時が遡ること数刻前…
「オーライ!オーライ!そのまま……よし!止まれ!」
ここは、グランドライン春島『ブロッサ島』そこに、カゲルを乗せた軍艦が着港した。
「はぁ…着いてしまったか…」
「ハハハッ、何を落ち込んでおるカゲル大尉。ほれ、行くぞ!」
普段とは違い、コートを羽織っているカゲルの姿は、普通ならカッコよく見えるのだろうが、その落ち込んだ姿により、いつも通りのカゲルの姿となっていた。
「それにしても…」
ふと、カゲルは周りを見渡した。
「この島はかなり活気がありますね。」
「む?おぉ、ここは春島じゃし、何より支部長であるグラナータ大佐が頑張ったからな!」
「そうですか…、確かに彼女が好きそうな雰囲気の街だ」
ゴーワ大佐からの返答を貰ったカゲルは表情を柔らかくし街を眺めた。
「ふむ……、気になっておったが、お主と支部長は知り合いなのか?」
ふと、ゴーワ大佐が疑問に思っていたことを聞いてきた。
「えぇ、彼女とは私が軍曹の頃にとある島で出会いまして、その後しばらく保護していたんですわ。」
「おお!そうじゃったのか!しかし、何故グラナータ大佐の名前を聞いた時に帰りたいと言ったんじゃ?」
「あ〜、いや……、その、なんか彼女に嫌われている見たいで、時折、きつく当たられるんですわ。」
「ほ〜う、まぁ、ええじゃろ。よし、支部基地に行くぞ!」
そんなこんなで、カゲルはゴーワ大佐と共に支部基地へと向かって行った。
--支部基地--
海軍基地グランドライン第15支部
通称"G-15支部"
その建物の大きさにカゲルは驚いていた。
「流石は偉大なる航路の支部基地だ…、規模が違う。」
「ハハハッ、驚いたようで何よりだ。偉大なる航路ともなると、海兵の質と層が求められるからな、自ずと支部基地自体もでかくなるわけじゃ」
と、
「御苦労様です!ゴーワ大佐!」
門の見張りと思わしき海兵がこちらに向けて敬礼をした。
「うむ、早速だが支部長への報告のために東の海から海兵を連れてきた。
中へ案内してくれ。」
「はっ!かしこまりました。では、こちらです。」
そう言うと、見張りの海兵はカゲルを中へと案内した。
しばらく歩いて行くと
「こちらが支部長室です。『コンコンッ』グラナータ大佐!報告の為の海兵をお連れしました!」
しかし、中からの返答がなかった。
「あれ?おかしいですね、いつもならこの部屋にいるのですが…」
案内の海兵とカゲルが疑問に思っていると、
「あぁ、グラナータ大佐ならさっき自室に行きましたよ。」
偶々、通り掛かった海兵がそう伝えた。
「そうですか。では、中で待つことってできますかね?」
「ん?えぇ、大丈夫かと。では、中でお待ちください。」
そう言うと、案内の海兵はカゲルを支部長室に入れ、わたしは、これで
と、退室して行った。
一人残されたカゲルは緊張と色々な感情が混じった状態で立っていた。
しばらくすると、こちらに向かってくる足音が聞こえた。足音はこの部屋の前で止まり、ドアが開かれグラナータ大佐が姿を現した。
「すみません、わざわざ報告の為に来てくださ…ったの…に」
カゲルの顔を認識したグラナータはドアを開けて部屋に入ろうとした姿のまま固まった。そして、お互い無言で見つめ合っていた。
「ひ、久しぶり…グラナータ」
先にカゲルが沈黙を破って声をかけた。すると、
「あ、え、あ?カゲルさ、ん?」
…ギーーーバタン…
何故か一度、ドアを閉められた。
カゲルには、何が起きたのかわからなかった。腹を括って、面と向かったのだが、ドアを閉められたのだから。
「……あの〜、報告…したいんですけど…」
その呟きに答えるものはいなかった。
主人公とヒロインの初対面はこんな感じになりました。
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