紅魔館の厨房では、エルが大量の料理を作って、使い魔のレイと、式神のレインが料理を運んでいる。何故このような状況になったのか?
「エル。そろそろ、交代しなくといいの?」
「今の料理が完成したら…」
「頼んだ私も悪かったわね。」
「レインが仕出かした責任は、主の僕がやらないと。」
レインが大量に食べたのが、原因で他の妖精メイドと、なんとメイド長の咲夜が倒れてしまったのが原因である。
「料理作りで倒れたのは情けなかったわ…」
「咲姉は悪くないよ?今は休まないと。」
休もうとしない咲夜に、ロードが隣に現れて抱き抱えた。
「ロード!?」
「今は休め?今だけは、メイド長のプライドを捨てろよ。」
言う無を言わさずに咲夜を見ると、諦めた表情をして厨房から離れる。エルは安心して料理を続ける。
料理を作り続けて1時間後。落ち着いてきて漸く休憩に入ることに。
「結局、休まなかったわね?」
「半妖だから疲れてないよ。」
「無茶するのは、歓迎しないわね?」
「咲姉に言われたくないよ?」
エルの意味ありげの発言に、何も言えなくなってしまった咲夜。それを見て苦笑しているロードがいた。
「マスター……何か……食べたい……」
レインがエルの手を握り締めて見つめてくる。笑みを浮かべたエルは、厨房で簡単な料理を作ると、運んできた。
「今はおにぎりで勘弁してね。夜はちゃんと作るから。」
「ありがとう……」
「マスター!私にも作って下さい!」
「30個あるから仲良く食べなよ。」
エルは後片付けをした後で、厨房を離れると急に、疲労が出てきて倒れかけてしまった。
(ヤバイな…結構、力消費してたよ。)
料理中に倒れないように、エルは妖力での肉体強化で誤魔化していたようだ。勿論だが、人間の咲夜とロードにはバレていない。だが…
「マスター…無茶…ダメ…」
「マスター!ちゃんと休んでください!」
レイとレインにはバレているのだ。それを知りつつも、無理をしていたエル。
「怒ってるよね?」
「当然です!休んでください!」
「………………」
レインは主であるエルに、殺気を出す始末。
「ごめんね。2人共…」
「休も……」
「一緒に寝ますよ?」
「レイは寝相が悪からね……」
「そう……レイ……寝相……悪い……」
「いじめないで下さい!?」
部屋に戻っていった。
その日の夜。結局エルは夕飯を作っていた。復活した咲夜は時を止めて準備しようとするが、ロードに止められた。時止めは、体の負担になるからである。
皆で食べ終えると、エルは疲れたようで、ソファーに倒れて寝てしまった。
「エルも無理してるわね。」
「何も起きなかったら良いけどな……」
咲夜とロードは厨房の後片付けをしていると、レインが入ってきた。なにやら慌てているようだ。
「マスター……大変……」
ロードに後片付けを押し付けて、咲夜はエルの部屋に急いでいった。