ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第8話〜宇宙の中で煌めいて〜

「と言うわけで明後日の放課後、交流試合するわよ!」

店舗大会が終わって一息ついた月曜日の放課後、奏と射撃オンリーのテストバトルをしている最中に唐突にその話は切り出された。

 

「了解した。」

「久しぶりだな〜あの子達とやるのも!」

察しが早い2年生組に対して状況が殆ど読み込めていない響達1年生組

「交流試合?他校とバトルするって事ですか?」

「そう!バトルするのは私の友達の高校なんだけど店舗大会の日の夜に連絡したら快く受け入れてくれたわ。」

 

何とか状況が分かったので、どんな人なのか尋ねてみた。

「部長の友達ってどんな人なんですか?」

「一言で言えば良い人、ガンダムキャラで例えるならOOのアレルヤみたいな感じね。それで交流試合の日はこちらに来てくれるそうだから迎えに行くだけよ。」

 

「分かりました!他の人はどんな感じの人なんだろう...」

「それは会ってみれば分かるわ。明後日が交流試合だから明日は部活お休みね!」

響達は頷くと先ほどまでしていた作業に戻る。ちなみにこの時していたテストバトルの結果は響の惨敗だった。

 

次の日〜

 

授業も終わり残るは放課後だけだが、今日は部活がないので拓哉に何処か行くか尋ねた。

「今日部活ないけど、ゲーセンでも行くか?」

「わりぃ、今日は用事が入ってるんだ。」

 

「そっか、んじゃまた明日な。」

そう言い拓哉と別れた響は

「ストライクもメンテナンス中だけど、ショップ行って他の人の戦い方で見るか!なにかの参考になるかもしれないし。」

行きつけのショップへと足を運ぶ。

 

ショップに入り筐体の近くまで行くと何やら騒ぎがあったようで揉めていた。

「順番を守りなさいって言ってるのよ!この子達だって並んでたのに割り込むなんて!」

「そんなガキが使うより俺たちが使った方が有意義に過ごせるだろうよ!」

 

少し遠くだったので姿は見えないがどうやら並んでいた人を飛ばして割り込んだ奴が居たらしい。

「しかし、この声は聞いたことがあるような。って部長⁉︎」

人の輪に亀裂が少し入ったので、この騒ぎの人物を見る為に身体を滑り込むとそこにいたのは如何にも不良ですと言わんばかりの不良とその舎弟?が1人と響が入部しているガンプラバトル部の部長今井 木乃香だった。

 

「雰囲気が今にも殴るぞって感じなんだけど...」

そう感じた響は自身が代わりに殴られるのを覚悟で、騒ぎの中心に割って入る。

「女性相手に2対1は卑怯だと思うけど。」

 

「なんだてめぇは、関係ない奴は引っ込んでろ!」

「関係はあるさ、この人はウチの部長なんでね。それにここはガンプラショップだ、なら物事はガンプラバトルで決めるべきじゃないか?」

 

いつになく強気だったが、肝心な事を思い出す。

(ストライクメンテナンス中なの忘れてたぁぁぁぁぁぁ!!!)

「は!おもしれぇ、ならそこの女と2on2でバトルだ!」

「良いわよ、負けても吠え面かかない事ね!」

 

木乃香は啖呵を切った後、筐体に向かおうとして響に呼び止められる。

「すみません、ストライク持って来てないの忘れてました...」

「えぇ⁉︎あんなに強気だったのに⁉︎」

「今から受付で貸し出し用のガンプラ借りてきます。」

 

「あんなに啖呵切った手前そんな事出来ないわよ、私の予備機で良かったら貸すから。」

「ありがとうございます。部長の予備機お借りします。」

響は木乃香から予備機を借りた。

 

4人は2人ずつに別れ筐体を真ん中に挟むとGPベースをセットする。

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard2,space》

 

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「今井 木乃香、ストライクガンダムバンダースナッチ!殲滅を始めましょうか!」

「城戸 響、エクストリームガンダムブレイヴァーフェース!出るよ!」

レバーを前に動かしてガンプラを発進させる。

 

今回のステージは、ガンダムseed destinyに登場した機動要塞メサイアだった。

 

「城戸くんは関係ないのに、巻き込む形になってしまってごめんなさい。」

「いえ!2対1は見逃せませんでしたし何より部長の助けになれれば光栄です。それにガンプラも貸してもらってますし。」

 

「そう言ってもらえると巻き込んだこちらとしても救われるわ。それでそのガンプラはどう?動かせそうかな。」

「稼働とかも特に問題なしですよ!流石部長の予備機なだけありますね。」

 

貸してもらった際、メイン武装だった弓は響では使いこなせないだろうとの事で自身のストライクで使っているトリアイナを装備してきていた。

「なら良かったわ。あら、話してる内にあいての方から来てくれたみたいよ。先に私がデカイのお見舞いするから!城戸くんはシールドを地面に突き刺して吹き飛ばされないように。」

 

目視で確認できるまでに近づいて来た敵機は、ジンクスとジンクスⅡだった。

バンダースナッチは、地面をしっかりと踏み込むとバックパックからケーブルに繋がったビーム砲を取り出し小脇に抱える。

それは初めて響と拓哉と戦った時に小惑星の基地を丸ごと消すような高威力を誇った高出力ビーム砲アスタロトだった。

 

「跡形もなく吹き飛びなさいアスタロト!」

充填が始まりそれに敵が気づき回避行動を取ろうとした時には既にそれは放たれていた。

逃げ遅れたジンクスがその砲撃をもろに受けて爆散し、ジンクスⅡも左脚を失う。

 

「ちょっと今冷却中で動けないから城戸くん残りの1機よろしく!」

「了解です!手負いを攻撃するのもあれだけど、圧倒させてもらう!」

響はそう言うとレバーを操作しファンネルを選択する。

初めの頃は上手くファンネル系が扱えず使うのを躊躇っていた響だったが、拓哉から使い方を教わり徐々にだが使えるようになってきていた。

 

「行くよ、ブレイヴファンネル!」

νガンダムのフィンファンネルをエクストリームでも使えるように改造したものを全て飛ばした。

飛んでいったファンネルは、ジンクスⅡの周りを周回し装甲を少しずつ焼いていくがそれに気を取られながらもこちらに向けてビームを撃ってきたのでそれを周りの浮遊している石を蹴り軌道を変えながら突貫する。

 

「クソ!お前はなんなんだ!」

ビームライフルによる射撃を諦めたジンクスⅡは手持ち仕様にしたスローネアインのGNメガランチャーを取り出すとこちらに向けて恐らく最大出力で放ってきた。

 

「近づきすぎた!これじゃ回避出来ない!」

なんとか避けようと出来る限りガンプラを捻らせたが、それでも完全に避け切ることが出来ずに左腕を失ってしまう。

「まずはお前からだ!」

先程までの優位性は消え、左腕を失ったエクストリームは左脚を失ってはいるが両腕が健在のジンクスに追われる事になってしまった。

 

「情けない!片腕ないとやっぱり不便だ、こういう時槍って使いづらいな。」

「何をごちゃごちゃ言ってやがる。お前はこれからやられるのによ!」

ジンクスⅡはメガランチャーを構えトドメと言わんばかりに撃とうとした瞬間、何かが砲身にあたり爆発した。

 

「ごめんお待たせ!冷却時間勿体なかったから、結局アスタロト置いてきちゃった。」

「部長!」

その何かを確かめようとその投擲した位置を見てみるとバックパックを切り離し、腰に付いていたビームサーベルをダガーにして投げたであろう部長のストライクが立っていた。

 

「もう来やがったのか、けどなぁ新人戦ベスト8だった俺がこんな所で負けられないんだよ!」

ジンクスⅡは砲身を失ったメガランチャーを捨てると肩にマウントしていたバスターソードを振り抜き響達に向かって突っ込んでくる。

「俺だって!」

響はそれをトリアイナで受け止め、ファンネルによって右腕を射抜いた。

 

「私を忘れてもらっちゃ困るわ!」

ストライクは対艦刀を構えると右腕を射抜かれた事に気を取られていたジンクスⅡの右脚を斬り飛ばす。

「これで終わりだぁぁぁぁ!」

 

残っていた左腕を斬り落とし、トドメと言わんばかりに胴体のコックピット部分にトリアイナを突き刺す。

[YOU WIN!!!]

爆発と共に勝敗が決した。

 

負けた不良達は今度の新人戦で覚えてろよと捨てゼリフを吐くと逃げるように去っていった。

 

お店から出て帰路の途中〜

 

「部長のガンプラに傷を付けてしまってすみませんでした...」

「ダメージ設定がBだったから全然大丈夫よ。それに今回は助かったからそれで帳消しね!私こっちの道だからまた明日会いましょう。」

「はい!また明日!」

そうして、帰路を別れた。

 

響は家に帰ると自身の部屋戻り寝巻きに着替えるとベッドに潜る。

「とうとう明日交流試合か〜、どんな人たちなんだろう...」

そんな事を考えていると途端に睡魔が襲ってきて眠りについてしまった。

 

 




最近仮面ライダービルドのフルボトルをメッキverでも集め始めましたセルフィアです。(いったいいくらかかるんだろうね...)

さて、今回はストライクを預けていたのを忘れていた響ですが次回は忘れないと思いますので今後の活躍をお楽しみに!

それではエクストリームについての紹介です!
エクストリームガンダムブレイヴァーフェース
武装:フォルトゥーナアーチャー・ブレイヴァーファンネル×6・ビームシールド・ビームサーベル×2
SP:時短射撃進化
エクストリームガンダムをベースに射撃寄りの改造を行った木乃香の予備機であるガンプラ。本来の弓を使った戦い方であれば、時短射撃進化という一定時間ビームやファンネルなどの威力を上げると言う事が出来たのだが今回はトリアイナ(槍)を装備したので使えなくなってしまった。
木乃香が愛用しているバンダースナッチと戦い方は殆ど一緒だが、あちらと違い高出力のビーム砲を所持していないが弓で射撃や切断が出来るようになっているのでこちらの方が適応力は高い。
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