イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか?   作:カルビン8

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毎年ダンメモの神シナリオ作るの本当にどうなってるんですか、大森藤ノ先生!

#3周年解説にてアスフィが7年前にはタラリアを作る事ができてない事が判明・・・orz ロキ編がァァァァ!!
ダンまちの二次創作されてる作者様は藤ノ先生のTwitterを見てみる事をオススメします。自分達の知りたいけど本に書いてない情報がわんさか出てきます。

例えば 
 リューは故郷の大聖樹を守護する番人=『守り人』の一族です。幼少期からエルフの戦士として教育を受けていました。
ので、神の恩恵を授かる前から地の能力が非常に高いです。アイズ並みの成長はそこにも起因しています。

ステイタス発現前に実力をつけている者は、苦労を重ねずランクアップするパターンが多いです。
フィンやリヴェリア、ガレスもこのタイプでした。

などなどあります。ランクアップの条件については本当に助かる。


嫉妬と娯楽

「アイテテテ、少しばかり愛が重すぎるぜアスフィ」

 

「もういい加減にしてくださいヘルメス様!私がどれだけロキファミリアに謝り倒したと思っているんですか!」

 

風呂を上がった後の事、女湯にダイブしたヘルメスの奇行に激怒したアスフィはロキファミリアに謝り倒しながらヘルメスをしばき倒した。

それを見た彼女達はアスフィを憐み、同情してアスフィに免じて許した。

ボコボコにされたヘルメスだったが口元が緩んだままだった。

 

「それで先程から笑っているのですか?少し不気味ですよ」

 

「フフフ、それはだな・・・。シエン達のステイタスを見ることができたからさ!」

 

見ることができたのは風呂に入っている時だった。余りにも無用心過ぎてヘルメスは吹き出しそうだった。そして笑いを堪えながらも確認したところ、もう既にレベル2の半ばを超えており何故そうなったのかもスキルを見て納得できた。さらに【竜化】のスキルも発現していることも確認できた。

 

「まさか、そんな事が・・・」

 

「ヘスティアはまだ下界に降りてきて間もないからステイタスのロックの仕方を知らないのかもしれないな。シエンにそれとなく伝えておくとしよう」

 

 

夕方 シエン

 

・・・大変な事があった。その事を思い出すと今食べてる食べ物が喉を通らない。

覗きをしたヘルメスに一言言ってやろうと思い、居場所を見つけ訪ねると言われた。

 

「シエン、ステイタスがいい感じに育ってきてるじゃないか! レベル3まで後少しくらいか?」

 

なんとヘルメスにステイタスがバレていたのだ。何故その事をと思ったがよく考えてたら裸になって一緒に風呂に入っていたな・・・。あの時ニヤニヤしていたのはそのせいだろう。

 

「まあ、ステイタスを見せてもらった礼だ。ステイタスのロック、背中を見てもステイタスを見えない状態にする方法をヘスティアにオレが教えておくよ」

 

おそらくベルの背中も見られているはず、オレ達はとんでもない授業料を払わされたものだ。自分の油断で大変なことになってしまい、もう覗きの事に関して言ってやろうという気にもならなかった。

 

 

「・・・ハァ」

 

「シエン、元気ないね。どしたの?」

 

「いやちょっと、反省中でな・・・」

 

「覗きの事?あたしは気にしないけど」

 

「その対策が甘かったというのもあるけどもっと大変な事になってな」

 

「?」

 

夕食中、少し落ち込んでいる(ヘスティアも)とティオナが話しかけて来た。わざわざ教える必要は無いと思い言葉を濁しておいた。

ティオナがオレに話しかけているのは現在ベルがいないからだ。ここよりも東の森の中を爆走中でレフィーヤがベルの後を追いかけているようだ。同じ階層とはいえダンジョンの中ではオレの探知能力は安定しなくなる、出来れば戻って来て欲しいのだが・・・。

 

「もう終わった事だし切り替えていくかな」

 

「じゃあさ!またお話ししようよ!」

 

「例えば?」

 

「うーん、シエンのいたイーリスってどんなモンスターがいたの?」

 

ティオナが話題を振ってきたので答えようとする。ドラゴンはモンスターとは別として考えて他にいるとしたら・・・あれしかいないな。

 

「そうだな、もういないけど屍兵ってのがいたな」

 

「へ〜、特徴は?」

 

「身体は人間で黒紫色に変色してて目が赤く光って口からは黒い煙を吐いていた」

 

「ま、待ってほしいっす。身体は人間って・・・ッ!」

 

「ああ、死んだ人間を利用して生まれたのが屍兵だ。生前の記憶のある奴や若干喋る奴などがいた。オレの知り合いも戦場で死んでて再開した時に屍兵にされてそれを殺した事もあったなぁ・・・。戦場で人が死ねば死ぬほど屍兵は増える、厄介な奴らだったな」

 

騒がしかった野営地の空気がシエンの発した言葉で凍りついた。シエンはモンスターと言っていたがそれは自分達が知っているモンスターとはまるで違っていた。

 

「それでちょっと調べてみたんだがその屍兵はな、自然に発生したのではなくある人物が作り出したもののようなんだ」

 

「その人物は、テーベの天才錬金術師フォルネウス、だろ?」

 

「なんだ、知っていたのかヘルメス」

 

「君の屋敷にあった本に書いてあったのを見つけてね。それにしても数千年前の人物が現代までシエン達を苦しめ続けたなんてね」

 

フォルネウスとはヘルメスが言った通り錬金術師であり、彼の研究テーマは死者の肉体を動かし、あのままに操る兵士にすること。それが後に屍兵と呼ばれ。

もう一つはまったく新しい完全なる生物を生み出す事だった。その完全なる生き物は後にギムレーと呼ばれるようになった。

つまり、この人物こそが全ての元凶だった。

 

「そんな事があったなんて」

 

「その男は人をなんだと思っているのだ」

 

「シエンはそんなモンスター達と戦っていたんだね」

 

「まあな、だからまだこっちのモンスターの方が気が楽なんだよ。・・・余計なことを考えずに済む」

 

そんな事を話していると東の森の辺りから光が立ち昇るのが見えた。その後に鳥系のモンスターだろうか、それが悲鳴を上げて空に逃げていくのが見える。

 

「なんだ今のは!?」

 

「あの魔法、もしかしてレフィーヤ!?」

 

「シエン君!」

 

「ああ、あそこにベルの魔力も感じる。心配するな、ヘスティア。あそこには強い覆面さんの魔力もある、しばらくは大丈夫なはずだ」

 

「よし、アイズ達は先行してレフィーヤとベル・クラネルの救出を、第3級冒険者(レベル2、3)は待機だ」

 

『はい!』

 

シエンは不安定ながらもベル達の居場所を把握して状況を伝えた。それを聞いたフィンが素早く指示を出してアイズ達を現場に向かわせた。

結果、2人は怪我をしていたが五体満足だった。野営地に戻ってくる時はベルとレフィーヤは騒ぎながらも前のような険悪な感じはしなくなり距離も少し縮まっているように思えた。やはり喧嘩するほど仲がいいって奴だろう。

ヘルメスとアスフィはベル達の探索の時に姿を消していた。用事ができたと言っていたがどうしたんだろうか?

 

リヴィラの街

 

「クソッタレが!なんであのガキどもがここに来てんだ!?あいつら、レベル2に上がったばかりのはずじゃねぇか!ふざけやがって!!」

 

「おーおー、荒れてんなぁモルド」

 

「るせぇ!!てめえらも人事じゃねぇぞ!?生意気な新人がもうここまでやって来たんだ!ずっと昔からここにいる俺らはさぞかしいい笑い者だろうなぁ!」

 

ここはリヴィラの街のとある酒場、そこでモルドは酒を飲みながら荒れていた。言ってしまえば彼の嫉妬でしかないがここにはオラリオで数少ない上級冒険者がそれなりにいる。そこにいきなり現れた新人に同じ領域に入られたのならば胸中穏やかでない。

それに今神々で話題になっている話題の新人ならばなおさらだった。

それからぐちぐちとその場にいた冒険者達とだべっていると娯楽に飢えた神がやって来た。

 

「ははは、わかりやすいくらいに盛り上がってるなぁ」

 

そこに現れたのはヘルメスと付き人のアスフィだった。モルドは昼頃に新人2人と共にいた事を思い出し、今話していた内容を聞かれていたのではないかと内心肝を冷やしながらも身構えた。

 

「そう身構えなくていいさ、ちょっと面白そうな悪巧みが聞こえて来てね」

 

「だとしたらどうするんで?そのお供1人で俺達の悪巧みを止めさせますか?」

 

「そんな事はしないさ、好きにするといい。オレは君達みたいな無法者も大好きだぜ?この下界は優等生ばかりじゃつまらない」

 

ヘルメスは笑い続けながら言った。その本性を下界の万物を『娯楽』と捉える神の性を垣間見せた。清濁併せ飲む、のではなく、清濁併せ持つ。

そんな神を目の前にモルドは気圧された。

 

「ベル君とシエンを襲いたいんだろう?だったら、今後のオレ達の予定を教えとこうか?」

 

「信用していいんですか、神の旦那?」

 

「おいおい、オレはヘルメスだぜ?子供に嘘はつかないよ。まあ、オレは協力は出来ないけど・・・化物も倒す勇気のお守りなら君達に貸してもいい」

 

そう言ってヘルメスはアスフィから小型の兜を受け取りモルドの眼前に晒す。形状は帽子に近く、前部には鍔も伸びている。色は漆黒だった。

 

「これは・・・」

 

「ウチの【万能者(ペルセウス)】が作り出したものさ。効果のほどは保証しよう」

 

モルドは息を呑み、周りにいた者達も目の色を変えた。オラリオに名を轟かす稀代の魔道具製作者の作品。魔法、スキルと並ぶ力を与えると言われている【神秘】の道具だ。

 

「こ、これがあれば・・・あの生意気なアイツらも・・・ッ!」

 

「さぁ、オレを楽しませる、面白い見せ物にしてくれ」

 

ヘルメスは笑みを深くしてそう答えた。




この夜の時にあの人物がいましたが、あの装備のせいでシエンは居場所を把握できていません。

読んでて思ったこと。
ヘルメス、思いっきり協力しとるやないかーい!!
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