イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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FEルナクラ引継ぎなし、クリアァァァァ!!
もうやりたくない・・・ペガサス怖いよぉ!!
とか思っていたけどハードだと難易度に満足できず、ぬるすぎるので結局またルナクラをやるオレでした。


価値観の違い

昨日楽しい祝賀会を終えて今日、オレ達はベルの壊れた防具の代わりになる物を買いに来た。その防具は前にエイナとデートした時に見つけたものであり、もう一度そこに行けば売っているかもしれないとのことでその場所に向かった。

 

「こちとら命懸けでやってんだぞ!もうちょっとマシな扱いをしてくれ!」

 

その鍛冶屋に向かうと中から大声が聞こえてきた。ちょうどその鍛冶屋に用があったので巻き込まれるのは困るが入る事にした。

そこには店員に赤い髪の170Cほどの男が店番の人に何か防具のようなものを持って話しかけていた。

店番の人は迷惑そうにしていたがオレ達がやってきた事でこっちに意識を持ち話しかけてきた。

 

「これはいらっしゃいませ。何のご用ですか?」

 

「あの、防具が壊れてしまいまして。新しくヴェルフ・クロッゾさんの防具って入荷していないですか?」

 

「!?」

 

ベルがそういうと店員さんは目を見開き、赤髪の男はベルの方を見て大笑いした。

 

「フッハハハ!どうだ、オレの作品を必要としてくれる顧客の1人はいるんだよ!」

 

「えっと、あの・・・」

 

「あるぜ。ヴェルフ・クロッゾの作品が!!」

 

そう言って赤髪の男は持っていた防具をベルに突き出した。どうやらベルが気に入っていた防具を作ったのはこの人物のようだ。

作った本人に会うことができたので店にいる必要がなくなったから店を出てバベルの塔の8階にある小さな休息所にて話し合うことになった。

 

「へぇ、おまえらが今話題のルーキーか!」

 

「は、はいそうです」

 

「そうらしい」

 

話してみると気さくな男で喋りやすかった。所属しているファミリアはヘファイストス・ファミリア。かなり良いところのファミリアにいる。

 

「あー、それでなんだがオレの作品を選んでくれたお前に直接契約をお願いしたい」

 

なんでも冒険者は鍛治師のためにダンジョンからドロップアイテムを持ち帰り鍛治師は冒険者の為に強力な武器を作成し、格安で譲る。そういった契約らしい。

 

「えっ?僕なんかでいいんですか!?」

 

「おいおい、いくらなんでも自己評価が低すぎるだろ。それをいうんだったら俺はLv.1の無名の鍛治師だぞ」

 

「だったら2人ともこれから強く立派な冒険者、鍛治師になっていけば問題ないんじゃないか?」

 

「アンタ、なかなか良いこと言うな」

 

「あの、僕で良ければよろしくお願いします!」

 

「よし、これからよろしくな。ベル!」

 

2人はがっしりと力強い握手を交わした。男の友情という奴だ。オレもこの間痛い目にあったし防具くらいは作ってもらえないだろうか・・・

 

「早速だが、お願いがあるんだがいいか?」

 

「え?あ、はい」

 

「ああ、勿論見返りはさせてもらう。お前さんの装備をオレがタダで全部新調してやる」

 

「本当ですか!!」

 

「それでだ、代わりに俺をお前のパーティに入れてくれ」

 

ウチのファミリアの眷属が増えるわけではなかったがどうやら仲間が1人増えた。実力がどれほどのものか知らないといけないから明日からダンジョンに潜らないとな。

 

 

「こんにちは、レノアさん」

 

「ヒッヒッヒ、久しぶりだねぇ。シエンの坊や」

 

夕方、ベルには先に帰ってもらいオレはレノアさんの店に来ていた。アスフィやロキファミリアから材料を受け取っていたからこの店に行く事はなかったのでなんだか久しぶりに会ったような気がする。

 

「今日はなんのようかい?」

 

「これを持ってきた。ほら、ライブの杖」

 

「!?・・・ヒッヒッヒ。やっと持ってきてくれたかい」

 

オレは杖をレノアさんに渡す。受け取ったレノアさんは杖を凝視して観察をし始めた。

 

「やはりアタシが見たことがないものだね。とてもじゃないけどアタシに作れそうにない」

 

そう言ってレノアさんは悔しがった。まあ、オレのスキルを使用して作ったものだからそう簡単に真似されたらたまったものでない。

 

「まあいい、それよりそっちの本を渡してはくれないのかい?」

 

「これは売り物じゃないから渡せないよ。杖で我慢してくれ」

 

レノアさんは杖も欲しかったようだが魔道書も欲しがった。しかし、魔道書は渡せない。スキルで作ったものとはいえ誰かの手に渡って研究されて万が一、量産されたらたまったものじゃない。渡せるとしても同じファミリアの仲間ぐらいだろうな。

ライブの杖を渡した代わりに魔道具の材料をたくさん貰いホームへ帰宅した。

かなりの重量のはずなのになんともない。

【力】が全く上がっていないにもかかわらずランクアップするだけで格段に上がるなんてなんかずるいよなぁ・・・

 

次の日

 

「やってきたぜ、11階層!」

 

オレ達は4人揃ってダンジョン探索に来ている。今いるのは11階層のスタート地点、この階層では霧が発生するが始点だと発生しない。休憩するにはもってこいの場所だ。10階層から降りてくるモンスターには気をつけないといけないが。

ヴェルフがパーティに入れて欲しいというのはランクアップして発展アビリティ【鍛治】が欲しかったようだ。同じファミリアの仲間に協力してもらえればいいと思ったがどうやら仲があまり良くないらしくのけ者にされていたらしい。

 

「はあ、【アビリティを獲得するまでの間だけ】なんて一時的に人数が増えただけじゃないですか!それが達成されたらまた3人に逆戻り、一歩進んでまた戻ってどうするんですか!!」

 

まさかたった1日でパーティの仲間が増えた事に驚いたリリだがパーティの条件に不満を爆発させていた。それにリリは勝手にパーティの仲間が増えた事が若干不満がっていた。

 

「いや、相談せずにパーティの仲間を増やしたのは悪かったって。でも人柄は悪くなさそうだし、ベルもこれからヴェルフに装備を作ってもらう事になるんだ。ならその鍛治師も強くなってもらうのは悪くはないんじゃないのか?」

 

「う、まあそれはそうかもしれませんが」

 

「なんだ、そんなに俺が邪魔か、チビスケ?」

 

「チビスケではありません!リリにはリリルカ・アーデという名前があります!!」

 

「そうか、ならリリスケだな」

 

「・・・ああもういいです!好きに呼んでください!」

 

ヴェルフはリリを小馬鹿にしているような気がするがまあこれから仲良くやっていけばいい・・・はずだ。

 

「リリ、今更だけど紹介するよ?この人はヴェルフ・クロッゾさん。【ヘファイストス・ファミリア】の鍛治師なんだ」

 

「・・・クロッゾというとあの魔剣鍛治師の?」

 

リリはヴェルフの事を、いやクロッゾという家名に反応した。魔剣、こっちの世界にもサンダーソードとかボルトアクスとかがあるんだろうか・・・

ヴェルフはばつが悪そうな顔を浮かべ、口の形をへの字にしていた。

リリがいうには【クロッゾ】は一昔前にとある王家に【魔剣】を献上する事で貴族の地位を得た名門の鍛治師の名前のようだ。今は没落しているらしい。

 

【魔剣】というものについても教えてもらったが魔法を放つことができる剣らしく何度か使うと壊れてしまうようだ。威力もこの世界の魔法よりも劣っているらしい。

 

精神力を使用しない分、差別化はできているとは思うが・・・オレの魔道書の方が良くないか?

 

「まあ、そんなことどうでもいいだろ?ダンジョンに来てるんだからやる事は一つだ」

 

どうやら昔話が嫌だったらしく話を流された。するとダンジョンの壁からビキリ、という壁が裂ける音がした。モンスターが生まれる瞬間だ。お喋りはどうやら終わりらしい。

 

壁から現れて体を丸めて転がってくるのは数匹のハード・アーマード、直接見るのは初めてだが事前にエイナとの勉強にてどんなモンスターか学んでいる。

背中に硬い皮膚があり丸くなる事で敵の攻撃の衝撃を和らげる頑丈なモンスターだ。なんというかアルマジロみたいだ。

だが生憎と接近戦オンリーで中途半端な攻撃力ではオレの敵ではないがここは新作の魔道書でも試してみるか。

 

シエンは腰に取り付けた鞄から水色の魔道書を取り出して手に持ち精神力を込める。するといつもの通り水色に光りだし足元には魔法円が現れる。

シエンの前に魔法陣を展開しモンスターに標準を合わせ魔法陣から水が勢いよく発射した。

転がってくるハード・アーマードを直撃しその回転速度は落ちていき停止してしまい、背中より柔らかめな腹を見せてしまう。その隙を見逃さず更に【トロン】を発動した、L v.2になって撃つのは初めてだが雷の槍がより太く速くなっておりモンスター達の腹を貫き絶命させ黒い灰にした。

 

「・・・ふざけろ。なんだよそれ、まるで本の形をした魔剣みたいじゃねえか」

 

魔剣は数回使うと折れてしまう。だがシエンの使っている魔法を放つ本は壊れる様子をまるで見せない。その力でモンスターを蹂躙するその光景を愕然とした様子でヴェルフは見て思った。何度使っても壊れない、まるで魔剣の完成形ではないかと。

 

湧いて出たモンスターを倒してベル達はリリに魔石の回収を任せて休憩に入った。ベルは魔石の回収を手伝おうとしていたがリリは自分の仕事なので任せて欲しいと言ってベルに休憩を勧めた。

 

「シエン、アンタが使ってたあの本はなんなんだ?」

 

ヴェルフは休憩中に早速シエンに()()()のことについて尋ねた。

 

「これか?これは魔道書といって簡単に言えば【魔力】さえあれば誰でもこれに書かれている魔法を使うことのできる本だ。流石にずっとは使えないけどな。だから何度も試して、より長持ちして高威力のものを作ろうと頑張っている」

 

「・・・その魔道書が持ち主を守らず先に壊れていく事に何か思う事はないか?」

 

ヴェルフは魔剣が嫌いだった。武器は使い手の半身、それが使い手を守らずに勝手に砕けてしまうのが許せなかった。魔剣を手に入れて強くなった気になった連中も気に入らなかった。魔道書の事は知らないが魔剣に似た物を作り出すシエンがどう思っているか気になった。

 

「いや、別に。壊れるのってそんなの当たり前だろ?だからたくさん作って持っておくし、魔道書は見ていると本の輝きとかがおかしくなったりするから壊れるタイミングも何となく分かってもらえる。持ち主を守らずって言われてもそれはその持ち主の力量が足りんかったからだろ、魔道書のせいにされてもなぁ」

 

しかし相手は数多の戦場を前線で駆け抜けた別世界の魔道士、鍛治職人のヴェルフと価値観が違っていた。

シエンからすれば戦場では魔道士が持っている魔道書が壊れる前に死ぬのが当たり前で、死んだ兵から奪い使って壊れたら捨てる。美術価値としてもあるような気がするが戦争中なので飾っておくという事はなく生き残ることが最優先でスキルの影響でシエンが使う魔道書は壊れずとも他の兵士の魔道書は壊れていくからひたすら作り続け、兵士を戦場へ向かわせて戦況を有利にすることだけを考えていた。

 

「お前はッ!?・・・いや、何でもねぇ。オレは魔剣、お前は魔道書、畑違いだからとやかくは言わねえ」

 

「・・・?」

 

壊れていく事に何も関心を持たないシエンに激怒しそうになったがシエンのなぜ怒っているのか分からないというような顔をしているのを見て自分の価値観を相手に押し付けるのは良くないと思いヴェルフはそれ以上何もいう事はなかったが戦闘では頼りになるが物を作り出す者としては仲良くなれそうになかった。

 




ヴェルフはちょっと価値観的にシエンと武器のことに関して仲良くなれそうにないかも・・・

水の魔道書【ウォーター】

シエンオリジナル魔法の一つ、出来上がったのがギャンレルを倒した後のイーリスの平和な2年間に開発することができた。この魔法を発動した際には魔法陣が発生しそこから水が出てくる。魔法で出来た水は飲むことができ、魔法の発動を終了しても残り続ける。まだ上位クラスの魔道書は作れていない。
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