イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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FEルナクラ2回目クリア!
対策さえしてればペガサスなんてもう怖くないぜ!
もう応撃状態のディミトリだけでいいんじゃないかな・・・
新作ポケモンがそろそろ販売されますね。そういうわけでまた更新が遅れます。


中層への準備完了

ヴェルフとの話を終えてちょっとギスギスしながらも一緒に休憩していると他の冒険者達も集まってきた。他の冒険者達は周りを見渡して休憩に入ったり残っているモンスターを探しに行ったりしている。

今ここのルームはオレ達が暴れまくった事で壁が砕けたり地面がえぐれたりしているが少しずつ元通りになろうとしていてその間はモンスターが出現しないらしい。このダンジョンって不思議だ、まるで生きているみたいだ。

そんなことを考えていたらベルの右手が白色の光を放っていた・・・え、なんで?

 

「おいベル、お前の右手光っているぞ」

 

「なんでだ?あっ、・・・そういえばお前、スキルが出たって言ってたな。でもなんで今なんだ?」

 

「う、うん。けどこれなんだろう・・・?」

 

3人でその光りながらも鈴のようにリン、リンと音が鳴る右手を見ていると

 

「オオオオオオオオオオオッッ!!」

 

どこからか雄叫びが聞こえてきた、なんか聞き覚えのあるような・・・

そんな事を思っていたら冒険者達もその声のする場所を見つめていた。そこからは前に見た首長の小竜。レアモンスター、インファントドラゴンが現れた。

 

現れた小竜はすぐ側にいた冒険者をその太い尻尾で薙ぎ払い暴れ始める。周りにいた冒険者達は今は全員の力を合わせ撃破しようと試みた。

 

「シエン!」

 

「いや、ダメだな。かなり怒り狂ってて、オレの声が届かないだろうよ。それに他の冒険者達の叫び声もオレの声も消されてしまう」

 

「何を言っているんだ2人共?そんな事言ってる場合じゃねぇ!リリスケェ、逃げろ!?」

 

シエン達から離れて魔石回収をしていたリリがインファントドラゴンに狙われていた。ヴェルフが声を掛けてその声に気付いて顔を上げたリリの目の前には巨大なモンスターが突撃してきていた。走りながらも口元に炎が漏れ出し火炎を放つ準備を整える。そんな時ベルが咄嗟に白色に光る右手を突き出して叫んだ。

 

「【ファイアボルト】!!」

 

今までの【ファイアボルト】は緋色だったが今回のは白色で威力と大きさが段違いだった。打ち出された炎雷はインファントドラゴンを撃ち抜いたがただでは死ぬまいと準備をしていた火炎をリリに向かって放った。

 

「【ミラーバリア】」

 

しかしその悪足掻きはシエンの障壁によって塞がれ反射され自身へと返り小竜は自身の放った攻撃によって燃え尽きた。残ったのは魔石のみ。

その場にいた者たちの視線はインファントドラゴンを一撃で葬り去ったベルに向かっていた。ベルの右手はもう既に光っておらずいつものベルの手だった。

 

 

インファントドラゴンと遭遇したその日の夜。

 

「へぇ、そんなことがあったんだね。ボクの考えだとベル君のそのスキルは逆転の力だよ。自分よりも強大な敵を打ち倒すための力、つまり【英雄の一撃】だね」

 

ヘスティアに今日のダンジョンで起きた事を話した。するとベルに新しく出たスキル【英雄願望(アルゴノゥト)】について教えてもらった。

 

「なるほど、必殺の一撃といったところか。カッコ良くていいスキルじゃないか、ベル」

 

「そうかな?」

 

「うんうん、そうに決まってるよ!ベル君」

 

欠点としてはチャージしないと使えないようだがそこはパーティの仲間達で時間を稼げば良い。

もっと長い時間チャージするとどれだけの威力が出るのやら・・・頼もしい事だ。

 

 

 

レベル2になってから9日経った。新パーティーでの連携もそこそこなものになりオレとベルも成長し続けた。

オレは【魔力】を上げるためには【耐久】が必要になることが分かったのでダンジョンのパントリー付近で耐久を上げる特訓をするようになった。

そこならばあまり冒険者がやって来ないので好き勝手できるからだ。

やる事は簡単でベルがひたすら【ファイアボルト】を撃ち続けそれをオレが堪え続けるといった事だ。

最初ベルがそのことを聞いたときはそんな事はできないと拒否したがなんとか説得して協力してもらっている。

ベルは上層の敵では経験値をあまり得られないが同じレベル2との戦いならば経験値をもっと得られるはずなので対人戦もやっている。ヴェルフも一緒にだ。

 

「ほらほら、近づけないと倒せないぞ!」

 

「クソッ、近づこうとしたら変な手が現れて近づけねえし、魔法もバンバン撃ってきて、離れて遠距離攻撃をしようとしたらはね返すとか、ふざけろ!」

 

そんな訳で今もダンジョンでベルとヴェルフを特訓中だ。ヴェルフはあまりの理不尽さに愚痴らざるを得なかった。

 

「【ファイアボルト】!!」

 

ベルは右手を突き出し魔法を発動させる。高速の炎雷がシエンに届きシエンは左腕につけた【ヘスティア・バンブレーズ】を突き出して魔法の軌道を僅かに変えて右手で目が焼けるのを防ぐ。この戦闘でもベルの魔法だけは防がないルールにしている。

 

「ッ痛!やっぱり効くなぁ」

 

ベルの放った魔法は目眩しでシエンに近づこうとする。しかし5M近づくとまたあの黒い手が複数現れてベルの移動を妨げ、また別の複数の黒い手はシエンに覆いかぶさるように広がりシエンの居場所を分からなくしている。

そしてさっきの魔法のお返しと言わんばかりに複数の魔法陣が現れる。

 

「ッ!?マズい!」

 

ベルは急いでその魔法陣の魔法が発射される場所から離れるとその後に火、水、雷、岩石が先ほどベルのいた場所に発射された。

 

「【ミラーバリア】」

 

シエンはベルが別の場所に移動している事を見なくてもスキルのおかげで分かるので先ほどの場所に障壁を張り、今いる場所に向きを変えて障壁に触れた事で威力が上昇した魔法をぶつけようとする。

 

ベルは魔法が向きを変えたのを見てから再び回避、ベルの速さがあればなんとか避けられた。そして黒い手が形を保てず消えていきシエンの元の影に戻った。

特訓終了、シエンの精神力切れだ。

 

「あー、頭がクラクラする・・・」

 

「シエン様、マジックポーションです」

 

「お〜、ありがと。効くわぁ〜」

 

シエンはリリからマジックポーションを受け取って栓を開け飲み、精神力を回復させていった。

 

「結局近づく事は出来なかったね」

 

「ああ、【ダークソーサラー】とかいう割には随分とカラフルな攻撃をしやがるぜ全く・・・」

 

「いや、近づかれたらオレはお終いだから。ほれ、2人ともお湯を用意したから手とか顔を洗っときな。サッパリするぞ」

 

シエンはそう言ってお湯の入った石の桶を2つをベルとヴェルフに一つずつ渡してライブの杖を使って2人を治療し始めた。

この石の桶はシエンの新しい魔道書【ストーン】によって出来たものだ。そこに【ウォーター】で水をよび出し、そこに【ファイアー】の火球を入れてお湯に変えるという贅沢な魔法の使い方だった。

 

「うん、サッパリしたよ。それと治療もありがとう、シエン」

 

「俺も助かった。にしても本当にとんでもない魔法の使いたい方だなお前は」

 

「ハハハ、でもサッパリしたろ?気持ちもうまく切り替えられるし、オレは悪くないと思ってるけどな。・・・ん?」

 

シエンはふとライブの杖を見ると魔法石にヒビが入っているのを確認する。どうやらこの魔法石は限界の様だ。もう1、2回使うと割れてしまうだろう。

 

「あ、ヒビが入ってるね」

 

「そうだな、確か76回使ったっけな」

 

「76回!?そんなに使っていたのか、その杖・・・」

 

「ああ、まあな。でもそろそろ限界らしい。今度はもっと長持ちして性能の良い物を作ってみせるさ。・・・今までありがとな、お疲れさん」

 

ライブの杖はもともと30回ほどしか使えないがこちらに来て作った物はかなり性能が上がってきている。シエン自身が強くなればなるほどもっと良いものができる様になるだろう。シエンは役目を果たしつつあるこのライブの杖に感謝の言葉を贈った。

 

「さて、帰ろうぜ。今日の特訓でどれだけ伸びてるか楽しみだ!」

 

「うん、そうだね。僕も結構良い感じに伸びているから楽しみだよ」

 

そう言って2人は話し合っているところヴェルフはリリに話しかけた。

 

「おい、リリスケ。どうなってるんだあの2人、顔を合わせる度にとんでもねぇくらいに強くなってるぞ」

 

「リリにもよく分かりませんが、おそらく何らかのスキルが働いているんでしょうね」

 

「スキル、か」

 

「しかしそのスキルがあったとしても毎日あれほど頑張っているのですから強くなって当然でしょうね」

 

リリもそんな強くなれるスキルがあればと思う事はあるが、強くなれるとはいえ本当は防ぐことが出来るのに身体中に火傷を負ってでも受け続けることなんて出来ないだろう。スキルがあろうと無かろうとあの2人の強くなろうとする意志が強いのだ。

 

「やれやれ、このままだとどんどん突き放されちまうな」

 

「ではヴェルフ様もベル様の魔法を受け続けてみてはどうですか?」

 

「冗談言うなよ、俺の命が燃え尽きちまう」

 

 

次の日 ギルド本部

 

オレとベルはギルドの本部に来ていた。パーティーの連携もそれなりになって来たのでいよいよ中層に挑戦をするためにエイナに許可をもらいに来ていたのだ。ベルがエイナと相談をしていてオレは待合室で考え事をしていた。

そうしているとベルが戻ってきた。

 

「シエン!」

 

「ベル、どうだった?」

 

「うん、【サラマンダー・ウール】のクーポン券を使って買ったなら、13階層、14階層までならいいって」

 

「精霊の護符だっけか?たしか中層からは火を吐いてくるヘルハウンドが出現するんだったな。それのための対策か」

 

「・・・いよいよ中層へって感じがするね」

 

「ああ、そうだな。さ、行こうかヴェルフとリリと一緒に中層へ!」

 

「うん!」




岩の魔道書【ストーン】

シエンオリジナル魔法の一つ、【ウォーター】と同じ2年間に開発することができた。発動した際は魔法陣が発生しそこから自分のイメージした岩の塊が出てくる。【魔力】【器用】が高いと大きなものが作れ、細かい部分を作れるようになる。イーリスでは砦やお風呂を作っていた。
【魔力】Lv.7クラスで岩を作り出すとアダマンタイト以上の強度がある。

今回のステイタス更新

シエン

Lv.2

力 :I0

耐久 :B758

器用 :C641

敏捷 :H154

魔力 :A833

ベル

Lv.2

力 :F321

耐久 :G284

器用 :F307

敏捷 :D597

魔力 :C643
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