今日もエルは、マヨイガに来ていた。だが今回は、橙以外にも来ていた。
「フラン、ルーミア、大妖精、橙で四人。紫さん。何か企んでますね?」
「今日から少しの期間は、仕事を休むように。」
「理由を聞きましょう。」
「妖怪と人間のバランスが今のところは、問題になってないから休んでもらえないかしら?」
エルは、紫を見る。何かを企んでいるのは、予想できるのだが、考えるのはやめて諦めた。
「わかりました。御言葉に甘えます。」
「私は、用事があるから。困ったことがあれば、藍に頼みなさい。」
紫は、姿を消した。
◇
紫は、エルの歓迎会計画の為に地霊殿の正面玄関に来ていた。人里の団子を手土産に。
「久し振りですね。紫さん。」
紫に声を掛けたのは、地霊殿の主。古明地さとりだ。
「私に、用事があるみたいですね?」
「エルの歓迎会を計画してるのよ。さとりに依頼したいのよ。」
「ん?エルの歓迎会ですか?五年も会ってませんでした。わかりました。今回限定で、協力しましょう。」
「感謝するわ。人里の団子よ。皆で食べてね。」
「有り難く頂きます。エルの為なら、出来る限り協力しますので、私のみたいな妖怪も嫌わずに仲良くしてくれるのは…‥エルだけですから。エルに遊びに来てくださいと…‥伝えてもらえますか?」
「わかったわ。私もエルがいないとね…‥」
「それでは、紫さん。」
さとりは、帰っていった。
「次は…‥天狗の里に向かわないと。」
紫は、天狗の里に向かった。
その頃。エルはというと、マヨイガで猫達と遊んでいた。
「心配しなくても、皆の分はあるから。」
猫達に小魚をあげると、エルの足に体を擦り付ける。
「懐かれてますね。エルしゃま。」
「橙も来いよ。」
エルは橙を抱き締めているが、恥ずかしそうにしている橙を見て、羨ましそうにしている。フラン、ルーミア、大妖精の三人。
「エルさん…‥」
「大妖精。どうしたんだ?」
「えーと。頭…‥撫で…‥」
「良いよ。」
大妖精の頭を撫でるエル。
「ルーミア、フラン。こっち来いよ。」
ルーミアとフランは、抱きついてくる。
「レイも出てこい。今日から暫くは、仕事は休みだ。」
「マスター!遊んで、遊んで!」
「暴れるなよ…‥」
暫くは、レイ、フラン、橙、ルーミア、大妖精と遊び尽くして、エルは昼寝をする。
「マスター…‥今日は、楽しそうだったな…‥」
「レイ。エルは…‥大丈夫か?」
「藍さん。マスターは、楽しそうでしたが…‥心は閉ざしたままです。あの頃から…‥」
「あの出来事がなければ…‥エルは、人間の敵にならなかった。」
「マスターは、今でも自分を責めてます。」
「エル…‥」
「藍!天魔とさとりから許可してくれたわ。場所は、天狗の里の一部の場所を借りれたわ。」
「本当ですか!?天狗の里の者から何も言われなかったのですか?」
「大丈夫よ。その代わり、妖怪の山に博麗の巫女を入れるなと、条件を出されたわ。それで、済んでよかったわ。」
紫は、眠くなったのか。隙間を開ける。
「私は、寝るわね。」
紫は、姿を消した。
「仕方ないですね…‥エルの為です。準備をしますか。」
藍も姿を消した。
「紫さんも藍さんも…‥心配…‥しなく…‥」
エルは、レイを抱き締めて眠った。