ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第3話〜腕試しと言っても〜

「バトルが始まったね!どうなるのかな」

奏がスクリーンを見てこう言うと、それに対し翼は

「勝敗は決まっているようなものだけど、2人がどんな動きをするか見ものだね」

 

奏と翼の会話を聞いていた響と拓哉は、絶対に見返してやろうと決めた

 

「それにしても勝敗は決まってる、か。確かにそうなんだろうけど気持ちを切り替えてガンプラバトルするって決めたんだから例え負けたとしても腕の一本は、もらってやる!」

「その心意気や良しってやつだな。お、惑星が見えてきたぞ」

 

今回のステージは、宇宙なのだがすぐ近くに惑星を開拓したのだろう基地が見えた。

その近くの地面に降り立ち

「この基地は、使えるか?誘い込んで爆破させるとか」

「確かに、その手は使えるけど問題は以下にして誘い込むかなんだよな〜」

そんな事を話しつつ、周辺を探索する為に少し歩いて木乃香のガンプラを探しているとレーダーの検索範囲ギリギリに反応がしたと思った時にはさっきまで自分たちがいた所にコロニーレーザーような高出力のビームが放たれていた。

「な?」

「な?」

「「なんじゃそりゃーーーー!」」

声を揃えて叫ぶと、バーニアを全力で吹かしその場を離れ敵ガンプラの目視を急ぎ辺りを見渡すと少し離れた別惑星の大地に見たことはあるけれど、セラヴィーのビームバズーカをストライクでも持ちやすいように小型化しバックパックの動力炉とケーブルで繋がったビーム砲(アスタロト)をこちらに向けて構えたストライクがそこには立っていた。

「一昨日と昨日見た装備じゃない⁉︎」

「見た感じPストに近いけど...」

「これが私のガンプラ、ストライクガンダムバンダースナッチよ!ストライカーで例えるなら一昨日のがソードで昨日のがランチャーでこれはオオトリストライカーって所かしらね!」

所々に金の装飾が施されてるのは、以前と変わらずだが大きく違う所が背負っているストライカーと装備だ。

背中にはエールストライカーを改造したのだろう特徴的な2枚羽根とスラスターはそのまま残っており、エネルギーパックが増設されていたのとサーベルが付いていた所にはあの高出力のビームを放てるまでのエネルギーを供給するガンダムSEED destinyの核動力を思わせる動力源の外付け式動力炉と右腕にシールドとファンネルを左腕にはパンツァーアイゼンを手には対艦刀を装備し両足には、スラスターやバーニアが増設されていて高機動高出力が売りのガンプラなのが見て取れた。

それを見て響は

「強そうだな...けど、拓哉。少しだけあれの相手頼めるか?俺に策がある」

「少しだけならなんとか稼げると思うが、何をする気だ?」

「それは、見てのお楽しみって事で!行けよ!拓哉ぁ!」

「人をファングみたいに言うんじゃねぇ!だがその作戦の道先案内人、引き受けた!」

ストライクとエクシアは、左右からバンダースナッチに向けて駆け出した。

「挟撃って事ね?考えたじゃない、でも甘いわ!いきなさいDファンネル!」

右腕のシールドから、Cファンネルをより切断に特化したDファンネルが5機とも2人に向けて飛んでくる

「ファンネルを飛ばしてくる事は読んでたぜ!拓哉!」

「分かってる!行けよ、ファンネル!」

エクシアの背中から6機のファンネルがDファンネルと交戦しお互いに撃ち落とされたり斬られたりして全て落ちていった。

ファンネルに気を取られ木乃香が目を離した瞬間響は

「これでぇぇぇぇ!」

射撃を練習しようと持ってきていたライフルをバンダースナッチに投げつけついでに腰裏のサーベルをダガーにして投げるとライフルを起爆させアスタロトの破壊に成功し、あの高出力のビームが放たれる事はなくなった。

「これが狙いだったの⁉︎それにファンネルまで落とされるとは思わなかったけど!でも、これはどう!」

バックパックからミサイルが放たれ、2機に襲いかかり

「ミサイルは正直予想外だった!こういう時にロックオンがいれば、全部狙い落とせるのに...」

「バカな事を言ってないで、落とすのに集中しろよ!バルカンがあるだろ!」

エクシアは、やっぱり使い慣れた武装を使いたいとの事で付けてきたGNソード(ライフルモード)で次々とミサイルを撃ち落とし

ストライクも、エクシア程ではないがミサイルをバルカンで撃ち落としているうちに辺り一面黒い黒い煙に包まれ何も見えなくなった。

自分に向かってくるミサイルを撃ち落とし拓哉は

「離れた所から撃ち落としたせいか俺の周りは煙が晴れるの早かったな」

ふと横を見るとストライクの周りは煙が充満していて視界が悪そうだった。

「さてと、響には悪いけど決着をつけましょうか?今井先輩」

 

「あら、1人で勝てるとでも?私も甘く見られたものね」

「1人では勝てないかもしれません、でも先輩の武装を破壊出来たのは全てあいつのアイデアなんですよ。だからあいつにばかり良い格好させられないので俺だって足掻いてみせます!」

 

「なら、その足掻きを見せてもらいましょうか!」

「後悔しないでくださいね!行くぞエクシアァァァ!トランザム!」

トランザムとは、機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放することで機体が赤く発光し、一定時間そのスペックを3倍以上に上げることができる。また発動中は残像が生まれるほどの高速機動が可能となる。

しかし、このシステムは大量のGN粒子を消費するため、使用後は粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下するなど、諸刃の剣だった。

だが紅い残像と化したエクシアは、バンダースナッチに向かってGNソードを振り上げ

対するバンダースナッチは、対艦刀を振り下ろした。

「トランザム中のエクシアの動きに対応出来るなんてさすがですね!」

「トランザムをよく使ってくる知人がいてね、慣れちゃったのよ!」

 

お互いに一度距離を取りもう一度切り込もうとしてる所で

「おっと、そろそろ響の所の煙も晴れるな。その前にケリをつけさせてもらいますよ。今井先輩!」

「やって見なさい!次の一撃で終わりだけどね!」

トランザム中のエクシアは、GNソードを構えるとバンダースナッチの背後に回りストライカーの羽の部分を掴み右腕を斬り落とした。

 

「腕一本貰いましたよ!さぁ、このままって思ったけど無理そうですね...」

「そうね、伊達にこの部の部長は名乗ってないわ。」

エクシアが右腕を斬り落とした瞬間、トランザムが終わり機動力が低下した所をバンダースナッチが腰に付いていたサーベルをエクシアの胸部に突き刺していた。

「ありがとね。楽しかったわ」

その声と共にエクシアの目から光が失われ撃墜判定の表示が出て、動きを止めた。

(ここまでだな響、後は任せたぞ)

 

相方の撃墜判定が表示され回りの煙を晴らした響が目にしたのは

右腕を失ってはいるのがまだ十分戦えそうなバンダースナッチと胸部を貫かれ倒れ込んでいるエクシアだった。

「拓哉がやられたのか⁉︎それでも右腕を斬り落とすってあいつ凄いな」

そう笑いながら、これからどうするか考えていると

 

「まずは一機、次は君の番だよ。」

(残り時間が少ないからこれが正真正銘のラストアタックになるわね)

対艦刀を構え、ストライカーをパージするとこちらに突撃の構えをとり

 

「残り時間が少ないから次の一撃で決めようって事か。」

ストライクは自身とおなじぐらいの槍を水平に突きの構えを取った。

「私の意思を読み取ってくれて嬉しいわ!ここまで私を楽しませてくれた人も久々よ!もっと楽しませてちょうだい!」

(この期待に俺は答えるんだ!)

「勝てなくても!両腕もらっていくぞ、ストライク!」

 

バーニアを極限まで吹かし、お互いのストライクはそれぞれの獲物を構え目の前の敵を倒さんとあるものはそれを振り下ろし、またあるものはそれを突きうがった。

 

激しい衝突音と共にバトル終了を知らせるバナーが鳴り響いた。

「YOU!WIN!」

その表示が出たのは、残念ながら響ではなく木乃香の方で

最後の衝突の際、響のストライクの槍は、確かにバンダースナッチの胸部を捉えていたのだが木乃香は、それをパンツァーアイゼンで受け止めそれを流すと対艦刀を振りおろし響のストライクを右肩の辺りから斬り裂いたのだった。

 

バトルが終わり〜

 

「負けちまったかー!良いところまで行ったと思ったんだけど...」

「ホントだよな、でも右腕を持っていけただけでも誇ろうぜ」

2人して落ち込んでいると木乃香がやってきて

「安藤くんも城戸くんも楽しいバトルをありがとう!やっぱり2人に声を掛けて正解だったようね」

両手を出すと差し出された手を2人も握り返した。

その様子を端から見ていた十六夜と滝沢と小川も2人に近寄り

「胸の熱くなるバトルをありがとう、早速だが君たちのガンプラの塗装をするとしよう。希望のカラーリングを教えてくれ。武装の配置はこちらで決めてしまうが構わないかな?」

響と拓哉が、カラーリング等を伝えると十六夜は塗装ブースに篭ってしまった。

 

滝沢と小川は、十六夜が塗装ブースに籠るのを見届けると

「ホントに2人とも凄いよ!部長のガンプラをあそこまでやるなんて〜」

「城戸君も安藤君も、凄かったです...」

それを聞いた今井も

「私もあそこまで熱くなったのはホント久しぶりね、君たちは十分に素質あるしこれからバトルの腕をどんどん積んでいけばもっと楽しいバトルになるわ!」

みんなからの賞賛を受け、響と拓哉は照れながら

「「ぜ、善処します」」

と精一杯の返事をした。

 

1時間ほどすると十六夜が出てきて

「今日はこのまま置いて帰るよ、もう時間だからね。けど明日には出来上がってると思う」

そう言われ十六夜以外のみんなが時計を見て

「もうこんな時間!早く帰らないと生徒会の連中がうるさいのよね〜と、言うわけで今日はここでお開き!明日から本格的な部活を始めるわよ!」

「「分かりました!」」

 

部室の施錠をし、生徒会に見つかる事なく学校を後にする

 

拓哉とも別れ1人、響は家に帰ると自室のベッドに座りまだ手元にない愛機に向かって

「明日からよろしくなストライク」

と、呟くのだった。




セルフィアです!
今回は残念ながら負けてしまいましたがこれからの2人の成長を温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
ここで木乃香のガンプラ、ストライクガンダムバンダースナッチの装備紹介!
高出力ビーム砲:アスタロト、6連式ミサイル、ビームサーベル×2、対艦刀、パンツァーアイゼン、イーゲルシュテルン
と格闘戦・射撃戦なんでも対応可能な万能型。
今回は一撃に破壊力を求めてアスタロトを装備して言ったけれど、ホントはストライクのライフルが標準武装なんだとか
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