影になりたい海兵(笑)   作:夕千康成

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第5話

麦わら帽子の少年が、あろう事かヘルメッポを殴り飛ばした影響で店内はざわめいていた。

「お、おい…どうすんだ…」

「ヤバい…モーガン大佐がお怒りになる」

「あぁ…あぁ…」

まぁ、モーガン大佐はこの町で恐れられているからこの反応も仕方ないだろう。次第にカゲルの座る場所へと視線が注がれていった、のだが、そこにカゲルの姿は無く、テーブルの上に数百ベリーと『まぁ、何とかなりますよ』と書かれた紙が置いてあった。

 

 

 

カゲルの姿はというと、基地の屋上にあった。

「よーし!引けー!」

モーガン大佐の号令に合わせて大きな石像を引っ張り上げていた。

「これは俺の偉大さを表す石像だ!つまり、これは俺自身なのだ!もっと腰を入れて引けー!」

『はっ!モーガン大佐!』

ゆっくりとではあるが確実に起き上がってゆく石像、しかし…

ゴンッ…

石像は両腕を広げた形なのでどっかしらにぶつかるのは目に見えていた。

「あぁん?貴様…ぶつけたな?これを俺自身だと分かったうえで」

ウッカリー三等兵は石像の腕を屋上の出っ張りにぶつけてしまったのだ

「も、申し訳ありませんモーガン大佐!」

ウッカリー三等兵はすぐに謝罪をするが、モーガンはそれを許す筈も無く

「俺の像を傷つけたお前は死刑だ!」

そう言って斧を埋め込んだ左腕をふりあげだ

 

 

 

 

 

その時、

「ゴムゴムの〜ロケット!」

何かが建物の陰から飛び出して来た

「うん⁉︎なんだ!」

これには、モーガンも驚いて振り上げ腕を止めた。そして、飛び出して来た何かは

「うわ〜!行き過ぎた!あ、丁度いい」

腕を『ゴム』のように伸ばして、モーガン石像の頭部を掴んだ。急な負荷がかかり倒れそうになる石像を抑えるために海兵達は縄を目一杯引っ張ったが石像の方が耐えられず首から折れてしまい、そのまま頭部が落下してしまった。

『…………………』

モーガンを含めて海兵一同は唖然としていた。

そして、その状況を作り出した本人 麦わら帽子の少年は

「あ、ごめんなさい。」

謝った。しかし、この一言でみんな我に帰り、

「あの小僧を殺せ!」

モーガン大佐はかなり頭にきたようでその場にいた海兵に指令を出した。もちろん、カゲルもその場にいるので、この指令に従い麦わら帽子の少年を追いかけた。

 

 

かくして、海軍第187支部を舞台にした麦わら帽子の少年

モンキー・D・ルフィと海兵達の追いかけっこが始まった。

 

「待てー!侵入者!」

「うわー!いっぱい来たー!」

 

ルフィの逃げ足は速かったらしく、なかなか追いつけなかった。そして、入り組んだ構造を利用して海兵達を次々ととまいていった。

 

「ぜぇぜぇ、どこだー!侵入者ー!」

ドタドタ…

「ふぅ〜、危なかった。さてと、ゾロの刀はどこかな?」

角に隠れていたルフィは、海兵達が過ぎ去ったのを確認すると目的を果たすため動き出した。どうやらゾロの刀を探しているようだ。

そんなルフィのことを影から見ている者がいた。何を隠そう、カゲルだ。

「急に出てきたと思ったらあいつ、ゾロの刀を探していたのか…。う〜ん、教えてやりたいが、立場上な…。うん?あそこにいるのはヘルメッポじゃないか、あ、少年に捕まって連れて行かれた。」

この状況で静観をしていた。




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