エルは薄暗くて長い階段をゆっくりと進んでいた。
「冥界は此処か。さて、奴らが来るまで待たないとな。」
目的地に到着すると、霊夢たちが来るまで術札の作成で時間を潰した。
「貴方が侵入者ですか…‥」
「久し振りだな。妖夢…‥」
エルの目の前に、白髪で刀を構えている少女…‥魂魄妖夢がエルを警戒しながら
近付く。
「質問します。ここに来た目的は?」
「異変解決が目的だ。ここを通してくれ。」
「やっぱり…‥幽々子様の邪魔をするんですね。」
「妖夢。西行寺幽々子を止めなければ後悔することになる…‥」
エルは妖夢を止めるべく説得をする。
「幽々子様の邪魔をすると言うのなら…‥貴方を斬ります…‥」
「悪いが斬らせないぞ…‥」
札を取り出すと、炎が出現して妖夢に向けて飛ばすが、妖夢はそれを剣で、斬り消した。
「貴方の実力は、こんなものですか…‥見損ないましたよ。」
「そろそろだな。」
「何がそろそろ…‥まさか!?」
エルの後ろから魔法陣が出現して、霊夢、魔理沙、咲夜の3人が現れた。
「さて、俺の役目は終わった。後は、勝手にやってろ。」
「待ちなさい。」
「何だよ。俺は今から異変の主犯を殺らないといけないんだけど。」
「殺しはダメよ。それだけは、約束して…‥」
「仕方ないな。主犯は殺さない。これで、良いのか?」
「良いわ。」
霊夢は掴んでいたエルの腕を離すと、妖夢の方を見る。
「さて、通らせてもらうわ。」
「覚悟するんだぜ!」
「幽々子様の邪魔はさせません。」
「博麗の巫女。ここは、あの二人に任せて主犯をぶっ飛ばすぞ!」
「でも…‥」
「異変解決は、御前の使命だろが!ここで立ち止まったら異変解決は出来ないだろ!」
エルは霊夢を抱き締める。
「…‥…‥わかったわ。行くわよ!」
「ふん。さっさと行くぞ。」
「く!?逃がしませんよ!」
「御前の相手は、私達だぜ!」
「私達に任せて、二人は黒幕を…‥」
「ありがとう。」
霊夢とエルは、階段を上って先を急ぐ。
「早く追いかけなければ…‥」
ナイフが妖夢の目の前を通り過ぎると、咲夜がナイフを構えている。
「霊夢の邪魔はさせないわよ。」
「私達が相手だぜ!」
「く…‥仕方ありませんね。相手になりましょう。」
咲夜と魔理沙は、妖夢に戦闘を開始する。
「【恋符・マスタースパーク】」
七色の光線が妖夢を狙い放出されるが、妖夢が剣で光線を斬り消滅した。
「こんなものですか…‥あの人の方が、数倍強いですね。」
魔理沙を睨み付ける。
「効いてないぜ…‥」
「貴女の時間は、私のもの…‥【時符・クロックワールド】」
咲夜は時を止めると、妖夢の周りにナイフを設置すると、時を動かす。
「え!?何時の間に…‥」
飛んでくるナイフを剣で捌きながら防ぐ。
「時止めですか…‥怪我したくなければ…‥此処から立ち去りなさい。」
「断るんだぜ!」
「なら、斬らせてもらいます…‥」
妖夢がスペルカードの発動を宣言する一瞬の隙をつき。咲夜が妖夢を気絶させた。
「咲夜…‥あれは、反則じゃないか。」
「そうかしら?さて、行くわよ。」
魔理沙と咲夜は、先を急いだ。