真夜中の魔法の森では、魔理沙とニーナが魔法薬の調合のため、薬草や毒キノコを探していた。
「ニーナ、助かったぜ!」
「それはよかったです。」
「集めたこれを潰して、魔法薬に調合するぜ。」
集めた薬草や毒キノコを風呂敷に包み、魔理沙の家に向かう。飛行中にニーナは魔理沙に話し掛ける。
「魔理沙さんは…魔法使いには?」
「………種族的な意味での話なら……決めてないぜ…」
「……そうですか。」
魔理沙の家が見えてきて、ゆっくりと地面に降りていく。
「着いたぜ。」
「本当に魔法の森にありましたね。人間には、有害だと聞いてますが…」
「慣れれば問題無いぜ。魔法薬の研究には、最適な場所だからな。」
ニーナは魔理沙の話を聞きながら思っていた。
(この少女は毒キノコや薬草を活用して、魔法薬を調合している。魔力の発生は修行で得たらしいが…)
調合の作業を眺めているニーナ。それを魔理沙は気にせずに、作業を続ける。
「その魔法薬の効果は?」
「魔力増強だぜ!但し、毒キノコのエキスが入ってるから、死にはしないが…体が痺れて、動かなくなるかもだぜ。」
「無茶しますね。」
「無茶しないと、魔法使いにはなれないぜ。」
出されたお茶を飲むニーナに、魔理沙は魔法薬の調合が終わったようで、調合した液体を小瓶に入れる。
「終わったぜ。」
「お疲れ様です。」
「………眠いぜ。」
「休んだ方がいいですよ?体に悪いですから………」
目を擦りながら、魔理沙はベッドに移動する。
「ニーナはどうするんだぜ?」
「私は魔理沙さんが寝たら帰りますよ。」
「そうか?だったらもう……寝るぜ……」
魔理沙は眠ったようだ。それを確認したニーナは、懐から液体の入った小瓶を取り出した。
(この液体は生物の記憶を見ることができる。飲ませないとダメだがな…)
ニーナは液体を1滴、寝ている魔理沙に飲ませる。
(後は…エルの記憶を集めて、復元させるだけ…早く集めなければな………)
魔理沙の家から出る。すると、ニーナの目の前にルナが姿を現した。
「お久し振りです…マスター。」
「ルナ。何か収穫はあったの?」
「エル様が記憶喪失以降ですが、紅魔館にロードの名を持つ執事が来たそうで…」
「ロード…エルの兄だったよね。」
「そのロードなのですが、3つの力、霊力、魔力、妖力の気配が…」
ルナの言葉に、興味を示した。
「……エルは元々が人間で、霊力を持っていた。能力で妖怪、魔法使いと仮契約して、魔力と妖力を手に入れた。」
「ですが、エル様はまだ、本契約を結んでいません。」
「無理だからね。本契約は仮契約と違って、寿命を削る分、力を強くできる。エルと仮契約を結んだ妖怪達は、妖力が強力になったはずだよ。エルも強くなってるけどね。」
「どうしますか?マスター…」
「エルが本契約を結んだら、体に負担が来る。ルナ…エルの監視を続けて。本契約をさせないでね。私も様子を見るけど…」
「畏まりました。」
ニーナとルナが姿を消した。