レインは、エルに連れられて紅魔館に来ていた。門番の美鈴は、いつも通り寝ていた。
「…‥…‥」
「…‥エル…‥どう…‥?」
「御待ちしてました。エル様。レイン様。八雲紫から連絡を承りました。どうぞ。」
「咲夜さん。また寝てるから…‥」
「わかったわ。後で、美鈴にはナイフの串刺しの刑ね。」
「程々にね。」
レイン、エルの二人は、紅魔館の館内に入り、荷物を置いとくため客室に向かう。
「…‥広い…‥」
「レイン。迷ったらいけないから、手を繋ぐぞ。」
「…‥子供…‥扱い…‥」
「してないから、怒るなよ。」
「…‥本当…‥?」
「してないよ。」
「なら…‥いい…‥」
レインは、エルの手を握ると、歩き始めた。すると、遠くの方から話し声が聴こえた。どうやら、言い争いをしているようだ。
「フランとレミリアだな。」
「…‥誰…‥?」
「友達の姉妹だ。喧嘩してるみたいだな。止めてくるか。」
「…‥止める…‥」
二人は、部屋をノックする。
「エルだ。入って良いかな?」
「御兄様!良いよ!」
「ちょっと、フラン!?勝手に…‥」
エルとレインは、扉を開けると、レミリアがフランをベットに押し倒していた。
「エル!?これは…‥」
「レイン。レミリアは、忙しいみたいだ。出直すか。」
「…‥そう…‥だね…‥」
エルとレインの茶番に、レミリアが我慢の限界らしい。怒り出した。
「エル!何か言うことないかしら?フランもふざけないで!」
「それは、謝るけど…‥私から退いてくれないかな?」
「…‥…‥」
無言で退けるレミリアは、レインを見る。レインは、エルの後ろに隠れてしまう。
「エル…‥その子は…‥」
「そうだ。レイン…‥大丈夫だ。レミリアとフランは、御前を絶対に拒絶しない。」
「わかった…‥」
レインは、フランを見る。
「…‥…‥」
「…‥私…‥フランドール。」
「…‥…‥レイン…‥」
「今まで、ごめんね。守ってくれて…‥ありがとう。」
「…‥!」
「これからも、よろしくね。」
「…‥御姉ちゃん…‥!」
レインは、フランを抱き締めて泣き出した。
「これで…‥一件落着だな…‥」
「エル!?大丈夫!?」
「く…‥大丈夫だ!レミリア!俺は…‥少し…‥休む…‥レインの存在は…‥内密に…‥しろ!」
エルは、気を失った。
「…‥エル…‥起きて…‥!?」
「大丈夫よ。レイン。気を失ってるだけだから。」
「…‥誰…‥!?」
「警戒しないで。私は、パチュリーノーレッジ。エルの友人よ。力を使いすぎて、気を失ってるだけだから。大丈夫。」
「…‥信じる…‥」
「貴女は…‥式神ね…‥」
「…‥エル…‥主…‥」
「今日は、此処に泊まりなさい。」
「…‥ありがとう…‥」
レインは、エルの看病をしながら眠った。