エルは緊急事態に陥っていた。レミリアの部屋には、霊夢と魔理沙が紅茶を飲みながら待ち構えていた。
「霧雨と博麗。どうして此処にいるんだ?」
「私達は偶々だぜ!美鈴が寝てたから勝手に入ったぜ!」
「レミリア。説明しろ。どういうことだ?」
「えーと…‥」
「レミリアの責任ではないな。だが、一言俺に連絡はできただろ?」
「ごめんなさい。」
エルはレミリアの頭を撫でて、霊夢と魔理沙を見る。
「俺に用事があるんだろ?」
「紫も呼んで。」
「わかった。紫。」
エルの隣にスキマが開いて、紫が出現する。
「どうしたのかしら…‥霊夢と魔理沙…‥何で!?」
「俺に用事らしくてな。紫も呼べだと。」
「紫…‥仮面の男は、エルよね。友達だった妖怪を殺したのは私と母さんよ。人里から危険な妖怪がいるからと…‥頼まれたわ。」
霊夢は今まで忘れてしまった出来事をエルに話した。
「許さない…‥」
エルは体から黒いオーラを纏うと、瞳が赤く染まった。
「…‥!?霊夢、魔理沙。エルから離れなさい!?」
「…‥え!?」
エルは黒い球体を霊夢に放った。紫がスキマを使い球体を消すが、瞬時に爆発した。
「く!?」
紫、霊夢、魔理沙は、爆風で飛ばされた。エルは仮面を外すと霊夢を睨み付ける。
「よくも…‥俺の友達を殺しやがったな!テメェだけは、絶対許さねえ!」
「エル。落ち着きなさい!闇に呑み込まれては…‥」
「うるさい!俺は!」
「マスター!目を覚ましてください!紫様!レインを連れてきてください。急いで!」
「わかったわ。」
スキマを使ってレインを呼び寄せた。
「…‥エル…‥!?闇……呑まれる…‥止める…‥」
レインはエルに近付く。
「エル…‥私は…‥いなくならない…‥能力…‥発動…‥」
レインはエルを抱き締めると、光で包み込む。次第にエルの闇が消えて気を失った。
「…‥終わった…‥」
「紫…‥エルは…‥」
「気を失っているだけだわ。」
「…‥俺は…‥!?」
エルは目を覚ますと、霊夢、魔理沙、レミリア、レインを見る。
「レミリア。俺の分身を置いておく。フランの執事として使ってくれ。話は…‥今度するよ。」
「わかったわ。今は休みなさい。」
エルは起き上がると、部屋を出ようとする。
「エル…‥待つんだぜ!どうしてあの時。私達からいなくなったんだ?」
「エル…‥私は…‥」
「レイン…‥先に隠れ家に帰っている。俺の分身を置いておくから。何かあったら、分身を通して連絡しろ。」
「わかった…‥」
「エル…‥」
「紫さん。ごめんなさい。」
「今は休みなさい。」
「はい。霊夢、魔理沙。悪かった。」
エルは姿を消した。
「消えた!?紫!エルは!?」
「悪いけど、教えるわけにはいかないわ。」
スキマを開いて、姿を消した。
「…‥霊夢。帰るぜ。」
「うん…‥」
霊夢と魔理沙は、紅魔館を出ていった。