東方妖怪堂     作:ノック

42 / 93
41

エルは10日間。紅魔館で過ごし気がついたら体調が良くなった。最後の検査をして、紫から修行の許可をもらった。

 

「パチュリーさん。ありがとうございます。」

 

「別にいいわよ。この魔法薬を週に1回飲みなさい。魔力を安定させる薬よ。」

 

「わかりました。」

 

エルは魔法薬を受け取ると、こあが一冊の本を持ってきた。

 

「エルさん。この魔導書を受け取ってください。何かの役に立つかもしれないので。」

 

「ありがとうございます。それでは。」

 

エルは図書館を後にすると、レインを見つけると声をかけた。

 

「エル…‥大丈夫…‥!?」

 

「心配かけてごめんね。」

 

「…‥…‥」

 

レインはエルに抱きついて離れない。すると、エルの分身がやって来た。

 

「元気になったみたいだな?」

 

「うん。兄さん。」

 

「…‥…‥仕事の方は暫く休め。紫さんの許可は既にもらってるから。」(俺が分身であることを忘れている。問題ないか。)

 

「僕は妖怪の山に向かうよ。レインはどうする?」」

 

「紅魔館にいる…‥」

 

「わかった。フラン姉をお願いね。」

 

「わかった…‥」

 

エルは紅魔館を出ると、紫が待っていた。

 

「紫さん。どうしたの?」

 

「エル。博麗神社に用事があるんだけど、着いてきてくれないかしら?」

 

「わかりました。」

 

エルは紫のスキマに入る と、博麗神社に繋がっていた。スキマから出ると、霊夢と魔理沙がいた。だが、エルからしたら見知らぬ人なのだ。

 

「紫さん。あのお姉ちゃん達は誰?」

 

「紫。エルは…‥その…‥」

 

紫は霊夢を見て、小さく頷くとエルを見る。

 

「エル。暫くの間。霊夢と一緒にいなさい。わかったかしら?」

 

「わかりました。えーと、僕は…‥エルです。よろしくお願いします。」

 

「私は博麗霊夢。博麗神社の巫女よ。隣は泥棒魔法使い。」

 

「ちゃんと教えろよな!何が泥棒魔法使いだ!失礼だな!私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」

 

「よろしくお願いします。

霊夢姉と魔理姉。」

 

霊夢と魔理沙は、エルの呼び方に目を見開くと、エルの頭を撫でている。

 

「エル。よろしくな。」

 

「エルは朝ごはん食べた?よかったら、一緒に食べましょう。」

 

「良いの?一緒に食べる!」

 

「霊夢。私の分も頼むぜ。」

 

「仕方ないわね。エルと魔理沙は、部屋に行って待ってなさいな。準備するから。」

 

そう言って、霊夢は台所に向かった。

 

「魔理姉は何処に住んでるの?」

 

「魔法の森に住んでるぜ。」

 

「そうなんだ。僕は今日から暫くは、此処に住むようにと紫さんに言われた。」

 

「そうなのか。なら毎日会えるな。」

 

「そうなの!」

 

魔理沙がエルと楽しく会話している。霊夢は台所で、朝食の準備をしながら考え事をしていた。

 

(エルの記憶喪失は、私達の原因で間違いない。エルは私達人間を拒絶している。エルに過去の話は禁句だわ。)

 

「できた。部屋に運びますか。」

 

料理を部屋に運ぶと、3人で食べ始める。

 

「幻想郷で魚は珍しいぜ。」

 

「紫から貰ったのよ。食糧は毎回貰うから。」

 

「…‥…‥…‥」

 

エルは食べていたが、途中で箸が止まる。

 

「どうしたの?」

 

「…‥…‥何でもない。」

 

急いで食べ終えて、食器を流しに置く。

 

「ちょっと、ランニングしてくるね。」

 

エルは神社を出ていった。

 

「…‥魔理沙。エルを追うわよ。」

 

「わかったぜ。」

 

霊夢と魔理沙は、エルの後を追った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。