エルが紅魔館の客室のベットで寝込んでいるため、永遠亭から八意永琳を呼んで診てもらう。
「どうかしら?」
「………過労かしら。今までの疲労が、今になって出たようね。」
永琳はエルの症状が過労だと判明するが、咲夜はその診断に目を見開いている。
「過労?あのエルが…!?」
「このケースは初めてよ。この子は人間なの?」
「……半妖よ。半年前になったばかり。元々は人間で…能力の影響で…なったと、ロードから聞いてるわ。」
レミリアは半妖になった原因をロードから聞いているため、思い出しながら永琳に説明する。
「ロード?」
「寝込んでいるエルの分身体よ。」
レミリアの説明と同時に、ロードが入って来た。隣にはレイとレインの2人が一緒にいる。
「薬を出しておくわ。熱が出たら飲ませてね。」
「薬代だ。」
ロードはお金を永琳に手渡した。そのお金を受け取ると、追加で痛み止の薬を渡した。
「渡されたお金が少し、多かったから追加で薬出しておくわ。妖怪用と人間用の痛み止の薬を出しておくわね。異常が出たり、薬が効かなかったら、呼びなさい。」
「感謝する。」
永琳は永遠亭に帰っていくと、レインがエルの看病をするようで、部屋に残った。
「過労……結局、休んでねえじゃないか…本体は…」
「どうしたのよ。ロード?」
「倒れた原因が過労だろ?あの頃から本体は、休んだ記憶は余り無いんだよ。俺の中で…」
ロードは分身体であるため、エルが半妖になる以前の記憶を持っている。正確には、それまでの記憶しか持ってないわけだが。
「……エルの過去を教えてくれない?」
「………霊夢と魔理沙には、絶対に教えるな!それが教える条件だ。何処から聞きたい?」
「………エルが姿を消したと言われるあの頃。」
「わかった………それを説明するのは、レイの能力が必要になる。レイ、本体いや…エルの過去をレミリアに教えるから協力してくれ。」
「…………教えるのは、レミリアさんだけですか?私の能力で、マスターの過去に行けるのは、1人…最高で2人までです。」
「………エルの過去を知ってるのは?」
「八雲家、萃香、人里にいる慧音先生、妹紅だな。他にもいるが、エルが姿を消した原因を知っているのは、このメンバーだ。」
ロードの発言に、動揺はしているが落ち着いて、話を聞いている。
「聞いたのは私だけど…どうして、教えてくれるの?」
「そろそろ、協力者を増やすためだ。レミリアはエルの元契約者。教えても問題無い。エルからの信頼を受けている。だから、教えるんだ。」
レイの準備ができたようで、1枚のスペルカードを取り出した。
「スペルカード?」
「レミリアさんは知ってると思いますが、私の能力は【痕跡を辿る程度の能力】で、マスターの分身体であるロードを媒体にして、マスターの過去に向かいます。一度しか使えないスペルカードなので…レミリアさんの覚悟はいいですか?」
「何時でもいいわよ。」
レイがスペルカードを掲げると、ロードが霊力をレイに流した。
「レイの力だけだと、足りないだろ?俺の霊力を使え…」
「ありがとうございます。それでは…スペルカード発動!【記憶・過去の道標】」
スペルカードを宣言後、レミリア、レイ、ロードがその場から姿を消した。