宴会から数日後、エルは紅魔館の庭で、フランと戦闘していた。フランは右手に持っている炎の剣でエルに斬りかかる。
「当たらないよ!」
斬りかかるタイミングを瞬時に予測したエルは、持っていた短剣で、炎の剣を捌いていく。
「少しだけ、ギアをあげるよ!」
魔力を纏い身体強化する。エルの行動に面白くなったのか、フランは無数の炎の弾幕をエルに向けて発射させる。
「これは…避けきれない!?」
炎の弾幕がエルに命中する瞬間に、大爆発が発生して、その爆破の余波をフランは受けて飛ばされた。
「エル、フラン大丈夫!?」
「妹様…大丈夫ですか?」
レミリアと美鈴が爆破音に気付いて、心配になり来たようだ。フランは倒れていたが、無傷のため安心した。
「エルは…」
「フラン姉は容赦ないね…」
苦笑しているエルの姿を見て、安堵しているレミリアと美鈴。エルも爆破の余波を受けていたにも関わらず、掠り傷程度で済んでいる。服も若干破けている。
「無事でよかったわ。」
「魔力でフラン姉の弾幕を相殺させたから…」
「エルさんも無茶しますね。」
フランとエルが無茶をしたので、少し説教をすると咲夜とロードがクッキーを持って出現した。
「妹様とエル様、お茶会の準備ができましたので、休憩してください。」
「咲姉…様付けはやめてよ!兄さんも何か言って!」
「良いじゃないか。俺なんて、咲夜から呼び捨てだぞ?」
「妹様直属の執事になるんだから、ロードは様付けは要らないわね。」
ロードがエルの分身体であることを知っている咲夜だが、ロードとエルを別人として見ているためか、ロードには、ため口で話している。
「レインはどうしたんだ?一応、エルの式神だよな?」
「パチュリーさんに呼ばれてたよ。手伝いだと思うけど…」
クッキーを頬張りながら話しているエルに、ロードが注意している。
「食べながら話すな。行儀が悪いぞ。」
「ごめんなさい…」
茶会を楽しんでいるフラン、エル、レミリアの所に、人里の守護者である上白沢慧音がやって来た。
「慧音先生!どうしたの?」
「エルに依頼していた日時が決まったからな。」
慧音から依頼書を受け取るり、中身を確認する。
「……夜に寺子屋に行けば良いんだね?」
「妖怪、妖精は夜の時間帯で受け入れられたからな。お願いできるか?」
「大丈夫だよ。何すればいいかな?」
「人間のする遊びを教えてあげてくれ。妖怪が人里に受け入れて貰うための、第一歩だ。」
「出来る限りやってみるよ。」
慧音とエルは詳しい話を後日にするため、その日の話し合いは終わった。
博麗神社では霊夢が料理をしながら、エルの帰りを待っていた。
「エルが帰って来たら、準備しないと…」
「焦りすぎだぜ?霊夢…」
魔理沙は魔導書を読みながら暇を潰していた。この頃最近は、霊夢とエルを心配してか神社によく泊まりに来るようになった。
「魔理沙も手伝ってよ!」
「へいへい。」
魔理沙と霊夢が台所で料理している隙に、黒い何かが出現したが、暫くして姿を消した。