内容も短いです。
ーー支部長室ーー
ガチャガチャ…ガチャッ…
「う〜ん、なんで開かないのよ…」
誰もいない筈の支部長室で、一人の女が金庫を開けようと弄っていた。
ガチャッ…ガチャ…
「う〜ん…、どうしよう」
「まさか、もう一人侵入者がいたとはね」
「!?」
慌てて女が振り返ると、扉にもたれかかるようにカゲルが立っていた。
「海兵⁉︎全員、外に出た筈じゃあ⁉︎」
女の疑問はもっともである。
事実、ほとんどの海兵が侵入したルフィ達の元に向かったのだから、本来ならば、カゲルも他の海兵と一緒にいない筈のだから。しかし、カゲルはそこに立っている。
「嫌な予感するから、気になって来てみれば…、ビンゴだったというわけか。」
もちろん、嘘である。あまりにも、他の海兵達の行動が迅速だったために、置いてけぼりを食らってしまったのだ。
「くっ…、なんて鋭い感なの…」
しかし、目の前の女は気付かずにいるので、カゲルも訂正する気は無いようだ。
「それで?お嬢さんは、何で支部長室にいるのかな?」
そう尋ねるや否や、カゲルは緩んだ表情を引き締めると、相手に向けて威圧を放ち始めた。
「…っ⁉︎」
その威圧をもろに受けた女は、腰が抜けたのか、その場に座り込んだ。
その様子を見て、カゲルも威圧するのをやめた。
「ふぅ…、慣れない事すると疲れるな。んじゃ、お嬢さん、捕縛するからちょいと大人しくしといてくれよ。」
カゲルは侵入者の女に近づいていった。
「それにしても、何で支部長室に…。ん?」
女を捕縛しようとしたカゲルは、金庫が空いていることに気づいた。
(まさか…)
金庫に近づいて、中を覗いてみた。
すると、中には紙が一枚丸められて入っており、それを開くと
『海図は頂いた --道化のバギー--』
「なっ!?いつの間に!」
金庫の中身はこの紙以外にはなかった。
落胆しつつ、女を捕縛しようとしていた事を思い出し、後ろを振り向くと…
「フンッ!」 ゴチンッ!
「…クッ…」
ドサッ…
棒状の武器を振り下ろされ、カゲルの頭にヒットし、そのまま意識を落とした。
そして、カゲルが気絶するのを確認した女はそそくさと退散した。
ーー数分後ーー
「………っう」
激しい頭痛に見舞われながらも、カゲルは目を覚ました。
「痛っ……、あのお嬢さん、逃げる為とはいえ、あの威力はないだろ…」
幸いなことに、出血はしてなかった。
「はぁ〜、外の方がどうなったか見てみるか」
よっこいしょと言い、腰を上げると支部長室から出て、廊下にある窓から外の様子を伺った。
次の更新は、翌週の日曜を予定しています。
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