影になりたい海兵(笑)   作:夕千康成

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第8話

侵入者の女--ナミ--に気絶させられてから、数分経った後に意識を取り戻したカゲルは外の様子を伺うため、窓の方へと向かった。

 

窓から処刑場を除くと、立っているのはルフィとゾロ、後はコビーだけであった。背中合わせで立っているルフィとゾロの視線の先には、倒れ伏したモーガン大佐や他の海兵達と、何故かヘルメッポがおり、この支部に居るものの、ほとんどが倒されたのだと容易に理解した。

「ありゃま、ほとんど全員が倒されちゃったかぁ。さて、どうするか…」

同僚達が倒されてもなお、カゲルの態度は変わらなかった。

「窓を突き破っていけば、あいつらを捕まえることは可能だが…、モーガン大佐の手柄になりかねんからな…。よし、ゆっくり行って、モーガン大佐&ヘルメッポ以外を助けよう。」

そう言うや否や、カゲルは歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--カゲルが意識を取り戻す数分前--

処刑場ではモーガン大佐とルフィが対峙していた。

「身分も称号も無ぇ奴が俺に指図するんじゃねぇ!俺は海軍大佐"斧手のモーガン"だ!」

「俺はルフィ、よろしくな」

突如として戦闘が始まった。

モーガン大佐はその右手に義手のように装着した斧を振り回し、ルフィに攻撃をする。このモーガン大佐、大佐と呼ばれるだけあって、斧を振り下ろせば地面に亀裂が入り、横に薙ぎ払えば、空気を切り裂く音が耳に届く。

しかし、そのどれもがルフィに当たることはなく空を切るだけであった。

一方のルフィは、モーガンの攻撃をかわしつつ、パンチを当てていった。

そして…、

「ぐぁっ!」

ルフィの放った蹴りはモーガンの顔を捉え、その巨体を地に倒した。

ルフィは倒れたモーガンの胸ぐらを掴み、その顔を殴った。

「何が海軍だ!コビーの夢をぶち壊しやがって!」

そう言うと、また、モーガンの顔を殴った。すると、そこに…

「待て、麦わら!これを見ろ!」

しかし、ルフィは見ない。

「待てつってんだろ!アホか!」

そこには、メガネをかけた少年--コビー--に銃を向けているヘルメッポがいた。

「コイツの命が惜しかったら動くんじゃね!ちょっとでも動いたら、コイツを撃つぞ!」

ヘルメッポはルフィを脅した。

しかし…

「ニヒヒッ」

ルフィは笑った。

何故なら…

「ルフィさん!僕、ルフィさんの邪魔をしたくありません!死んでも!」

「ああ、知ってるよ。諦めろバカ息子、コビーの覚悟は本物だぞ。」

コビーが覚悟を持ってここにいる事を知っていたからだ。

そして、ルフィは左手を右肩に置き、殴る構えをしつつヘルメッポの方へ近づいた。

「動くなー!動くなつったろ!う、撃つぞ!」

ルフィがパンチの射程内にヘルメッポを捉えたその時、

「う、後ろー!」

倒れていたモーガンが起き上がり、その左手を掲げていた。

「"ゴムゴムの〜"」

しかし、ルフィは後ろを見ずにヘルメッポを捉えていた。

「俺は海軍大佐"斧手のモーガン"だ!」

「お、親父!早くソイツを!」

モーガンの右手がルフィの頭上から振り下ろされた。

「"銃《ピストル》"!」

ルフィの放った拳は、見事、ヘルメッポの顔面を捉えた。

そして、モーガンの斧は、ルフィの頭上スレスレで止まっていた。

「ナ〜イス!」

「ぐっ、ぁあ…」

「ゾロ♪」

ルフィが拳を放つのと同時に、モーガン大佐をゾロが切っていたのだ。

「お安い御用だ、キャプテン」

そして、今度こそ、モーガン大佐は倒れた。

 




初めて戦闘シーンを描いてみました。
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