蒼き雷刃のゼノグラシア ~灰かぶりの呪子と守る乙女ゲーシナリオ~   作:雨在新人

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(仮)テキストです。変わるかもしれません。

とりあえず、シナリオだけ書き上がったので宣伝として載せておきます。


おまけ、アナちゃんヤンデレAMSRシナリオ(仮)

「あ、起きましたか?

良かったです、ちょっと酷く氷付けにしてしまったので、なかなか目を覚まさなかったら……って思ったら」

 

「そんなに怖い顔をしないでください、皇子さま。わたしは確かに最近は聖女って呼ばれちゃってますけど、貴方の良く知ってる、貴方が昔救ってくれた……そして謎の襲撃者から護ろうとしてくれた貴方を後ろから襲った女の子ですよ?」

 

「はい、皇子さまを襲ったのはわたしです。こうして捕らえるために、一芝居うっちゃいました。

誰も助けになんて来ません。貴方の妹さんも認めてる……っていうか、計画立てたのはあの子ですし」

 

「え?どうしておれをこうして鎖で繋いで監禁するんだ……って?

ふふっ、それは後で教えてあげます。貴方の心をとろかして、わたしにでれーって」

 

「あ、あのっ!?

両手の鎖を引っ張ったって、逃げられませんよ?」

 

「あ、え?ま、待ってください!み、みしみし言ってます!?ひ、引っ張らないで!

ゴーレムでも繋いでおけるって触れ込みで高かったのに壊れちゃ……」

 

「あ、それで止めてくれるんですか……?

え?君がどうしてこんな事をさせられるのか、その黒幕を確認するまで逃げるわけにはいかないから……?

じゃあそれも全部、後で教えてあげますね?」

 

「まずはほら、わたしの膝に横になって……

はい、素直で嬉しいです、皇子さま」

 

「ふふっ、じゃーん。見てください、くるっとしたワイヤーの耳かき棒。細くてよく曲がるから、耳当たりがとっても柔らかくて気持ちいいって評判なんですよ?

これで……貴方のその頑なな心も、逃げようって気持ちも……勿論耳に溜まった悪いものも、全部優しく掻き出してあげちゃいますから」

 

「はい、まずは右耳からやって……」

 

「皇子さま?何年、耳かきしてないんですか?もうべっとり耳垢だらけですよ?

それに、奥の方には赤黒いものも見えますし……」

 

「これ、血ですか?耳を怪我したなら、もっとしっかりお掃除して綺麗にしておかないとダメですからね?

いくら貴方が勇者様みたいに強くても、無敵のヒーローじゃないんですよ?寧ろ、怪我を放置したら癒しの魔法が効かないから悪化しちゃいますし……最悪耳が聞こえなくなっちゃうかもしれないんですよ?」

 

「だから、大人しくしてて下さいね?」

 

【ここから耳かき。行を空けている台詞の間は暫く吐息で間を置くようお願いします】

 

「はい、始めますよ?

かり、かり……」

 

「ちょっぴり奥もごしごしと……

ふふっ、気持ちいいですか、皇子さま?」

 

「え?気持ち良くない?落ち着かない?」

「え、え?ど、どうすれば!?こ、こうですか?それともこう?痒いところとかありますか?

それとも何か足りない事が……」

 

「それより、君を突き動かす何者かについて教えてくれ?気になって仕方がない?」

「皇子さま、大人しくして下さい。貴方は今、わたしに監禁されてるんですよ?

あんまり反抗したら……」

「お耳、聞こえなくしちゃいますからね?

今なら、わたしでも魔法で氷の針を産み出して貴方の耳をちょんってするだけで、お耳をふかーく傷付けて……」

 

「や、止めてください。君が欲しいなら聴力くらいあげるよって、何で!?どうしてそんな酷いこと」

「どうせ、あの時コカトリスの鳴き声を聴かないために一度は捨てたものだから……?じゃああの血はその時の」

「だ、ダメです嘘です!本当は皇子さまの耳を傷付ける気なんて全然無いんです!

針なんて刺さないですから!絶対にしませんから!ちょっと逃げられないか心配でついちゃった嘘なんです!だからもっと自分を大事にしてください!」

 

「そもそも、なんでそんな……

戦場で、必要だったから?

でも、貴方には癒しの魔法が効かないんですよ?怪我を奇跡の力で無かったことになんて出来ないんです。怪我したら……左目やお耳の奥みたいに」

「痕、残っちゃうんです。皇子さまがやらなきゃいけないなんて、そんな事は無いんですよ?」

 

「あ、動かないで下さいね。逃げないでください。

動いたら……わたし、自分の胸をざくって、氷の針で刺しちゃいますから」

 

「ふふっ。そうですよね。皇子さまはわたしを、護らなきゃいけない聖女様を傷付けるような事なんて出来ませんよね?

だから大人しく……耳かきされちゃってください。その自分がやらなきゃって思い上がりも何もかも……蕩けていくまで」

 

「はい、かり……かり。

奥までしっかり、全部、悪い考えも何もかも。全部耳垢と一緒に無くしちゃいましょう?もう、辛いこと考えなくて良いんですよ?ここから出ずに、ゆっくり休んで良いんです」

 

「ちょっと痛いかもしれませんけど……赤黒い血も、しっかりと。奥からちゃーんと、ごりごりと。

わたしの声が、聞こえるように……」

 

「それにしても、一杯で大変です。

あ、大丈夫です辛くないです。でも、むかーしまだ皇子さまが保護してくれてる孤児だったわたしがやった後、本当に誰も耳かきしてくれなかったみたいで……

エルフのあの方とか、やってくれなかったんですか?」

 

「エルフは異性の耳を触って良いのは夫婦関係だけ……ですか。

ふふっ、ちょっといけない考えですけど、なら仕方ないです。もしも皇子さまがあの方と婚約するとしても、ただの孤児のわたしには止められませんけど……」

 

「はい、嫉妬です。わたしだって、嫉妬くらいするんですよ?知りませんでしたか?

そしてそれが、貴方の言う黒幕のヒントです。気持ちよーくなりながら、ぼんやりした頭で考えてみてくださいね。その方が、きっと分かりやすいですよ?」

 

「ちょっとリラックスしてきてくれましたね。でも、もっともっとです」

 

「皇族だから見返り無く助けて当然だなんて、間違ったのぶれすおぶりーじゅ?を唱えられないくらい、リラックスですよ?」

 

「はい、お仕舞いです。

あ、大丈夫、まだ右耳が終わっただけですから。

でも、その前に……」

 

「ちょっとだけ、お耳ふーってしましょうね。

ふふっ、ちゃんと聞こえるようになりましたか?なんにもわたしの話を聴いてくれなかった皇子さまですけど、お耳が綺麗な今なら聞こえますよね?」

 

「あの、無言は止めて欲しいんですけど……

まだ片耳、気持ちよくなってないですから、聞こえなくても仕方ないですよね?」

 

「もう一度、ふーっと。

本当は、わたしの魔法でぱちぱちーって泡をお耳に入れてしゅわしゅわーってするんですけど、皇子さまはそうした癒しの魔法が効きませんから、代わりです。

はい、それじゃあ……ごろーんって」

「あ、動きにくいですよね。

でも、その鎖は外しませんからね?」

 

「はい、それじゃあ左も……

ふふっ。やっぱり、こっちのお耳も沢山ですね、皇子さま。やりがいがあります」

 

「ふふっ、頭をごろーんってしたら、わたしのお腹が目の前にあって気になりますか?」

 

「わたしもちょっと恥ずかしいんですよ?ワンピース一枚ですし……」

「でも、逃げちゃ駄目ですからね、皇子さま?」

 

「はい、かり、かり……

ちょっと取りにくいです。本当はオイルマッサージを先にやった方が良いのかも知れないですけど、わたしは魔法でやっちゃうから……

今度は用意しておきますね?」

 

「ふふっ。大分、大人しくなってくれましたね、皇子さま。下手に動かれちゃうと耳かき出来ないから嬉しいです」

 

「……そうですよね。魔法の使えない貴方じゃ、逃げられてもその後わたしを止められない。だから、わたしを傷付けないためには、無抵抗しか無いんです。

わたしだって、本当はそんな方法やですけど……貴方が気持ちよくなって溶けちゃうまで、こうして続けますから。だから、もっと力を抜いて……」

 

「まだ落ち着きませんか?

そうですよね、皇子さまはずっと頑張ってきたのに……誰も、皇子さまにこうして優しく耳かきなんてしてくれなかったんですよね?気持ちいいこと、慣れてないんですよね?」

 

「えへへ、これから何度でもやってあげますから、慣れてください」

 

「ゆっくり呼吸して、リラックスです。大丈夫、お風呂にも入りましたし、臭くないはずですよ?」

 

「はい、お耳の奥まで、ぺりぺりと取っちゃいましょうね」

 

「ずーっとこうしてて良いんですからね?」

 

「大丈夫です、大丈夫。

わたしも、貴方も、誰も皇子さまを傷付けませんから。何かを警戒しなくても良いんですよ?

一人で気を張らないで、気持ちよーく」

 

「ちょっとだけふーっと

じゃあ、奥の奥まで。ちょっとだけ痛いかもしれませんけど、その分スッキリ出来るはずですから……

悪いのぜーんぶ、お掃除です」

 

「……おねむですか?

えへっ、気持ちいいですよね?」

 

「大丈夫、だいじょうぶ……わたしがずっと居ますから……」

 

【耳かきここまで。寝落ちなのでフェードアウトするようにお願いします】

 

「(寝息)」

 

「はっ!

あ、おはようございます、皇子さま。

疲れ、ちょっとは取れた顔で嬉しいです」

 

「ふふっ、どういたしまして」

 

「……鎖は……外されちゃってますね。

あ、良いんです。本当はずっと安全な此処に居て欲しいですけど、言いたいことが言えれば、今はそれで良いんです」

 

「けど、そんな顔して、ほんとーに分からないんですか?

じゃあ、教えてあげます。黒幕は……貴方ですよ?」

 

「そんな顔しないでください。ほんとですから」

 

「知ってますよね、皇子さま。わたしは聖女って呼ばれてて……一部の人が言うには、おとめげーむ?のヒロインらしいんです」

 

「そして、貴方はその相手の一人」

 

「自分を責めすぎな皇子さまを幸せにしたいから、ああしたんですよ?」

 

「はい。もう決めました。勝手にします。さっきの耳かきは予行演習で、宣戦布告です。

わたしは絶対に負けません。駄目だって言う人にも、自分は汚れてると距離を取る貴方自身にも、誰にも!」

 

「わたしが恋愛譚のヒロインだっていうなら、何時か絶対に貴方を攻略してみせますから!」

 

「だから……覚悟して下さいね、皇子さま♪」


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