エルは客室のベッドの上で目を覚ました。
(客室…‥そうだ。レミリアさんの依頼で、来てたんだっけな。)
欠伸をしながらベッドから降りて服を着替えると、扉を叩く音が聞こえた。
「咲夜です。入って良いかしら?」
「どうぞ。」
「エル様。おはようございます。良く寝れたでしょうか?」
「良く眠れました。」
「朝食の準備が出来ましたのでホールに来てください。」
「わかりました。」
咲夜が部屋から出ると、服を着替え始める。
「それにしても、豪華な部屋だな。ヤバい、急いで向かわないと…‥」
エルがホールに急いで向かう途中で、メイド妖精を見かけた。
何やら困っているようだ。
「メイドさん。どうしたんだ?」
「お客様…‥実は、パチュリー様が本の整理をするので、こあさんを探しているのですが…‥」
「こあ?パチュリーさんの使い魔でしたよね?見てませんよ。俺は、こあさんを見てませんが…‥」
エルとメイド妖精が、会話していると、咲夜が現れた。
「エル様と貴女は何を話してるのかしら?」
「咲夜さん。こあさんを見掛けなかったか?メイドの妖精さんが探しているらしいんだけど…‥」
「わかりました。では、『仕事が終わり次第パチュリー様のところに向かいます。』とパチュリー様に伝言を御願いします。」
「わかった。伝えとくよ。」
エルにお礼を言ってその場から消えた。
「御客様…‥ありがとございます。」
「俺は、別に何もしてないよ。気にするな。」
無意識なのかメイド妖精の頭を撫でると、嬉しそうに目を細めている。
「ごめん!」
咄嗟に、撫でるのをやめた。
「大丈夫ですよ。私は、メイド妖精のリカです。よろしくお願いします。」
「俺は、エルだ。1カ月間の間は図書館の警備を任されているから、用があるときは図書館に来てよ。」
「わかりました!ては、私は、仕事に戻りますね。」
メイド妖精のリカは、何処かに飛んでいった。
エルは、急いでホールに向かう。
「すみません。遅くなりました。」
「おはよう。エル。貴方の席は私の隣よ。」
指定された席に座ると、隣にレミリアが座っている。
「良く眠れたかしら?」
「大丈夫です。」
「朝食を食べ終えたら私の部屋に来なさい。今日の仕事の話をするから。」
「わかりました。」
レミリアと話をしていると、料理が運ばれた。
「咲夜の作る料理は美味しいわよ。遠慮せずに食べなさい。」
「いただきます。」
野菜サラダを少しだけ皿に取り食べ始める。
「美味しい。」
「ありがとうございます。スープもどうぞ。」
スープを受け取ると、飲み始めると、目を輝かせながらスープを飲み続ける。
「御馳走様でした。」
「もう良いの?肉料理もあるけど…‥」
「肉が苦手なんだ。」
「エル。10分後に私の部屋に来なさい。依頼内容に関した詳しい説明をするから。」
レミリアは、部屋に戻っていった。