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「………」
「………」
グランドライン第15支部
通称"G-15"支部
その支部長室にて、カゲルとグラナータ大佐は対峙していた。
「………あの」
「………は、はい」
「報告をしたいのですが…」
「ど、どうぞ…」
なんとも気まずい雰囲気でお互いとも黙っていたものの、此処には報告に来たと言うことを思い出したカゲルにより止まったかのような時間が動き出した。
「では…、今回の一件は------」
カゲルは、先程までの雰囲気が嘘のように報告をしており、グラナータ大佐もまた、徐々に落ち着きを取り戻し、上官として、カゲルの報告を聞いていた。
「-----。以上が第153支部で起きた一件の全容になります。」
「分かりました。ありがとうございます。」
「ハッ!」
一通りの報告を終え、カゲルは一度、グラナータ大佐に向けて敬礼をした。
「そう言えば、もう一つ要件があるそうですね?」
「あぁ、この度の一件でわたしの階級が少尉から大尉に上がりまして、その認定を、という事で…」
と、グラナータ大佐は表情を少し緩めた。
「そうですか、おめでとうございます。」
「まぁ、支部大尉ですから素直に喜べないのだけれどね。」
「それでもです。カゲルさんは、昔から昇進欲が余りありませんからね。」
「手厳しい限りです。」
グラナータ大佐の指摘にカゲルは参ったなと言わんばかりに頭をかいた。
「はぁ…、変わりませんね、貴方は。実力は十分にあるのですが、あまり出世をしたがらない為に今のように中堅どころの地位についている。」
「まぁ、努力はしてますよ。しかし、勤務地は"東の海"ですからね、そこまで凶悪な海賊は余り居ないんですよ。」
「はぁ…、何はともあれ、昇格おめでとうございます。後程、認定の書類を送ります。」
「了解しました。では、わたしはこれで。」
そう言って、カゲルは退室しようとした。
「あの!」
「ん?どうしました?」
グラナータ大佐はカゲルに声をかけて呼び止めた。
「あ…、いえ、帰りの道中はお気をつけて。」
「えぇ、それでは。」
バタンッ--
カゲルが退室をし、部屋の中にはグラナータ大佐だけが残って居た。
「はぁ…、食事…誘いたかったな…」
机に突っ伏したグラナータはそう呟くと、カゲルが出た扉を見つめた。
(カゲルさんは、余り変わってなかったなぁ。まぁ、そこがあの人の良いところなんだけどね。)
「…フフッ」
カゲルのことを考えると自然と笑みが零れた。
「さてと、あの人の昇格の書類をまとめなきゃね」
そう言って、グラナータ大佐は、第153支部基地から送られて来た資料に目を通した。
「さてと、『カゲル少尉の階級を"本部大尉"とす』え?"本部"⁉︎カゲルさん、まさか資料を読んでないんじゃあ…
つ、伝えないと!」
そう言って、グラナータ大佐は部屋を飛び出していった。
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