エルの記憶が戻って1週間。森の中にある小屋に戻ってきた。
「久し振りに戻ってこれたな。」
小屋に入って、中の掃除をするエルは、持っている小刀を取り出して、腕に少し刺と、血を小瓶に入れる。
(………俺は確かに、霊夢に復讐はしない。それだけは守ってやるよ。幻想郷に手を出すつもりもない。)
5つの小瓶に入れると、蓋をして、木箱に入れる。
(後は…これを仕掛ければ…だが、材料が足りないな。買い出しに行くかな?)
エルは小屋から出て、木箱を地中に埋めて隠す。
(これは…幻想郷に必要なことだ。掟にも違反していない。)
森から出て、人里に買い出しに向かった。
マヨイガ
エルの謎の行動を監視している紫は、暫く考えるが、異常はなかったので、監視を一旦中断した。
(小瓶に血を入れてたけど…吸血鬼にあげるのかしら?それだけならば、問題にはならない。)
「エルは何を企んでいるのかしら?幻想郷に影響を与えなければいいけど……」
人里に到着したエルは、紙を売っている店に向かうことに。
「エル君久し振りやな。今日はどうしたんや?」
「買いに来たんですよ。少し大きめな紙を5枚。御守りとかで使えるやつ。」
「珍しいな。まあ…ええやろ。ちょっと待ってな!」
店主が奥の方に行くと、暫くして、戻ってきた。
「この紙でええやろ?御守りや、魔除けの札にも使えるで…」
「ありがとうございます。金額は…これで足りますか?」
「……丁度や。また来てな!」
「いずれ……」
購入した物を異空間に収納して、鈴奈庵に向かう。何かを調べるようだ。
「エルさん。久し振りです!何をお探しですか?」
「久し振りに、調べ事だよ。神降ろし系の本はあるかな?」
「ありますよ!ですが…」
「待ってろ。」
異空間から1冊のノートを小鈴に渡した。
「妖怪が書いた日記だ。これが、欲しいんだろ?」
「ありがとうございます!この3冊になります。」
本に触れて、調べ始める。
(この本だな。妖気は……よし。)
「どうしましたか?」
「……何でもない。買うことはできるか?」
「大丈夫ですよ。販売もしてますから。」
「この本を買わせて貰うよ。」
「毎度あり!また来てくださいね!」
本を購入すると、隠れ家に向かった。
紅魔館で働いているロードは、窓拭きをしながら考え事をしている。
(本体の記憶が戻ったのはよかったが、あれから会いに来てないな。博麗の巫女に会いたくないのは、理解できるんだが…フラン、レイン、レイの3人にも会いに来ない。嫌な予感がする。外れてくれればいいが……)
ロードは窓拭きを終えて、部屋に戻るのだった。