるから。」

 

入団して間もないラウルとアキは出場せず、シエンとアイズに言葉をかける。

 

「やるだけやってみるよ。さ、行くか。」

 

「うん。」

 

控え室に入る前にガネーシャファミリアの団員にクジ引きをさせられて控え室に入った。

先にいた冒険者達の視線が一気にロキファミリアのメンバーに向いた。

 

「おい、ロキファミリアだぜ。」

 

「そりゃ、出場するって書いてあったじゃねぇか。来て当然だろ?」

 

「あんなガキがLv.2にねぇ〜、ケッ!一体どんなズルしたんだか。」

 

「なんだ?嫉妬か?みっともねぇの!」

 

「るせー!」

 

厳つい顔の男達がシエン達を見て悪態をついて。

 

「・・・ハァ、ヘルメス様。なぜ私をこんな大会に出場させたんですか・・・優勝賞品が気になるとは言いましたが・・・」

 

アクアブルーの髪色をして銀枠の眼鏡をかけた少女は溜息をつき。

 

「ねぇリオン!来たわよ、期待のルーキーの2人が!どんな戦いを見せてくれるのかしらね!」

 

「アリーゼ、他人の事より今は集中して・・・」

 

「やれやれ、そんな余裕がないから青二才なのだリオン。」

 

「輝夜!私はアリーゼの事を思って・・・」

 

シエン達を見ていたはずなのに仲間達と口喧嘩を始める少女達。

一癖も二癖も有りそうな冒険者達にシエンは厳しい戦いになるような予感がした。

 

シエン達が待っている間に会場ではいよいよ大会が始まろうとしていた。闘技場の観客席は空席もあるがまだ集まった方だろう。

 

「オレがガネーシャだッ!」

 

「はい!開催の挨拶ありがとうございました!では今回の大会のルールを紹介します。」

 

開催の挨拶?が終わり、隣にいたガネーシャファミリアの団員が魔石製品の拡声器を片手に声を響かせていた。

 

「ルールは至ってシンプル!基本は一対一の戦いになります。しかし、戦う前に冒険者の所属しているファミリアの神にこのカードを引いてもらいます!」

 

そう言って茶色のカードを観客に見せる。何処ぞの決闘者が使うものによく似ていた。

 

「そしてこのカードに書いてある事を守って戦う。場外、選手はこの闘技場から出てはいけません。失格となります。カードに書いてある事以外ならば何でもありです!最後に、もう無理だと思ったら降参をしてください。主神が降参させても構いません。では選手達に引いてもらったクジの結果で対戦する冒険者が決まります。第1回戦はこの二人です。闘技場にあがってください!」

 

第1回戦

ロキファミリア シエン 対 オグマファミリア モルド・ラトロー

 

「早速かよ・・・」

 

「頑張ってシエン。」

 

シエンは背中のバックパックにある4冊の魔道書、腰につけた小さい体に合わせた短めの杖を両腰に2本ずつ、背中に盾がある事を確かめて控え室を出た。

 

「ヘッ!」

 

「相手はガキだぜ?手ェ抜けよ?」

 

「誰が抜くかよ!ぶっ潰してやる!!」

 

モルドは取り巻きと軽く話をして控え室を出た。

そして両者は闘技場に上がり選手の登場に会場は盛り上がった。

 

『おい、あんなちっちゃいのが戦うのか?』

 

『なんかたくさん道具を持ってるな・・・』

 

『怪我して泣いたりしないか大丈夫かしら?』

 

『オオオオオオオ!!!』

 

『やれよモルド!生意気なガキをブッ殺せェ!!』

 

随分と過激な発言があるが日々鬱々していたのも影響があると思われる。

 

「では選手が戦いを始める前に神ロキ、神オグマにはカードを引いてもらいます。どうぞ!」

 

ガネーシャファミリアの団員は観客席にいるロキ、オグマそれぞれの前に移動して持っている盤の上に置かれているカードの束を引くように言った。

 

「よし、引いたぞ。えーと、なになに?【魔道具の使用禁止】?」

 

「おっとォ!なんという事だァ!!【ファヴニール】は魔道具をメインに戦う冒険者だと聞いています!いきなり大ピンチだ!!」

 

神オグマが引いたカードはシエンにとってかなりの痛手だった。だがまだ、まだ何とかなる。

 

「さすがはオグマ様だぜ!ありがてぇ事だ!」

 

「・・・」

 

「おっしゃ、次はウチのターンやな。大丈夫やシエン、ウチが勝てるために最高のカードを引いたる!いくで!!」

 

そう言ってロキは気合を入れてカードを引いた。

 

「アースガルズ・ドロー!!ウチの引いたカードは【精神力の使用不可】のカード!この効果によりこの試合での【精神力】の使用がでk・・・ハッ!?」

 

「・・・・・(うん、まあそうだよな・・・見事なフラグだったもんな・・・)」

 

だがその気合は最悪の状況を生み出した。己の主神が自分の眷属にトドメを刺したのだ。この効果によりシエンの勝利は絶望的となり会場の観客席にいる神々はロキには見えないように顔を伏せ、笑うのをこらえていた。

魅力の影響で周囲の人を惑わせてしまう美の女神フレイヤは黒いローブを着て観客席に座っていた。

顔だけを晒していたフレイヤは上品に手で口元を隠して小馬鹿にするように言った。

 

「うふふふふ、ロキ、ちょっといけてないんじゃないかしら?」

 

「・・・なんかどっかであの色ボケがウチのことをバカにしとるような気がするなァ!!」

 

控え室では会場がどうなっているのか分からないため神がやってきて神の鏡を使って会場の様子を見せていた。

なお、大会が始まる前に神ウラノスには許可を取ってある。

 

「プッ!ギャハハハハハハ!!!腹いてぇ!」

 

「お、おい・・・そんな笑ってやるなよ・・・ふ、ふふ。ロキにバレたらどうなるか、ブフフッ!!」

 

「流石ロキ!俺たちにできないことを平気でやってのける!!そこに痺れる憧れるゥ!」

 

控え室ならロキにはバレないとゲラゲラ大笑いをする神々。本来なら選手の為に静かにしているのが正しいが神にはそんなことは関係なくフリーダムだった。

 

「そんな・・・」

 

「アイズ、今日シエンが持ってきた精神力を必要としない武器って何か知っているか!?」

 

「えっと・・・モンスターから魔石を取り出すためのナイフだった筈・・・」

 

「あっ・・・」

 

「終わったな・・・」

 

ロキファミリアの団員達はもうシエンがこの試合で勝つことができないと察してしまった。

 

「これは・・・厳しいね・・・」

 

「精神力の使用の不可に魔道具まで封じられるとは・・・」

 

「何をやっとるんじゃロキは・・・」

 

観客席にいたフィン達もこの条件でシエンが勝つのはかなり厳しいものだと思った。

 

「そんな・・・それじゃあシエンは負けるっすか!?」

 

「ラウル、まだ戦いはまだ始まってないわ。信じましょう、シエンを」

 

「・・・そうっすね。きっと何とかなるっすよね。」

 

ラウル、アキは年下の先輩の勝利をただ信じるだけだった。

 

「ギャハハハハハハ!!運命の女神様はオレ様に微笑んでくれてるのかもなぁ!!魔導士なのに【魔法】が使えないなんて余りにも悲惨すぎて思わず同情してしまうぜ!!この運はカジノで活かしたかったな!!」

 

対戦相手のモルドも同情しているといってかつ爆笑していた。

自分の武器を全て封じられた魔導士に何が出来るのだとそう言った。

 

『そ、それでは始めてください!試合、開始!!』

 

若干声が震えているガネーシャファミリアの団員の開始の合図で試合が始まった。

 




原作14巻でわかった事
ジャガーノートは階層によって強さが違うのが生まれる。
深層で生まれた場合は第一級冒険者のパーティですら倒してしまうほど。(原作)
上層は神ウラノスの力により出現はしないと思われる。そう思いたい。(考察)
リューさんは11歳でアストレアファミリアに入った事(原作開始時にはオラリオに10年いる事になる)
五年でLv.4(13巻のステイタス公開から見るにおそらくLv.5へランクアップ可能)
なんか各レベルごとに一年ちょっとでランクアップしていて十分にヤバイんですけど・・・
現在は8年前で13歳もしくは14歳なのでLv.2後半って事にしてます。

輝夜は喋り方がよく変わるので喋らすのむずい・・・
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