東方妖怪堂     作:ノック

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今日もエルは、マヨイガに来ていた。だが今回は、橙以外にも来ていた。

 

「フラン、ルーミア、大妖精、橙で四人。紫さん。何か企んでますね?」

 

「今日から少しの期間は、仕事を休むように。」

 

「理由を聞きましょう。」

 

「妖怪と人間のバランスが今のところは、問題になってないから休んでもらえないかしら?」

 

エルは、紫を見る。何かを企んでいるのは、予想できるのだが、考えるのはやめて諦めた。

 

「わかりました。御言葉に甘えます。」

 

「私は、用事があるから。困ったことがあれば、藍に頼みなさい。」

 

紫は、姿を消した。

 

 

 

 

 

紫は、エルの歓迎会計画の為に地霊殿の正面玄関に来ていた。人里の団子を手土産に。

 

「久し振りですね。紫さん。」

 

紫に声を掛けたのは、地霊殿の主。古明地さとりだ。

 

「私に、用事があるみたいですね?」

 

「エルの歓迎会を計画してるのよ。さとりに依頼したいのよ。」

 

「ん?エルの歓迎会ですか?五年も会ってませんでした。わかりました。今回限定で、協力しましょう。」

 

「感謝するわ。人里の団子よ。皆で食べてね。」

 

「有り難く頂きます。エルの為なら、出来る限り協力しますので、私のみたいな妖怪も嫌わずに仲良くしてくれるのは…‥エルだけですから。エルに遊びに来てくださいと…‥伝えてもらえますか?」

 

「わかったわ。私もエルがいないとね…‥」

 

「それでは、紫さん。」

 

さとりは、帰っていった。

 

「次は…‥天狗の里に向かわないと。」

 

紫は、天狗の里に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

その頃。エルはというと、マヨイガで猫達と遊んでいた。

 

「心配しなくても、皆の分はあるから。」

 

猫達に小魚をあげると、エルの足に体を擦り付ける。

 

「懐かれてますね。エルしゃま。」

 

「橙も来いよ。」

 

エルは橙を抱き締めているが、恥ずかしそうにしている橙を見て、羨ましそうにしている。フラン、ルーミア、大妖精の三人。

 

「エルさん…‥」

 

「大妖精。どうしたんだ?」

 

「えーと。頭…‥撫で…‥」

 

「良いよ。」

 

大妖精の頭を撫でるエル。

 

「ルーミア、フラン。こっち来いよ。」

 

ルーミアとフランは、抱きついてくる。

 

「レイも出てこい。今日から暫くは、仕事は休みだ。」

 

「マスター!遊んで、遊んで!」

 

「暴れるなよ…‥」

 

暫くは、レイ、フラン、橙、ルーミア、大妖精と遊び尽くして、エルは昼寝をする。

 

「マスター…‥今日は、楽しそうだったな…‥」

 

「レイ。エルは…‥大丈夫か?」

 

「藍さん。マスターは、楽しそうでしたが…‥心は閉ざしたままです。あの頃から…‥」

 

「あの出来事がなければ…‥エルは、人間の敵にならなかった。」

 

「マスターは、今でも自分を責めてます。」

 

「エル…‥」

 

「藍!天魔とさとりから許可してくれたわ。場所は、天狗の里の一部の場所を借りれたわ。」

 

「本当ですか!?天狗の里の者から何も言われなかったのですか?」

 

「大丈夫よ。その代わり、妖怪の山に博麗の巫女を入れるなと、条件を出されたわ。それで、済んでよかったわ。」

 

紫は、眠くなったのか。隙間を開ける。

 

「私は、寝るわね。」

 

紫は、姿を消した。

 

「仕方ないですね…‥エルの為です。準備をしますか。」

 

藍も姿を消した。

 

「紫さんも藍さんも…‥心配…‥しなく…‥」

 

エルは、レイを抱き締めて眠った。

 

 

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