影になりたい海兵(笑)   作:夕千康成

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2話

ーー 富、名声、力、この世の全てを手に入れた男、海賊王 ゴールド・ロジャー 彼の死に際に放った一言は人々を海へと駆り立てた “俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世の全てをソコに置いてきた”男達はグランドラインを目指し夢を追い続ける。世は、まさに大海賊時代 ーー

大海賊時代開幕より24年、此処は東の海 シェルズタウン 海軍少尉 カゲルは、そこに配属されていた。

 

まだ朝日も登ってない時間帯、カゲルの姿は基地内のグラウンドにあった。

彼はそこで毎朝、素振りを行なっていたのだ。

 

(刀に手をかけ…)

スッ…

(居合、抜刀…)

…キンッ…

(そのまま、軸を回して後ろを切る…)

(右からの剣を受け流し、体勢が崩れた瞬間、首を切る!)シュッ…

(無防備な背中に銃が撃たれる前に…)「…瞬雷」……バチッ…

その瞬間、カゲルの姿が消え、離れた位置に姿を現し…

(突き刺す!)

刺突をした。

「……ッふ〜、まぁ、こんなもんか」

汗だくの状態でカゲルはのほほんと呟いた。

「さてと、戻って今日もモーガン大佐の恐喝に耐えますか…」

軽く汗を拭きながら、建物内へと戻ってい…

「あ、そうだ。アイツの様子でも見てみるか。」

…く前に、処刑場と呼ばれる場所へと向かっていった。

 

ーー処刑場ーー

あまり使われることのないこの場所には、一人の青年が磔にされていた。

しかし、その眼光は鋭く、獣のようだった。あまりの気迫にあまり海兵達は近寄ろうとはしなかったが、カゲルは臆することもなく近づいた。

「やぁ、今日も生きているかい?“海賊狩り”君」

「海賊狩り」そう呼ばれた青年は此方へとその眼光を向けた。

「あぁ?なんだ、またアンタか海兵のおっさん。朝の散歩でもしてたのかよ」

「お〜お〜、まだ元気そうじゃないか。ま、その調子で生き長らえてくれよ。あと、俺はまだ32だ、おっさんじゃねーよ」

「32だと、十分おっさんだろ。それより、もう朝日が昇るぞ?戻らなくていいのかよ」

「ありゃま。もう少し君とお喋りをしたかったのだが…残念。それじゃ、生き延びろよ、海賊狩りのゾロ君」

そう言うと、カゲルはスタスタと戻っていった。

一人残されたゾロは、内心こう思っていた。

(それにしても、あのおっさん何者なんだ…。さっきの刀捌き、ありゃあ本当に海軍少尉の太刀筋なのか?下手すりゃ此処の大佐よりも強いぞあのおっさん。まぁ、何にしても、あと10日…

それで俺は解放される。)

 

ところ変わって、東の海のどこか

 

「なぁ〜コビー、まだ着かねぇのか?俺、腹が減って仕方がねぇよ」

「もう少しですよルフィさん。このまま行けば今日中にはシェルズタウンに着くかと思います。」

麦わら帽子を被った少年が、向かいに座る丸メガネの少年に愚痴をこぼしながら船に揺られてた。

「そっか、楽しみだな!海賊狩りのゾロってどんな奴なんだろうなぁ、いい奴だったら仲間にしたーな。」

麦わらの少年 モンキーDルフィは笑った。




早速、原作主人公も登場させましたが、まだ本作主人公とは関わりません。
9/13 カゲルの年齢を32に変更しました。
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