イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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FE 風花雪月、難易度は何故ハードまでしかないんだ・・・
ルナティックまであってもいいじゃないか・・・


異世界の魔道士の本気

オレはアスフィと別れてホームに戻った。そこにはテーブルにうつ伏せになって寝ているベルがいた。よく見るとどうやら本を読んでいたようで読んでいる最中に眠ってしまったというところだろう。気持ちよさそうに寝ている。

 

オレはこの後の依頼をこなす為に腕を治すことにした。

エリクサーの半分を左腕にかけてもう半分を飲んだ。少し待った後に腕を軽く動かしてみると痛みはなくて問題なく動く、まさに万能薬といったところだろう。

後でやってくるアスフィを迎える為にホームを出て壊れた教会の外に出て待機する。

しばらく待つとアスフィと沢山の荷物を背負った前に会った獣人がやって来た。

 

「シエン、お待たせしました。材料はこちらです、ルルネ」

 

「はいこれ、シエンだっけ?頼んだぜ!」

 

アスフィにルルネと言われた獣人はオレに材料を渡してきた。水晶に杖に魔宝石が沢山ある。いったいどんなものを作ってやろうかな。

 

「ちなみにアスフィ、どういったものが優先的に欲しいんだ?回復かアシストか」

 

「そうですね・・・時間もありませんし回復でお願いします」

 

回復か・・・ならば範囲回復魔法のリザーブと遠距離単体回復のリブローを目標に作るとしよう。

 

「分かった、回復系だな。早速ホームで作ってみるよ、わざわざ運んできてもらってありがとな」

 

「いえ、かなり無茶な事を頼んでいるのです。これくらいはさせてください」

 

「いや、アスフィは持ってきてないだろ!私が持ってきたんだけど!?」

 

「黙りなさいルルネ!元はと言うと貴方のせいではないですか!」

 

「うう、ご、ゴメンよぉ〜」

 

事情はよくわからないがどうやらルルネが楽にお金稼ぎをしようとしていたらしいが、そんなうまい話はなくて何やら厄介ごとに巻き込まれたようだ。

 

「話が逸れました。それではシエン、頼みましたよ。期限は明日の夜、お忘れなく」

 

「頼んだぜ!イーリスの魔道士!」

 

そう言って二人は帰って行った。さて、やれるだけやってみますか!

 

 

ヘスティアファミリア ホーム 午後7時

 

「ただいま〜。いや〜今日もバイト疲れたよ」

 

「・・・ZZZZ」

 

「・・・・・ぐぐぐぅ・・・」

 

「えーと、なにこの状況・・・?」

 

ヘスティアは今日のバイトを終えてホームに戻って来たらベルはテーブルにうつ伏せになって寝ていて、シエンは少し離れたところで大量の水晶と魔宝石を散乱させていて魔宝石を手に持ち精神力を魔宝石に流し込んでウンウン唸っていた。

 

「・・・・ッ!?ハァ、ハァ・・・ヘスティアか・・・ッ!そうだ、すまんヘスティア!!悪いけどすぐにステイタスの更新をしてくれ!今すぐ!!」

 

「へ?い、いいけど・・・」

 

シエン

 

Lv.1

 

力 :I0

 

耐久 :H120→F367

 

器用 :S989→SS1254

 

敏捷 :I89→H121

 

魔力 :SS1084→SSS1891

 

 

怪物祭からステイタスの更新をしていなかったのだが今日更新してみると恐ろしい結果が出た。【魔力】の伸びが尋常じゃない、そのおかげで精神力も上昇している。もっといい物が出来るようになるはずだ!

 

「・・・ランクアップ可能みたいだよシエン君、おめでとう。まったく、いったいどうなっているんだい君は・・・」

 

どうやらソードスタッグを倒したのが偉業だと認められてランクアップが可能になったようだ。そりゃそうだよな、バリアが通用しなかったらオレは死んでいたようなもんだ。トロールとかいういかにも力の強そうなモンスターが相手だったらペシャンコにされていただろう。

 

「で、どうするんだい?ランクアップするのかい?」

 

「いや、まだやめておく。まだまだステイタスの伸びは悪くなっていないんだろ?伸びしろはまだあるんならもっと伸ばすまでだ。それと悪いがベルには黙っておいてくれ」

 

「相変わらず隠し事が多いね。分かったよ、ボクもベル君には黙っておく。確かに焦って取り返しのつかないことになっては大変だ」

 

というわけでベルにはまた内緒事が増えた。その後にベルがヘスティアに起こされてステイタスの更新を行った。

 

ベル・クラネル

 

Lv.1

 

力 :B737

 

耐久 :F355

 

器用 :B749

 

敏捷 :A817

 

魔力 :I0

 

【魔法】

 

【ファイアボルト】

・速攻魔法

 

「・・・・・ッッ!???」

 

ベルは声を上げて喜びたかったがシエンが部屋の隅で集中してなにか作業をしているのが見えてなんとか声を抑え込んだ。だが、念願の魔法を手に入れたのだ!ベルの口元がにやけっぱなしになっている。

 

少し落ち着いた頃にベルはどのような魔法なのかを考えてみたが、シエンの魔法と同じでおそらくは魔法名を発音するだけで発動するものと思った。

それよりも今はこの魔法を試してみたくてウズウズしていた。

しかし、ヘスティアにはもう遅いのでまた明日に試すように言われて大人しくソファに横になって眠ろうとしたがそんなことは出来ず、夜中にホームを飛び出してダンジョンへと向かった。そこで再びアイズと出会うのだがそれはまた別の話。

 

「ハァ、ハァ、ハァーー・・・おしッ!もう一丁!」

 

一方でシエンは徹夜で魔宝石や水晶に精神力を注ぎ続けていた。頭がクラッときた時に買ったマジックポーションを飲み精神力を回復させてまた作業に取り掛かるという身体を騙し騙しで無理をしていた。

だがその無理のおかげでコツを掴み始め様々な魔道具を生成することに成功していた。

今、新しいものを作り終えて同じものを作ろうとしていたらベルが帰ってきた。ベルはホームにいたはずなんだが集中していて気がつかなかったようだ。

 

「うぅぅぅあ、僕はなんて馬鹿なことを・・・」

 

ベルは独り言をウンウン唸っていて再び集中することができず事情を聞くことにした。

どうやら手に入れた魔法を試していて精神枯渇に陥りダンジョン内で眠っていて目を覚ますと【剣姫】さんに膝枕をされていたようだ。

それで目を覚ましたベルは混乱の余りまた逃げ出してしまったらしい。

また逃げたのかベル・・・それと【剣姫】さんよ、なんでダンジョン内で膝枕をしているんだ?どういうことだ!?まるで意味がわからんぞ!?

あ、頭が痛くなってきたな、寝よう。きっとこれはオレが疲れていてベルの言っていることをちゃんと聞き取れていないのだろう。そうに違いない。

 

目を覚まし時計を見ると午前10時頃でオレの疲れ切っていた身体は元に戻っていた。精神力がなくなった時の気だるさがまるでない。神の恩恵、万々歳だな本当に。

 

その後は順調に魔道具を作り上げて夕方にアスフィのいるヘルメスファミリアに届けに行った。

出来上がったのは【リカバー】二本、【リブロー】が三本、【リザーブ】が二本、そして空間転移魔法の【レスキュー】が一本だ。流石にこれ以上は材料が足りなくなって作ることが出来なかった。正直【レスキュー】はもう一本作っておきたかった。

ついつい作るのが出来上がるのが嬉しくて貰った材料をほとんど全部使ってしまったが後悔はしていない。

残ったのは白色と黒色の魔宝石のみでそれぞれをベルとヘスティアに渡した。これでオレのスキルで二人の居場所は丸分かりになる。ベルは魔法を使えるようになったのでこれからは【魔力】を探れば見つけられるが一応持たせておいた。

 

「貴方という人は本当に・・・やってくれますね」

 

「うおッ!?なんだこれ!?こんなの見たことないぞ!?へぇ、こんな風になってんだな、昨日の今日でよく作ったな!」

 

シエンの持ってきた魔道具に呆れと溜息をこぼすアスフィと初めて別世界の魔道具を見たルルネは実際に触ってみて感想を述べる。

 

「【リカバー】と【リブロー】と【リザーブ】と念の為に【レスキュー】を作っておいた。【レスキュー】はもう一本作っておきたかったが無理だった。すまん」

 

「いえ、充分過ぎますよ!?これだけでいったいどれほどの価値があると思っているんですか!?」

 

「えーと、どれくらいの価値があるんだ?アスフィ」

 

ルルネから尋ねられてアスフィは少し考えてから言った。

 

「・・・数億ヴァリス」

 

「「!?」」

 

アスフィにオレが作ったものにとんでもない値段をつけた。値段を聞いたルルネの目が光ったように見えて興奮しているのか尻尾をブンブン振っている。

 

「よし!売ろう!そうしようぜ、アスフィ!!」

 

「オレは悪目立ちは嫌なんだけど?もし、売ろうとしたのなら・・・」

 

オレはルルネに向かってにっこり笑いながら【魔力】を漏らして怒ってますアピールをしながら言った。

 

「じょ、冗談だって!本気にするなよなぁ!アハハハハッ!?」

 

「まったく、この金に目がないこの駄犬はッ!まったく反省してないですね!!」

 

「悪かったって、アスフィ〜」

 

「あはは、そんじゃオレが手助けしてやれるのはここまでだ。後はアスフィ達の頑張り次第」

 

「ええ、そうですね。それでは報酬の方を」

 

「いや、今はいいよ。疲れて持って帰れる気がしないし」

 

「それでは私の気が済みません。・・・ちょっと待っててください」

 

そう言ってアスフィはホームに戻ってなにか入っている袋を持ってきた。

 

「これは私の作った羽ペン【血潮の筆】と防水加工がされている紙です。血をインクの代わりにする事が出来て書いた文字が水に溶けない品物です。よかったら魔道書製作の時にでも使ってください」

 

そう言ってアスフィはオレにそれらが入った袋を手渡してきた。

 

「す、スゲェ!?なんてもんを作ったんだアスフィ!?これが報酬でもオレにとっては十分過ぎるくらいだぜ!あ、なんだか新しい魔道具を閃いちゃったかも、さっさと帰って研究じゃあ!!」

 

「無理をさせた私が言うのはなんですが貴方は寝なさい、シエン・・・喋り方がおかしくなってますよ」

 

「おう、研究が終わったら寝るわ。じゃあなアスフィ、オレが起きた時に死にましたなんて許さないからな。絶対に全員無事で帰って来いよ!」

 

「結局研究はするんですね・・・」

 

シエンは新しい魔道具を抱えてホームへと帰って行った。アスフィの呟きは新しい魔道具のことを考えていたシエンには届かなかった。

 




【リカバー】
・回復対象が全回復する。
ダンまちではいうならば精神力が回復しないエリクサーといったところ。
【リブロー】
・遠距離から回復を行える杖
・【魔力】が高いほど範囲が広がる
【リザーブ】
・範囲回復魔法、全員を回復させる。ただし使用者は回復しない。【リブロー】の上位互換
・【魔力】が高いほど範囲が広がる。
【レスキュー】
・空間転移魔法
・味方を自分の周りに転移させる。
・【魔力】が高いほど遠くから転移させる事が出来る。
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