エルが、紅魔館に来て2ヶ月がたったある日の事。
「エル。此処に来て2ヶ月くらいだけど、体は大丈夫なの?」
薬を持ってきた咲夜は、エルの体を心配していると、ベッドの下からフランが顔をだす。
「エル兄様!大丈夫なの?」
「心配かけたなフラン。咲夜さんもすみません。」
「全く。心配したんですよ。御嬢様にも謝ってくださいね。あの日からショックを受けてしまわれまして…‥」
エルは、薬を飲み苦そうにしながら頷いた。
「それより、エル。お店の方は大丈夫なの?」
「大丈夫です。一応、休業の札をかけてあるので…‥」
「パチュリー様からは、明日くらいには動いても大丈夫と言われたわ。無理しないでください。」
咲夜は、夕食のお粥を置いて部屋から出ていった。
「フランは、友達出来たか?」
「うん。昨日は、魔理沙と弾幕ごっこしたの!」
「それは、よかったな。」
フランの頭を撫でると、嬉しそうにしている。
「フラン。少し、寝たいから、明日の朝までは誰もこの部屋に入れないでほしい?」
「わかった。明日になったら、起こしにいくね!」
フランは、部屋から出ていった。
「スペルカード発動【結界・絶対領域】これで、大丈夫だな。紫さん。居るんだろ?」
部屋の壁にスキマが開いて、紫が出て来た。
「あら、わかってたの?」
「今回の異変の依頼は、成功なんですか?」
「一応成功よ。かなり、危険の状態だったのよ。」
「依頼報酬の一部は、博麗神社にお願いします。」
「良いわよ。それと、頼まれていたアレ…‥問題ないわ。」
エルは、嬉しそうにしながら…‥
「もう、寝なさい。おやすみ」
スキマが消えた。
「…‥約束は守れよ…‥狂気…‥」
『ハハハ!ワカッテルヨヤクソクハマモル』
エルは、眠くなったのかそのまま眠った。それと、同時に発動されていたスペルカードが、解除された。
◇
博麗神社では、1ヶ月前に起きた異変解決の宴会が、真夜中に開かれていた。
宴会では、人間以外にも妖怪や妖精が集まって騒いでいた。
「やっと、宴会が出来るようになったぜ。」
「でも、何か物足りないのよね…‥」
魔理沙は、酒を飲んで楽しんでいる。それにたいして、霊夢の方はというと、楽しくないのか、余り酒を飲んでいない。
「博麗霊夢。今宵の宴会に招待してくれて礼を言うわ。本来なら、異変を起こした我々紅魔館の所に招待するのが良かったんだけど…‥」
「紅魔館を半壊。それと、紅魔館に泊まっていた何も知らない客に迷惑をかけたのは、私達の責任なんだから。ほら、レミリア。酒を飲みなさい!」
「ちょ、霊夢…‥!?」
霊夢は、レミリアに抱き付いて離れない。
「紫。何で霊夢は、今回ばかりは機嫌が良いんだ?」
「異変解決の御礼に、人里の人達が少しばかりのお金と野菜を霊夢に渡されたのよ。」
「霊夢の機嫌が良くなるのもわかるぜ…‥」
魔理沙には、気づかれなかったが、紫は気づいていた。霊夢の表情が、少しだけ悲しみを浮かべながらの笑みだと。