これで第一章フットボールフロンティア編完です。
ではどうぞ。
「豪炎寺、鬼道?」
1人ゴール前に立つ円堂。
羅刹率いる星章イレブンの一撃が炸裂したのに無傷である。
つまり先ほどの一撃は一点にならなかったことを意味していた。
ピッピーーーーーーーーー
前半終了のホイッスルが鳴る。
先ほどの
「「「鬼道!豪炎寺!」」」
キーパーの円堂以外がゴールの中で倒れる2人の元に寄る。
2人に意識は無い
「担架!担架を2つお願いします!!!」
風丸が手を上げ監督にお願いし、すぐに担架に2人は乗せられ運ばれる
その間円堂は立ち尽くしていた
「おい。円堂」
「優秀な仲間がいて助かったな。次はおまえだ」
羅刹と対峙したときから膝をガクガクと震えさせる円堂に指を指す
「そ、そんなわけにはいかない!!俺とゴールを体を張って守ってくれた豪炎寺と鬼道のために必ず守ってみせる!」
膝を押さえつけ、いびつな笑顔で羅刹に顔を向ける
「絶対に守る?役立たずのおまえがか?笑わせるなよ」
興味が無い羅刹にはもう期待などという言葉はない
が、何かの衝動に駆られ円堂にキックフェイントを高速で行い脅してみる
対峙する円堂はびっくりして思わず尻餅ついている
「それがおまえだ円堂、俺のボールに立ち向かうことができないんだよ、分かったら怪我する前に、そのキャプテンマークを置いて、帰れ」
倒れる円堂に罵声を浴びせボールを転がす。
じゃあなという気持ちを乗せて
円堂の元を離れ、ロッカールームに向かう
もう羅刹の中から円堂という一人の人間が消去された
ピーーーーーーーーーーーーー
ハーフタイムを終え、後半開始の合図の笛が鳴る
雷門側のコートに豪炎寺、鬼道の姿はなく、代わりに宍戸、影野が入っている
「おれは一ノ瀬、アフロが土門を抑える。不動を筆頭にお前らの好きにやれ」
雷門の残りの戦力といえる一ノ瀬と土門を抑える
それは事実上この試合の終了を意味していた
「円堂!!それでいいのか!!」
羅刹に完璧に動きを封じられていた一ノ瀬が怒号をあげるように叫んだ
まだ勝てると思っているようだ
「そうだぞ!!俺らの知ってる円堂はこんな簡単に勝ちを諦めるわけ無いだろ!」
元同じチームだった土門も攻めてくる不動達を牽制しながら円堂に叫ぶ
「鬼道と豪炎寺は勝つために体を張って守ったんだぞ!おまえが諦めたらあいつらはどうなるんだよ!」
円堂を陰から支える副キャプテンポジションの風丸もディフェンスに駆けつけながら呼びかけている
「そうでやんす!キャプテン!絶対諦めないでやんす!」
「そうっす!キャプテン!諦め無いっす!!」
「スピニングカット!!」
「ザ・ウォール!!」
飛んできたシュートを2人の連携で止め、最後の砦であるべき円堂に戻ってこい!という思いを込め叫ぶ
「俺は、これでいいのか?でも、」
「円堂守おまえは京クンのシュートを止められない。つまり負けだ!」
「ペイン・レイン!!」
羅刹直伝の痛みの雨が降り注ぐ
「ミリオン・ザ・ハンド!」
とりあえずそこにいるからと理由だけで出した円堂の必殺技は発動しない
無意味な動作。そこに降り注ぐ羅刹が放つ必殺技に威力が近いものを止められるわけがない。
不動のシュートは無人といっても過言ではないゴールネットを揺らした
その後も試合は星章のペースだった
キックオフ、星章のカット、止める間もなくゴール前まで持ってかれ、ほぼ無人のゴールにシュートを打ち決まる
だが何本かに1本はDFが意地で体を使って止める
そんなことを続けもう10対0になってしまっい、残り時間も5分を切っている
「不動!!とどめを刺せ!!!!」
羅刹が最後の指示を出す
円堂の選手生命を確実に終わらせるために
その意思に答えるように指笛を鳴らす
「皇帝ペンギン…X!!!」
出現させたペンギンが右足に食いつき、スーパーパワーとなり蹴り出される
申し分ない威力である
「試合は負けてしまうことになっても、絶対にキャプテンを守ってみせるでやんす!行くぞ!壁山!」
「任せろ!栗松!キャプテン、絶対に守って見せるっす!」
「ザ・マウンテン!!!」
「イグナイトカット!!」
ザ・ウォールをグレードアップさせて見せた壁山とスピニングカットを炎を纏わせ進化させた栗松の必殺技が残り時間わずかの今炸裂する
だが、不動のペンギンが上回り壁2つをぶち抜く
「「「「「「円堂(キャプテン)!!」」」」」」
雷門イレブンがたたずむ円堂にもういい、もういいからよけてくれ。負けたっていい。おまえがサッカーやめることにならなければいい。という思いが心配という形になり皆叫ぶ
「俺は、俺は…負けない。ここで負けちゃダメなんだ!!!!」
円堂の体が光り始める
絶対に負けないという力が再び戻ってきたように
「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!ゴッドハンドォォォォォォォォォォ!」
黄色、いや、虹色に輝く今までとは違うゴッドハンドが不動のペンギンを包み込む
そしてそれは完璧に止めた。止めて見せた。
おれなんでくよくよしてたんだ?なにをびびってたんだ?皆の足を引っ張って、10対1残り5分切ってる、もう逆転は無理でも、せめて、せめて
「絶対に一点取るぞ!!皆!!!」
円堂の咆哮
それは雷門の反撃の狼煙を上げる合図となった
いつもなら…
「俺がそんなの許すと思うなよ」
円堂の投げた風丸へのパスをカットし、ボールを上に蹴り上げ「ペイン・レイン」の態勢に入る
「さぁ!円堂守!行くぞ!!皇帝ペンギン0号!」
指笛を鳴らし、神々しく光る真っ白いペンギンを5匹呼び出す、ペンギンたちは羅刹の体中にかみつき姿を消し、羅刹の体が白く光り始める。
「やはり、あなたは神です。羅刹さん」
アフロが羅刹の様子を神と呼び膝を突いた
羅刹の動きがスローモーションのようになり、両足でボールを打ち下ろす
「さぁ、円堂守!無様に死にさらせ!!」
その
一度砕けた円堂が立ち向かえるはずがない、絶対に無理なはずだった。
「俺は!ここで負けたらキーパーとして終わってしまうんだ!!!!じいちゃん俺に勇気を!!!!マジン・ザ・ハンド!!!!!!」
体をくねらせ背後を向き、心臓のある胸に手を当て、エネルギーを右手一本に集める。パワーがたまりきった時一気に解放させ背中の後ろにマジンいやまぶしい後光を指すまさしく神とよべる者を顕現させる。
「絶対に守るんだ!!!」
羅刹のシュートと円堂の
ピッチに広がった爆風が2つの威力の高さを物語っていた
「くっそ、何でだ!何でなんだ!!」
押されているのは円堂守の方だった。
じりじり、じりじりと押されゴールラインに足がかかり始める
「俺は、俺は、雷門のゴールキーパー……円堂、守だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
右足をぐんと踏み込み押され気味の右手を突き出した
絶対に守ってみせるという強い気持ちを込めて
その思いはマジンにつながり「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」という叫び声を上げ突いていた右手をもう一度突き直す
ドーン!!という轟音が鳴り響き土煙を巻き上げる
羅刹のシュートがどうなったかはよく分からない。
ゆっくり、ゆっくりと煙が晴れ始め、だんだんと全景が見える。
「ピッピィィィィィィィィィィィィ」
審判のゴールを告げるホイッスルが鳴り響く
晴れたとき見えた光景は右手でボールを止める円堂だったがラインを完全に超えてしまっていた姿だった
「な、、円どぉぉぉぉぉぉぅぅ!!!!!」
羅刹の中で何かが爆発したその瞬間
「ピッピッピィィィィィィィィィィ!!!」
試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた
「あぁぁ?!!糞が!」
自分の出せる最強の技を無事に耐えた、ゴールは決まったが威力を殺し立っていた円堂を見て、地面を思いっきり踏み込んだ。
何故とどめを刺せなかったんだ糞が!という怒りが沸き起こる
『試合終りょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!!この試合を制したのは星章学園だぁぁぁぁぁぁぁ!!11対1!圧勝!最強!絶好調!天災のファンタジスタ、羅刹京の光る試合展開となりました!雷門キャプテン円堂守。不調のコンディションの中よく頑張りました!彼らにこれからのエールとなる拍手を送りましょう!』
パチパチと会場全体で拍手が湧き始める
「ふざけんな!!!」
天災が怒号をあげる
「何が絶好調だ!!あいつを、円堂守を潰せなかった俺のどこが絶好調だ!!ふっざけんな!!!」
近くに落ちていたボールを踏み潰しロッカールームに戻る
『まさしく…天災。勝った星章キャプテン羅刹京の潰す発言。“最悪のファンタジスタ”、“天災”そう呼ばれるのはプレースタイルだけではないのか?』
おめでとうと星章を祝っていた拍手も鳴り止み、静寂になっている。
息をのむ音すら聞こえそうなほどに
「あぁぁぁぁああ、負け散った!ごめん!皆!」
円堂は仰向けに倒れながら叫んだ
「いいよ、きにすんな」
「そうだぞ、円堂。」
「キャプテン無事で良かったっす」
「そうでやんす。無事で良かったでやんすよ」
星章とは違い和気あいあいとしたムード
負けたとは思えないそのムードに皆が拍手を送る。
その雰囲気からはどっちが勝ったか分からない。
「次は絶対勝つぞ!!!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
その拍手に応えるように雷門イレブンが円陣を組み、大声を上げる
「糞が!!!!」
ロッカールームの中から羅刹の怒りの声と何かをたたきつけた音がバンッ!!と扉の外まで鳴り響いた
フットボールフロンティア
決勝「雷門中学対星章学園」11対1
優勝校「星章学園」
MVP&得点王 羅刹 京
ありがとうございました。
星章学園winで終わりました。
次何書くかは楽しみにしていてください。
近いうちに必ず第2章の1話投稿して見せます!
ではまた今度、
何か質問ある方、意見のある方、感想等何でも受け付けております。
P.S.作者のモチベーションも上がります。