紫に依頼で、萃香はエルと妖怪の山で修業していた。エルは萃香の手首を掴んで、投げ飛ばした。
「投げ飛ばされちゃったよ。」
そう言いながら、岩の弾幕をエルに投げつけた。迫ってくる岩をエルは、拳で破壊する。
「やっぱり、拳でやるのは、失敗だったよ。」
エルの拳は血塗れになっていた。萃香はエルの拳を見て急いで救急箱を取り出した。
「大丈夫か!?手当てするから。」
「大丈夫だよ。萃香御姉ちゃん。治せるから。」
エルは妖力を拳に纏うと、傷が消えて治った。
「妖力!?どういうことだエル!?」
「何で…‥僕は、人間…‥」
エルは気を失った。萃香はエルを抱えて、妖怪の山を出ると紅魔館に急いだ。
すると、遠くの方から地獄の閻魔…‥四季映姫がやって来た。
「伊吹萃香。貴女に話があります。」
「閻魔様。今はそれどころじゃないんだ!エルを紅魔館に…‥」
「エル!?わかりました。私も同行させていただきます。話は紅魔館の方で。」
「連れの死神はどうしたのさ?」
「別行動です。それより、エル小さくなってますが…‥」
「事情があってね。仕事はエルの分身が代わりにやってるよ。」
「分身ですか。エルは何故気を失っているのですか?」
「エルは妖力を使ったんだよ。エルの能力は、契約者の能力を使うことは出来るが、妖力は使うことができないはず…‥」
「妖怪との契約で、妖力を宿したとしたら…‥エルが危険です。最悪の場合…‥妖怪認定されてしまいます。そうなると、エルが殺されてしまいます。」
「紫に会わないと!」
話し合っている間に紅魔館に到着すると、レミリアが門の前にいた。
「閻魔と伊吹萃香。どうしたのかしら?」
「レミリアさん。今回はエルに関しての話し合いをしに来ました。入れてもらえますか?」
「良いわよ。エルの分身から話は聞いたわ。エルを地下室に入れなさい。パチェに調べさせるわ。」
「私はエルの分身に話を聞いてきますので。」
「私も地下室に入れてくれ。エルの保護を頼まれてるんだ。」
「わかったわ。」
萃香は地下室に向かうと、パチュリーにエルを託して、地下室から出ていった。
その頃。映姫はエルの分身を発見して話を聞いていた。
「閻魔様が本体の心配をね。本体が閻魔様に裁かれた場合の判決は黒になるよな。白になることはないと思うが…‥」
「エル次第です。今のままだと、判決は黒です。エルの状態はわかりませんか?」
「わからないな。本体の種族が半人半妖になってることだけだ。どうするんだ?閻魔様。立場的に。」
「エルが妖怪…‥閻魔としてなら…‥わかりません。何故か…‥結果が見えません。」
「閻魔様。今日は休暇だろ。俺の客人としておもてなしをするぜ。」
分身はクッキーと紅茶の入ったカップを出現させる。
「本体を人間に戻す方法がある。契約解除すればいい。デメリットはコピーした能力が消える。」
「…‥人間に戻した方が良いのでしょうか…‥」
「それは、本体自身が決めることだ。」
「そうですね。エルの検査が終わるまで、待たせてもらいますね。」
映姫はエルの検査が終わるのを待つことにした。