再び記憶を失ってしまったエルだが、博麗神社に預けられることになると、レイ、レイン、ニーナに泣き出されて、泣き止むまで抱き締められた。
エルは毎日の日課である境内の掃除をする。だが、余り落ち葉とかは落ちていないため、気分転換程度に掃除している。
「エル!霊夢さんが呼んでましたよ!」
「レイ。片付けたら直ぐに行くから。」
「わかりました!」
竹箒を倉庫に入れて、南京錠で鍵を閉める。
「さて、霊夢姉ちゃんに呼ばれてたね。」
井戸で水を汲み上げ、手を洗うと霊夢のところに向かった。
縁側に霊夢がいたので、声をかけて呼ぶ。
「霊夢姉ちゃん。呼ばれたから来たよ。」
「エル。今日は宴会をするから料理の準備をお願いできる?バタバタしてて、宴会をする暇がなかったのよ。」
「良いよ。何作れば良いかな?」
「お酒に合う料理を沢山できたらそれで良いわ。」
「なら、直ぐに買い出しに行かないとね。」
エルは鞄を用意して、お金(お昼代込み)を霊夢から貰う。
「お昼は外で、食べなさいな。私は用事があるから。」
「宴会は誰呼ぶの?」
「そうね。適当で良いわ。どうせ集まるし。」
忘れ物がないかどうか確認すると、買い物に出掛けた。
(酒に合う料理なら魚だよね。)
人里に到着すると、魚屋に向かうことにした。
「エルじゃないか。どうしたんだ?」
「魚を買いに来たんだ。」
「霊夢のお使いかな?宴会用の料理か。刺身なら酒に良く合うだろうな。ハマチとカツオでどうだ?」
「それ買うよ。これで足りるかな?」
魚屋の店主にお金を払う。
「確かに。そうだ…紫さんからこの札を渡すように言われたな。」
「………紫さんの能力が宿った札…」
今のエルは、能力が使えない状態になっている。正しくは、今まで契約していた力が消えたため、能力が使えないのだ。この札はエルを手助けするために、用意したものである。
「魚を隙間に入れて…さて、どうしようかな?」
悩みながら人里内を歩き回っている。
「買い物は後でもできるから、お昼を食べに行こっと。」
エルが買い物をしている頃、霊夢は神社の掃除を終えて、お札を作っていた。
「これで、完成。やることないわね。」
霊夢はエルが帰るまで、仮眠を取るのだった。
帰ってきたエルは、霊夢が寝ているのに気づいた。
「レイとレイン。暫く、料理お願いできる?」
「エル!お任せください」
「マスター……任せて…」
レイ、レインは台所に向かった。
「霊夢姉ちゃん、風邪引くよ。」
布団を取り出すと、霊夢を移動させて寝かせた。
「料理してこよ。」
エルは台所に向かった。
博麗神社から少し離れた場所に、まだ開拓されていない土地がある。その場所に5体の者達が情報交換をしている。
その者達は、数分間留まった後、姿を消した。