エルは椛の案内で妖怪の山上っていた。
「にとりはどこら辺にいるんだ?」
「今頃だと、実験室にいると思いますが…‥着きました。」
椛に案内された場所は…‥
【河城科学開発室】と書かれた看板が掛けられた小屋がたっていた。
「椛…‥この建物…‥なんだ?」
「入りますか?にとりが居ると思うので…‥」
扉を叩くと、河城にとりが白衣姿で出てきた。
「エルと椛じゃないかい。どうしたんだい?」
「にとりに頼んでいた物を貰いに来たよ。」
エルは札を取り出すと、一瞬にして大量の胡瓜に変化する。
「胡瓜だ!貰って良いの!?」
「大量に出来たからお裾分けだよ。」
胡瓜を貰って大喜びをするにとりは、エルに抱き付く。
「にとり…‥急に抱き付くなよ…‥」
「わわわ!ごめん!」
にとりは頬を赤く染めてエルから離れると、エルと椛を小屋に入れる。
小屋に入ると、いろんな道具が散乱していた。
「にとり…‥少しは片付けないのか?」
「作るのに夢中で、忘れてたよ…‥」
にとりは苦笑いしながらお茶を出す。
「いただきます…‥あれ?これ…‥胡瓜…‥?」
「そうだよ。胡瓜茶を作って見たんだけど…‥どうかな?」
「旨いよ。俺は好きな味だな。てか、この胡瓜茶は外の世界のだよな。どうやって、調べたんだ?」
「紫さんの依頼で、一度外の世界に行ったときに飲んだんだよ。椛はどうかな?」
「美味しいですよ。」
「それは、良かったよ。そうだ!これが、頼まれていた物だよ。」
木箱から黒い腕輪を取り出すと、エルに渡した。
「ありがとな。」
「その腕輪は、何ですか?」
「この腕輪は、俺の能力を補助するための装置だよ。能力は秘密だがな。」
「えー!エル…‥教えてよ!」
にとりはエルの腕にしがみついている。
「にとり…‥近いぞ。」
「わわわ!」
「にとりさんとエルさん…‥仲が良いですね…‥」
「うん?友達だから仲が良いのは当たり前だろ。」
エルは残りの胡瓜茶を飲み干して、立ち上がる。
「そろそろ、帰るよ。仕事が残ってるからな。椛…‥帰るから道案内頼んだ。」
「わかりました。にとりさん。また来ますね。」
「またね~」
椛とエルはにとりと別れて、出ていった。
「エルさんは…‥これからどうするんですか?」
「どうするかな…‥椛。1つ質問するが、この山に【博麗の巫女】は来るのか?」
「【博麗の巫女】ですか?上司からの話で、よく聞きますが…‥この山には来ませんね。」
「そうか。ついたな。それじゃあ、帰らせてもらうよ。」
エルは山を下っていった。