イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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二次小説を書いて一年、あっという間だったなぁ。
これからも皆さんが楽しめるように頑張っていきます!

評価、お気に入り登録、コメント、本当にありがとうございます!!



ダンジョン探索

翌朝 午前5時

 

「ほら、シエン起きて、朝だよ。一緒にダンジョン探索に行くんじゃなかったの?」

 

「んー?もう朝か?もうちょい寝させてくれ〜」

 

「ほら、行くよ。」

 

「分かったよぉ、準備するから待っててくれぇ〜。」

 

ベルに起こしてもらい装備を身につけてバッグパックを担ぎ、魔道書を持ってそして昨日貰った水晶と木の杖で作った回復の杖【ライブ】を持った。

 

「待たせたな、行こうか。」

 

「うん!」

 

そしてオレ達は八本のメインストリートが合流する中央広場に移動して天を衝く白亜の摩天楼【バベル】に入った。

 

エイナに教わったがバベルはダンジョンの蓋として機能していて冒険者のための公共施設(シャワールーム、簡易食堂、治癒施設、換金所など)の他に、開いているスペースには色々な商業者にテナントとして貸し出されているらしい。

また二十階から上はギルドの管理のもと神達に賃貸されている。

 

そんなこんなで地下一階に移動した。そこにはダンジョンに通じる大広間があり。

床の中央には地下迷宮の出入口の大穴(直径10M)が口を開けている。

 

「地下なのに明るいって変な感じだな。」

 

「僕もそう思うよ。あ、モンスターが来たよ!」

 

大穴を通り、しばらく歩くと通路の向こうからコボルトがやって来た。ベルはナイフを持って待ち構える。オレも魔道書を持つ。

 

「ギャアア!」

 

「うわっ!?お返しだ!」

 

ベルはコボルトの攻撃を躱し、ナイフをコボルトの胸に突き刺す。

 

「グ、ギャ・・・ァ」

 

コボルトは苦しげな声を上げて息絶えた。オレは倒したコボルトに近づいてナイフを取り出してコボルトの胸を切り裂き魔石を取り出した。

 

するとコボルトの体が灰となった。魔石はモンスターの核でそれを失うと灰になってしまうようだ。けど、魔石を取り出した時に付着した血は灰になっていない・・・なんでなんだ?

 

この魔石をギルドの換金所に持って行くとヴァリスと交換してもらえる。これから先はこれを行なって金を稼いでいく訳だ。

 

「よし、取れたぞ。結構小さいな、指二本で摘めるくらいだ。」

 

「もっとダンジョンの奥深くになると大きいのが取れて価値が高いみたい。けど僕達にはまだまだ無理だね・・・」

 

「ああ、【冒険者は冒険してはいけない】だったな。地道に頑張るか。」

 

今の言葉はエイナが言っていた言葉で要は無茶をするなという事だろう。

いざという時には無茶はしないといけないが、なるべくリスクからは避けていかないとな。

 

「シエン!前からまた来るよ!」

 

ベルがまたコボルトが接近していた事を教えてくれた。今度は三体か、ここは【魔法】の使い所だな!

 

「ベル!オレが奴らを魔法で分断させる。任せろ!【ミラーバリア】!」

 

連携の出来ていない敵を分断するのは簡単だ。速い奴と遅い奴の間に奴らが変えられない壁を張ってしまえばいい。

 

「「グギャ!?」」

 

「グル?」

 

遅い二体は壁の向こうに置き去りとなり、一体は見えない壁に遮られて引くことが出来ない。ふふふ、これは使えるな・・・

 

「やあああああ!!」

 

「グギャァァ!?」

 

コボルトが一体のみならば負けはしない。ベルが突撃をしてコボルトに襲い掛かり倒す。それを見たコボルト達は逃げようとするがそうはさせん。

 

「【ミラーバリア】!」

 

コボルト達の背後に障壁を張って逃げ場を断った。さっきはオレ達が襲われる立場だったが今度はコボルト達が襲われる立場になったな。若干コボルト達の目が潤んでいるように見えるが気のせいだろう。

この後一体一体を障壁から出して撃破した。

 

「よし、これでどうよ!」

 

「う、うん。上手くいったね・・・なんか悪い事をしたような。」

 

「ふん、襲いかかってくる奴が悪いんだ。気にするな。群れで襲い掛かってくるなら分断してそれぞれを倒す。戦闘の基本だぞ。」

 

オレ達も生きるのに必死だ。生きるためならば使える手は使うに限る。

その後も1、2階層で戦い続けて精神力切れになりかけたので地上に戻る事にした。

 

日差しが眩しい、どうやらまだ昼ごろのようだ。オレの精神力がもっとあればまだ潜れていたが無いものはない、今後も頑張ろう。さて、換金所に行き換金しようか。

 

「シエン!スゴイよ!今までの稼ぎの中で一番の稼ぎだよ!」

 

どうやらベルが一人でダンジョンに潜っていた時よりも多くの収入を得ることが出来たらしい。オレが荷物持ちをしていた事でベルは戦闘に集中出来ていたし大きめのバッグパックを持っていたから魔石をたくさん運べたからだろう。

 

「流石にもっかい潜るのは勘弁してくれよ?オレはもうギリギリだ・・・」

 

「うん!結構時間もあるしどうする?」

 

この後はエイナによる勉強会もあるしギルドに留まっているのもいいが・・・あっ!アスフィ達にオレがオラリオに来たことを伝えないと!

 

「ベル、オレはちょっとヘルメスファミリアに行ってくるよ。」

 

「僕も一緒に行ってもいいかな?」

 

「おう、ギルドに場所を聞いて行くとしようか!」

 

ヘルメスファミリア

 

オレ達はヘルメスファミリアに辿り着いた。

 

「お、あん時のヒューマンじゃないか。忠告したのにまた入団しに来たのか?」

 

目の前には耳と尻尾の生えた浅黒い肌の女性がいた。どうやらベルは知りあいらしい。

 

「いえ、そうではなくて。僕もファミリアに入ることが出来ました。ヘスティアファミリアっていうんですけど。」

 

「へぇ!それは良かったな。お前じゃ素直すぎてウチは合わないと思っていたから別のファミリアに入れたなら良かったぜ。それで何か用か?」

 

「それはオレです。ヘルメス、様とアスフィは居ませんか?」

 

「ヘルメス様とアスフィなら今旅に出ているよ。いつ帰ってくるかは分からないけど二人に何か用か?」

 

「二人に伝言を、イーリスの魔道士がオラリオに来た。そう伝えてください、それで二人に伝わるはずです。」

 

「イーリスの魔道士がオラリオに来た、分かったよ。帰ってきたら伝えておく。」

 

「ありがとうございます。それでは、ベル行くぞ。」

 

「あ、うん。それじゃ失礼します。」

 

「おう、じゃあなー!・・・イーリス、ねぇ。3年前にアスフィがそんな所に行ったとか言っていたような・・・ま、二人に伝えれば何か分かるだろ。それよりなにか金儲けになることないかな〜」

 

ヘスティアファミリア

 

「「ただいまー」」

 

「お帰り〜二人共。」

 

エイナの勉強会を終えてオレ達はホームに帰ってきた。バイトが終わっていたのかヘスティアが先に帰って来ていた。

オレ達は食事をしながら話をする。

 

「神様!今日はいままで一番の稼ぎでしたよ!シエンが協力してくれたおかげです!!」

 

「本当かい!?うわ、本当だ!5000ヴァリス!!僕は時給30ヴァリスなのにこれはスゴイよ!!」

 

やはり命がかかっているだけにヘスティアと比べると儲けはなかなかのものだ。5000ヴァリスってどれくらいの価値があるんだ?

ジャガ丸君とやらは30ヴァリスだったが。

 

「その時、シエンが【魔法】を使ってその時に僕が切りかかって・・・」

 

「うんうん」

 

ベルは初めて【魔法】を見た事をヘスティアに興奮しながら説明してヘスティアはそんなベルを温かい目で見ている。この世界では【魔法】は切り札のような扱いらしい。

オレ、向こうだと連発して使ってたのに・・・

 

食事も終わりステイタス更新の時間だ。上着を脱ぎ、ヘスティアが神の血を背中に垂らしステイタスを更新した。

 

「はいこれ、シエン君のステイタスだよ。」

 

シエン

 

Lv.1

 

力 :I0

 

耐久 :I0

 

器用 :I0→I53

 

敏捷 :I0→I8

 

魔力 :I0→I97

 

魔法 スキル は略します。

 

「おー伸びてる伸びてる。」

 

器用と魔力が伸びているな、ライブの杖の作成と今日ダンジョンで魔法を使ったことが影響したんだろう。

 

「レベルが低いからまだ上がりやすいってこともあるんだろうけど、伸び過ぎだよ!!」

 

「本当だ、僕のステイタスと比べても全然違う・・・」

 

ベルのステイタスが気になったので見せてもらった。

 

ベル・クラネル

 

Lv.1

 

力 :I37→I40

 

耐久 :I5

 

器用 :I43→I45

 

敏捷 :I97→H102

 

魔力 :I0

 

スキル

 

【魔法】

 

【】

 

なるほど今日は早めに切り上げて帰って来たが普通はこれくらいの伸びなのか。

昔から魔力を使う兵種だったから【魔力】の伸びは良かったがこちらでは勝手が違うはずなのになんでだ?

 

ステイタス更新も終わり、オレは瞑想をして精神力を扱う修行をしているとヘスティアが大切な話があると話しかけて来てベルのいない所で話し合うことになった。

 

「シエン君、話というのはね。君のステイタスの事なんだ。」

 

「オレのステイタス、あの伸び方についてか?」

 

「うん、そうさ。実はね、君には伝えていないスキルがあってね。」

 

オレはヘスティアに【魔法の探求者】のスキルの事を教えてもらった。なかなかに便利なスキルだ。耐久が上がりやすくなるのが特に良い。魔導士は防御が低いからそれを改善できる。

 

ヘスティアによるとどうやらこれは誰も発現した事がないレアスキルらしく神々はレアとか限定とかに目が無くてもしバレてしまうと神々にオレは弄ばれてしまうそうだ。

だから絶対にこのスキルの事を話してはいけないとヘスティアは言った。

 

「わかった、気をつけるよ。」

 

「頼んだよ、これは君のためでもあるんだからね。」

 

秘密はいつかバレるものだ。だからバレてちょっかいをかけられる前にもっと強くなる必要があるな。




ダンメモのイベントで原作前の話があってベルはヘルメスファミリアに入団するためにルルネの入団試験を受けています。

アスフィっていつ頃に帰ってくるんだろう・・・外伝3巻の時には帰ってきていたけど・・・

リーネ、お前さん16歳だったのか・・・
11歳で遠征に参加ってスパルタ過ぎるだろ・・・なにやってんだよ団長!
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