紅魔館の図書館ではニーナが何かを調べていた。エルの記憶を戻すために行動しているのだ。
(エルの記憶を戻して、計画を進めないと…だけど、邪魔なのは…)
ニーナが隣にいるレイを見ている。レイはエルの使い魔である。
(レイの【痕跡を辿る程度の能力】意外と厄介よね。エルに細工しても、一発で私だとバレる。)
調べ事を中断すると、咲夜がケーキと紅茶を準備していた。
「ニーナ様、ケーキと紅茶の御用意が出来ました。一休みに如何ですか?」
「ありがとうございます!いただきます。」
ケーキを食べながら計画を考える。
(博麗の巫女に復讐したいけど、幻想郷に罪はないのよね。私も幻想郷は居心地がいいし。復讐したいけど…あの巫女…エルに謝罪してる。復讐…どうしようかな。)
ニーナは当代の博麗の巫女、博麗霊夢に対する復讐心が膨れ上がっているが、悩んでいる。
(私の復讐は殺しはしないけど、エルを闇に落とした事を後悔させたい……でも、巫女に復讐したら、エルが暴走しかねない。矛盾過ぎる。)
ケーキと紅茶を堪能したニーナは、図書館を出て廊下内を散歩する。
(悩みすぎて疲れた…今日は何処で泊まろう。)
「ニーナ……どうしたの……?」
「レインは休憩?」
「窓拭き…終わり…ニーナは?」
「泊まる場所探してる。」
「霊夢の家は?」
「………………それは。」
レインはニーナを黙ってみている。何かを察したのか、小さく頷いた。
「霊夢と…エル…気まずい?取られたくない?」
「な!?」(確かに、エルは好きだけど…勘違い…いや、復讐を計画してることが、バレなければいいかな。)
「ニーナ…ガンバ…」
「何言ってるんですか!?」
レインは自室に戻っていった。
(どうしよう…復讐…考え直そうかな…巫女…あの頃の後悔してるみたいだし…)
気持ちを落ち着かせるため、散歩の続きをする。暫くすると、散歩を終えたニーナは図書館に戻っていた。
「ニーナは今日は泊まっていく?」
「パチュリーさん…良いんですか?」
「話したいこともあるし。良いわよ。」
「今日はお世話になります。」
今日はパチュリーの部屋に泊まることになったようだ。
「夕食まで時間あるから、休んでなさい。」
「わかりました。ソファーお借りしますね。」
ニーナがソファーに座る。
「今日は疲れたかしら?」
「調べ事をしてただけなので…」
出された紅茶を飲み、待ったりしている。
「何を調べてたの?」
「……エルの記憶を戻す方法を…大事な…思い出なので…」
「……私も協力するわ。」(八雲紫はエルの記憶が戻ると、危険だと警告していた。ニーナはそれを知らない。どうしようかしら…)
パチュリーは紅茶を飲みながら、どちらにするか考えるのだった。