東方妖怪堂     作:ノック

16 / 93
15

エルが、紅魔館に来て2ヶ月がたったある日の事。

 

「エル。此処に来て2ヶ月くらいだけど、体は大丈夫なの?」

 

薬を持ってきた咲夜は、エルの体を心配していると、ベッドの下からフランが顔をだす。

 

「エル兄様!大丈夫なの?」

 

「心配かけたなフラン。咲夜さんもすみません。」

 

「全く。心配したんですよ。御嬢様にも謝ってくださいね。あの日からショックを受けてしまわれまして…‥」

 

エルは、薬を飲み苦そうにしながら頷いた。

 

「それより、エル。お店の方は大丈夫なの?」

 

「大丈夫です。一応、休業の札をかけてあるので…‥」

 

「パチュリー様からは、明日くらいには動いても大丈夫と言われたわ。無理しないでください。」

 

咲夜は、夕食のお粥を置いて部屋から出ていった。

 

「フランは、友達出来たか?」

 

「うん。昨日は、魔理沙と弾幕ごっこしたの!」

 

「それは、よかったな。」

 

フランの頭を撫でると、嬉しそうにしている。

 

「フラン。少し、寝たいから、明日の朝までは誰もこの部屋に入れないでほしい?」

 

「わかった。明日になったら、起こしにいくね!」

 

フランは、部屋から出ていった。

 

「スペルカード発動【結界・絶対領域】これで、大丈夫だな。紫さん。居るんだろ?」

 

部屋の壁にスキマが開いて、紫が出て来た。

 

「あら、わかってたの?」

 

「今回の異変の依頼は、成功なんですか?」

 

「一応成功よ。かなり、危険の状態だったのよ。」

 

「依頼報酬の一部は、博麗神社にお願いします。」

 

「良いわよ。それと、頼まれていたアレ…‥問題ないわ。」

 

エルは、嬉しそうにしながら…‥

 

「もう、寝なさい。おやすみ」

 

スキマが消えた。

 

「…‥約束は守れよ…‥狂気…‥」

 

『ハハハ!ワカッテルヨヤクソクハマモル』

 

エルは、眠くなったのかそのまま眠った。それと、同時に発動されていたスペルカードが、解除された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社では、1ヶ月前に起きた異変解決の宴会が、真夜中に開かれていた。

 

宴会では、人間以外にも妖怪や妖精が集まって騒いでいた。

 

「やっと、宴会が出来るようになったぜ。」

 

「でも、何か物足りないのよね…‥」

 

魔理沙は、酒を飲んで楽しんでいる。それにたいして、霊夢の方はというと、楽しくないのか、余り酒を飲んでいない。

 

「博麗霊夢。今宵の宴会に招待してくれて礼を言うわ。本来なら、異変を起こした我々紅魔館の所に招待するのが良かったんだけど…‥」

 

「紅魔館を半壊。それと、紅魔館に泊まっていた何も知らない客に迷惑をかけたのは、私達の責任なんだから。ほら、レミリア。酒を飲みなさい!」

 

「ちょ、霊夢…‥!?」

 

霊夢は、レミリアに抱き付いて離れない。

 

「紫。何で霊夢は、今回ばかりは機嫌が良いんだ?」

 

「異変解決の御礼に、人里の人達が少しばかりのお金と野菜を霊夢に渡されたのよ。」

 

「霊夢の機嫌が良くなるのもわかるぜ…‥」

 

 

魔理沙には、気づかれなかったが、紫は気づいていた。霊夢の表情が、少しだけ悲しみを浮かべながらの笑みだと。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。