キャラ、物語設定が少しズレがあるかもしれませんが、それでも、宜しければ…お読みください。
霊夢、魔理沙は同い年
エルは1つ下設定です。
70
現代の家にいた少年…エルは、突如幻想郷の森に迷い混んでしまったようだ。今の現状を把握できていないエルは、途方にくれていた。
「何処なの?」
森を迷いつつも、前に移動するエルの前に、人食い妖怪ルーミアが姿を現した。この当時のルーミアは、力を封印されておらず、全盛期の状態である。
「お前は人間か?」
「……お姉さんは……人間なの?」
その質問にルーミアは目を鋭くさせて、エルの質問に答えると、持っていた鞄の中から、お菓子やジュースを出して、ルーミアに差し出した。
「……全部…あげるから……食べないで……」
ルーミアはエルから差し出されたお菓子を食べると、気分がよくなり空腹を凌ぐと、そのお礼に人里まで連れていくことにしたようだ。
「今回は食べ物を貰ったから、見逃してやる。だが、次はそうはいかないからな!」
「ありがとう。お姉さん…」
人里に到着すると、ルーミアは姿を消す際に、エルから会えるかどうかを聞かれた。その答えとして、「いつかまた」と言って、エルの前から姿を消した。
エルが人里に来て数日後。人里に住んでいる少女、霧雨魔理沙と友達になり、よく人里の広場で遊んでいたのだが、魔法使いになりたいと言っていた。
「人里でその話はダメじゃなかった?」
「だって…自由になりたいし、家に魔導書があって読んでみたら…」
「わかった。でも、人里ではやらないでよ?」
「わかってるよ。」
魔理沙とは、その日の夕方に別れると、人里を出て迷いの竹林にいる藤原妹紅に会いに来た。修行をしてもらうためである。
「今日も来たのか?」
「お願いします。」
「手加減はしないぞ!」
妹紅の体が燃え始める。距離を取りながら、警戒を解かないエルに、火の玉を投げてきた。
「妹紅さんの魔法じゃないの?」
「これは、妖術だよ。」
「……僕はやっと、霊力が使えたところなのに!」
エルが霊力を圧縮させた弾を妹紅に発砲すると、火の玉を相殺させる。
「弟子もいないのに、凄いじゃないか!」
「まだまだ!」
「いや…これで終わりだよ。」
火を纏った不死鳥が出現すると、エルに襲い掛かった。予想外の火力にエルが真っ青になる。
「妹紅さんの鬼!?」
燃やされる寸前に、不死鳥が消滅するが、エルは完全に気を失ってしまった。
「気絶しちゃったか。慧音の家まで送るか。」
妹紅は中に浮いて、迷いの竹林を飛んで進むと、慧音の姿が見えたので、声をかける。気づいたようで手を振っている。
「妹紅…エルが傷だらけになっているんだが?」
「修行をしてたんだからな。手加減はしない方がいいだろ?」
「不死鳥は使ってないだろうな?」
「………………使いました。」
慧音は妹紅の頭を掴むと、頭突きを咬ましたのだった。
妹紅との修行をして翌日。エルは慧音に歴史を教えてもらいながら、午前中を過ごした。
「エルは幻想郷でやっていけそうか?」
「まだ、数日だよ?不便はあるけど…楽しいから…」
悲しそうな笑みを浮かべるエルに、慧音は昼の準備をするため、授業を終える。
「エルはどうする?森に行くのか?」
「うーん……」
「外の世界では友達は?」
「……友達…いないよ…家で、犬と一緒にいたし…」
昼食用のおにぎりを包んで鞄に入れると、出掛ける準備が完了する。
「…………気をつけて。」
「夕方までには戻るから。」
慧音の家を出ると、人里の外れに向かい、無人となっている門から出る。エルは3、4日のペースで人里を出ている。
「妖怪来たら、追っ払うか。」
野草採りが日課であるため、妖怪に襲われないように、妹紅と修行をしているのだ。
「………血の匂い。近くに妖怪がいるのかな。少なくとも、人間の匂いじゃないし…」
人間じゃない血の匂いを感じ取り、辺りを警戒するエルは、小刀を持ってゆったりと前を進むと、足を怪我している黒猫を発見した。
「黒猫…違う…猫又だ。」
小刀を鞄にしまうと、水の入った竹筒を用意して、応急処置をする。黒い猫又はエルに警戒してか、指を噛む。
「痛……応急処置が出来ないよ?」
痛みに耐えながら、足を水で洗い簡単ではあるが、綺麗な布切れで、足を結び固定する。
「これで大丈夫かな。妖怪は人里に入れないし…困ったな…」
猫又はエルの指から血が出ているのに気づいて、指を舐めている。
「くすぐったいよ。またね!」
エルは猫又から離れて、人里に帰っていった。