イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
オレは言葉を知らなすぎるので小説を片手に辞書で言葉の意味を理解しようとしています。
小学生の頃、真面目に漢字の勉強をしとけば良かったかなぁ・・・
ベルがミノタウロスを倒してから3日経った。ミノタウロスを倒した日と次の日は眠り続け二日目にベルは目を覚ました。
ヘスティアとリリがその事で安堵した後にベルはお説教を半日食らってそのもう半日は、ぼーっと過ごしていたようだ。
オレはというとあの戦いでもうボロボロにやられたのが悔しかったので同じ手を食らわないようにするために自身の強化に取り組んでいる。
魔道書の製作、魔法の発動時間の短縮するために何度も精神力の練り方を練習した。【魔法】は6文字だけなので発声練習とかはしなかったがあの至近距離で6文字を唱える時間がまずないだろう。あれはムリだ。
話は変わって魔道書だが実は製作にかかる時間を大幅に減らす事に成功した。
【呪い】の黒い手に新しく買った羽ペンを握らせて紙に書くようにしたからだ。もちろん相手がいないとスキルは発動しないので書いている時にヘスティアかベルがいないと使えないやり方でもある。
おかげで2日間で複数の魔道書を作ることが出来た。
そんな忙しい2日間を終えて3日目、この日はオレとベルのランクアップをギルドに報告しに行く日だ。(ベルはランクアップ出来る状態)
ベルがランクアップ出来ると知った時から口がにやけっぱなしになっている。
目標に少し近づけたという事だから嬉しいのだろう。
オレとしてはこの尋常ではない速さでのランクアップは周り中の冒険者達に嫌がらせを食らったりするのではないかと不安だ。
ウチは弱小ファミリア、後ろ盾がない以上叩き潰すのも簡単だ。
まぁ、かかってくるのならば潰すだけだ。
「あっ、ベルさんにシエンさん!」
「シルさん!おはようございます!!」
「よっ、おはよう。シル」
「お二人共、おはようございます」
西のメインストリートを歩いていると豊饒の女主人の店からシルが現れて挨拶を交わす。ベルは前にもらったバスケットを返却する。いきなりギルドに向かわずにここに来たのはこれが理由だ。
「シルさん、お弁当ありがとうございました!!」
「いえいえ、それにしてもベルさん。なんだか元気が良くて嬉しそうですね」
「あはは〜、分かっちゃいます?実はですね・・・」
ベルはランクアップ出来る事をシルに伝えた。すると一瞬、シルの目が餌を見つけた野獣のような眼光を放った・・・ような気がする。
「それはおめでとうございます。ベルさん!それはお祝いをしないといけませんね!!」
「あっ(察し)」
「え?」
「どうでしょう、今日の夕方ウチで祝賀会を開くのは?」
まあ、そうなるよな・・・本当に油断ならない女の子だよ・・・
ギルド本部
「1ヶ月半で、Lv.2!?」
ギルドにエイナの叫び声が響いた。余りにもあり得ない事に驚いたエイナは思わず大声を上げてしまった。
その声に神が、冒険者達、ギルドの職員達が知ってしまった。この二人組もしくはどちらかがランクアップしたのだと。
「ハッ!?ご、ごめんっっ!二人共ちょっとこっちに来て!!」
エイナは自分がやってしまった失態を謝りつつ面談用ボックスに移動した。この場所は防音などの機能面は充実している。
「いや、でもいずれ分かる事ですし・・・」
「まあ、その通りでもあるけどなベル。そういえばロキさんに聞いたところアイズがLv.2になるのに一年かかったそうだ。ちなみに1番最速で。それを上回ってしまったベルは神々に狙われるだろうなぁ・・・」
エイナもシエンと同意見だった。間違いなくベルは神々にどうやってそんなに速くランクアップ出来たのかを根掘り葉掘り聞かれることになるだろう。若しくは勧誘の嵐に巻き込まれる筈だ。本当に大変な事をしてしまった。
「ッ!?いや、でも待ってよ。シエンもランクアップ出来たんだっけ・・・いつ?」
「怪物祭の時だな」
「僕よりも先じゃないか!?」
そしてエイナはまたとんでもない事を聞いてしまう。実はシエンの方がランクアップが早かったという事実。もう何が何だか、衝撃の出来事にエイナは頭痛がしてきた。
「あ、あのね。二人共、ちょっと私もお仕事しなくちゃいけなくて今日までの冒険者の活動記録を教えて欲しいんだ」
「えっと、何故ですか?」
ベルの活動記録を公開して他の冒険者達も同じような事をすればLv.2になれますと伝えるためだ、とエイナは言った。
「ククク、無理だろそんなん。ミノタウロスを単独撃破してくださいとか」
「はぁ、だよねぇ・・・って!シエンさん!!貴方も大概ですからね!?何ですか1人でソードスタッグを倒したって!?いくら調教用のモンスターだからちょっと弱ってるといっても24階層に出現するモンスターなんですよ!?死にたいんですか貴方!!」
「シエン、そんなモンスター倒したの!?」
「いや、そんなモンスター教えてもらってないし子供が狙われてたから無視して逃げれなかったんだよな〜」
「へぇ、そのモンスターについて教えなかった私のせいと言いたいんですね?」
「あ、ヤベッ!?いやいやいや、エイナさん!!そのような事はございまs「問答無用!!シエンさんにはダンジョンに出てくるモンスターについてしっかり学んでもらいますからね!!」ぐぬぬ・・・」
余計な事を口走ってしまい今度からのエイナの勉強会は厳しいものになりそうだ。トホホ・・・
その後ベルはランクアップした時に出てきた発展アビリティの相談をしてオレ達はホームへ戻った。
「ただいま戻りました、神様!」
「ただいま。やれやれ、大変だったよ」
「お帰り、2人共。ギルドへの報告は終わったようだね」
「はい!それでエイナさんと相談して発展アビリティは【幸運】にすることにしました!」
「よし、分かった。それじゃあ早速更新しようか!」
シエン
Lv.2
力 :I0
耐久 :I0→E497
器用 :I0→H148
敏捷 :I0→I19
魔力 :I0→H181
発展アビリティ
魔導 :I
・足元に魔法円が発生。(魔法円の色は黒色)魔法の威力、効果範囲、持続力、安定性などが上昇
【魔法】
【ミラーバリア】
・速攻魔法
・敵の飛び道具や魔法を反射する。反射する際は向きを自由に変えられることができ、いろんな攻撃も防ぐことができる。形は精神力を消費すると自由に変えられる。
・魔法を反射したとき魔法の威力が上昇する。
・空中に足場を作ったりできるが透明で見えない。
・一度に複数展開することが可能
【】
【】
《スキル》
【魔法の探究者】
・魔力と器用が凄まじく成長しやすくなり、限界を超える。
・力が全く上がらなる。(ランクアップ時による全能力上昇の時は例外)
・耐久が上がりやすくなる。
【呪い】
・自分の影が相手との接近戦になった時に黒い手のような形になり、実体化する。相手の足などに掴まり動きを阻害する。
・【魔力】やLvの高さにより強力になる。
・【魔導】の補正も入る。任意発動、これは精神力を消費する。
【復讐】
・ダメージを受けるたび魔法の威力上昇、体力を全回復すると威力は元に戻る。身体中から黒紫色の魔力が出てくる。
【道具節約】
・幸運×2%で武器や魔道書の使用回数が減らない竜石も減らない(新品のままになる)
【魔道具作り】
・(FEにある)武器、魔道書、杖を作ることができる。
・作った本人が使用時には威力が上昇する。
【魔力追跡】
・生き物の【魔力】【精神力】を覚えどこにいるのかを探知できる。
・レベル、魔力が上がるごとに範囲拡大。【魔導】の補正も入る。
・ただしダンジョン内では不安定。
・任意発動、精神力消費しない
【
・複数の魔法を同時に発動、または魔法を発動しながら別の魔法も発動できる。
気絶してから初のステイタス更新だ。前よりも【魔力】と【器用】の伸びが悪くなっている。
それに比べて【耐久】の伸びが尋常ではない。アイズとの特訓と襲撃者との戦闘により凄まじい伸びだ。だが、毎度毎度身体に穴が空くのは勘弁してほしい・・・
暫く考えているとベルのステイタス更新も終わった。ベルになにやら新しいスキルが出たようだがベルは何故かメチャクチャ凹んでいた。
せっかくのスキルが手に入ったのになんで凹んでいるんだ?
「あ、そろそろ出かけないと・・・」
「神様、今日お仕事があったんですか?」
「いや、今日は3ヶ月に一度開かれる【
【
それでその会合でランクアップした者の二つ名を決めるのだという。
ただこの二つ名が問題で神々が笑い転げるような二つ名でもこの世界の住民達にとっては目を輝かせるようだ。
例としては【
えっと、これって名乗り上げたりしないといけないものなのだろうか・・・?
オレは少し妄想してみる・・・
『僕は【
「ブッフォッッ!!クフフ!腹が、痛い!可笑しいなっ、傷は治ったはずなのにッッ!くかかかかか!!」
「ええ・・・シエン、いきなりどうしたの?大丈夫・・・?」
「わ、わりッ。ツボったわ・・・【
ベルは突然に笑い始めたシエンに眉を潜め、ヘスティアはシエンが二つ名を聞いて笑いを堪え切れない様子を見てシエンが神々のセンスについてこられているのに驚いていた。
「ヘ、ヘスティア。もっとマシな二つ名はないのか?フフ、オレ、耐えきれないぞ・・・ククク」
「ボクは君が神々のセンスについてこられているのに驚きだけど。そうだね、出来るだけ無難なものを手に入れられるように最善を尽くすつもりだよ」
そう言ってヘスティアはホームから出て行った。その背中からは死地に向かう戦士のように見えた。
その日の夜
「や、やっと着いた・・・!」
「神って普通の人並みの身体能力しかないはずだったよな?何であんなにしつこくてタフで、隠れてある場所がバレるんだよッ!腐っても超越者って事か」
2人はシルに約束した通り、豊饒の女主人にやって来た。距離的にもそう時間はかからないはずであったが途中でどうやってランクアップしたのか、またはウチに入ってくれ、と神々に言われ、道を塞がれて通れなくなってしまったのだ。しまいには力づくで背中を見ようとしてくる神もいたりして大変だった。
「ベルさん、シエンさん!こっちですよー!」
シルがオレ達が来たことに気付き、座っている丸テーブルから声をかけてきた。そこにはシル、リュー、リリがいる。美少女勢揃いだ、最高かよ・・・
『ベル?ベル・クラネル・・・か?』
『確か二つ名は【リトル・ルーキー】だったっけか?』
『あの真っ黒は【ダークソーサラー】のシエン・・・か』
『ミノタウロスを倒したって話だぜ?』
『んなもんウソに決まってんだろ。死ぬだろ普通』
『でもあの真っ黒の奴の情報はあんまりねぇな。ダンジョンでもあまり見かけなかったしよ』
シル達のいるテーブルに向かう途中で通りがかるテーブルにいる冒険者達に見られ囁き声が聞こえてくる。
ベルはいろんな人に視線を向けられて動揺していながらも席へと向かった。
「もう、遅いですよ2人共」
「ごめんごめん。神様達に足止めを食らったり回かけまわされちゃって・・・」
「上級冒険者になった者の宿命です。気にしないほうがいいかと」
「そうだよねぇ、あれ?2人共席に座っているけど・・・?」
「ミアお母さんが私達を貸すから存分に笑って飲め、との伝言です」
ま、マジか・・・そういうお店じゃないと思っていたんだけどラッキーだ!
オレ達は椅子に座って飲み物を頼み乾杯をした。
席はリリ、ベル、シル、リュー、オレだ。
飲み物はリリは果汁、ベルは酒に挑戦し、シルは果実酒、リューはお水、オレはアルヴの水だ。
アルヴの水はちょっとお高いお水だ。名前からしてリヴェリアさんのご先祖様が見つけて名付けたんじゃないだろうか。
「シエンさん、お酒飲まないんですか?」
「まあな、魔道士はお酒を飲むと精神が乱れるから酒を飲まないんだよ。それにオレはこの水を気に入っている」
シルが質問してきたがオレは基本的には飲まない。ここはオラリオ、帰りにまた襲撃があってもおかしくはないしいつでも万全な状態で戦えるように警戒は必要だ。
「それにしてもすごいですね。まさか冒険者になって1ヶ月ほどでランクアップしてしまうだなんて」
「いやぁ、色んな人に助けてもらったおかげですよ」
「謙遜しなくていい。ミノタウロスを倒したことは壮挙と言うべきです。もっと自分を誇っていい」
「ハイ・・・」
リューの凛々しい眼差しがベルをじっと見つめそう言った。ベルは照れ臭くてその視線を避けるように顔を伏せて小さく返事を返した。
うーん、微笑ましい。
ミノタウロスを撃破か、オレも見てみたかったなぁ。
「シエンさんはどうやってランクアップしたんですか?」
「え?まぁ・・・色々よ」
シルがオレにも聞いてきて誤魔化した。シルなら信じてくれるかもしれないが周りには冒険者が耳をたてている。迂闊に言うわけにはいかないだろう。
誤魔化したことに若干の舌打ちが聞こえた。
「ふふ、そうですか。私は鹿を倒したと聞きましたが」
「・・・!?」
ウソだろ・・・この事はアスフィと朝にエイナにしか話してないはず。気がきくアスフィが喋るはずがないし、とんでもない個人情報をエイナが漏らすわけがない。
聞いたと言ったからには怪物祭の時に誰かが見ていたんだろう。まあ助けた子供は見ていたが。
だがあの時はオレのソードスタッグを倒したという噂は出回らなかった。
なのにシルは知っている、もしかすると怪物祭の騒ぎを起こした人物と関わりがあるのかもしれない。
豊饒の女主人、少し調べる必要がありそうだな。
インファントドラゴンは体高が150Cで体長が4Mを超えるほどなのに
アニメ版とダンメモ版がめちゃくちゃ大きく見えるのはなんでなんだ・・・
体高 動物が立ったときの足から頭頂までの高さ。
・・・オリ設定でインファントドラゴンは首長竜なので首の長さを合わせて体高4Mという事にしておきます。なんか納得いかんので