エルは10日間。紅魔館で過ごし気がついたら体調が良くなった。最後の検査をして、紫から修行の許可をもらった。
「パチュリーさん。ありがとうございます。」
「別にいいわよ。この魔法薬を週に1回飲みなさい。魔力を安定させる薬よ。」
「わかりました。」
エルは魔法薬を受け取ると、こあが一冊の本を持ってきた。
「エルさん。この魔導書を受け取ってください。何かの役に立つかもしれないので。」
「ありがとうございます。それでは。」
エルは図書館を後にすると、レインを見つけると声をかけた。
「エル…‥大丈夫…‥!?」
「心配かけてごめんね。」
「…‥…‥」
レインはエルに抱きついて離れない。すると、エルの分身がやって来た。
「元気になったみたいだな?」
「うん。兄さん。」
「…‥…‥仕事の方は暫く休め。紫さんの許可は既にもらってるから。」(俺が分身であることを忘れている。問題ないか。)
「僕は妖怪の山に向かうよ。レインはどうする?」」
「紅魔館にいる…‥」
「わかった。フラン姉をお願いね。」
「わかった…‥」
エルは紅魔館を出ると、紫が待っていた。
「紫さん。どうしたの?」
「エル。博麗神社に用事があるんだけど、着いてきてくれないかしら?」
「わかりました。」
エルは紫のスキマに入る と、博麗神社に繋がっていた。スキマから出ると、霊夢と魔理沙がいた。だが、エルからしたら見知らぬ人なのだ。
「紫さん。あのお姉ちゃん達は誰?」
「紫。エルは…‥その…‥」
紫は霊夢を見て、小さく頷くとエルを見る。
「エル。暫くの間。霊夢と一緒にいなさい。わかったかしら?」
「わかりました。えーと、僕は…‥エルです。よろしくお願いします。」
「私は博麗霊夢。博麗神社の巫女よ。隣は泥棒魔法使い。」
「ちゃんと教えろよな!何が泥棒魔法使いだ!失礼だな!私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」
「よろしくお願いします。
霊夢姉と魔理姉。」
霊夢と魔理沙は、エルの呼び方に目を見開くと、エルの頭を撫でている。
「エル。よろしくな。」
「エルは朝ごはん食べた?よかったら、一緒に食べましょう。」
「良いの?一緒に食べる!」
「霊夢。私の分も頼むぜ。」
「仕方ないわね。エルと魔理沙は、部屋に行って待ってなさいな。準備するから。」
そう言って、霊夢は台所に向かった。
「魔理姉は何処に住んでるの?」
「魔法の森に住んでるぜ。」
「そうなんだ。僕は今日から暫くは、此処に住むようにと紫さんに言われた。」
「そうなのか。なら毎日会えるな。」
「そうなの!」
魔理沙がエルと楽しく会話している。霊夢は台所で、朝食の準備をしながら考え事をしていた。
(エルの記憶喪失は、私達の原因で間違いない。エルは私達人間を拒絶している。エルに過去の話は禁句だわ。)
「できた。部屋に運びますか。」
料理を部屋に運ぶと、3人で食べ始める。
「幻想郷で魚は珍しいぜ。」
「紫から貰ったのよ。食糧は毎回貰うから。」
「…‥…‥…‥」
エルは食べていたが、途中で箸が止まる。
「どうしたの?」
「…‥…‥何でもない。」
急いで食べ終えて、食器を流しに置く。
「ちょっと、ランニングしてくるね。」
エルは神社を出ていった。
「…‥魔理沙。エルを追うわよ。」
「わかったぜ。」
霊夢と魔理沙は、エルの後を追った。