ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第9話〜初めての交流試合・前編〜

朝登校してHRが始まる前の教室

 

「とうとう今日が来ちまったな、って響大丈夫か?なんか疲れた顔してるけど...」

「あ、あぁ...昨日色々あってな。でも放課後の交流試合までには何とかするから安心してくれ。」

昨日?と不思議そうな顔をしていたが、拓哉はあまり踏み込むタイプでは無かったので話を変えてくれた。

 

「そっか、なら良いんだが。それはそうと今日の交流試合は俺が昨日作った秘策が火を噴くぜ。」

「秘策?なんか作ったのか?」

「昨日遊び行くの断ったろ?その用事ってやつでな!」

 

自信満々に話してくれたので、何を作ったのか見せてもらおうとしたが断られてしまった。

(今の話って見せてくれる流れじゃね⁉︎)と思ったは心に伏せておく。

「そ、そうか。それはそうと昨日部室行くなら教えてくれても良かったじゃないか。」

 

「お前には秘密にしておきたかったんだよ、最近負けっぱなしの俺が勝つための秘策を作るのに。それと先輩方や小川さんも色々と作ったみたいだぜ?何を作ってたのかは教えてくれなかったが。」

「昨日部室に俺と今井先輩以外居たのか?」

「何で今井先輩が居なかったの知ってるんだ

ってそろそろHR始まるな、また後でな。」

 

その後1限目、2限目と終わり5限目の体育でやはり居るはずの沙希を見つける事は出来なかった。

6限目が終わり部室に向かうとまだ鍵が開いておらず開くのを待っているとそこから10分して2年生組が到着した頃にちょうど相手側の高校が到着したらしいので部長が迎えに行った。

そして、部室のドアが開き違う制服に身を包んだ高校生がこちらと同じ6人入ってきて部長らしき人が前に出てくる。

 

「初めまして、城西高校の石川 恵美って言います。早速なんだけど時間が惜しいから自己紹介はバトルを始めてからでも良いかな。」

「えぇ、その方が良いかもね。私は天ヶ崎高校の今井 木乃香よ。それじゃ始めましょうか。」

「最初は挨拶も兼ねてこの私石川とこのソーマが相手するよ。」

「石動 相馬っす!よろしく。」

「こっちは城戸くんと沙希ちゃんを出すわ。」

「城戸 響です。よ、よろしくお願いします。」

「小川 沙希です...よろしくお願いします。」

 

4人はペアで別れ筐体を真ん中に挟むとGPベースをセットする。

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard5,Desert》

 

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「城戸 響、ストライクルージュ黄昏。出るよ!」

「小川 沙希、Gセルフセブンガン/BS。行きます。」

「石川 恵美、ガンダムアリオス。目標に飛翔する!」

「石動 相馬、GNアーチャーTYPE B。行くっすよ!」

レバーを動かしてガンプラを発進させる。

 

今回のステージは、ガンダムseedでキラ達が初めて降りた地球でバルトフェルド隊と戦った砂漠地帯だった。

 

「それにしても今回はなんか重武装だね?」

近くの岩場に降り立った響は周囲の警戒をしながらも、隣に降り立った沙希のGセルフを眺める。

 

「以前は近接寄りだったので、今回は遠近対応型にしてみたんです。どれが私に向いてるかまだ分からないので...」

そう発言した沙希に対しどちらかというと射撃の方が小川さんに向いてる気はするけど、と響は内心思ったが口に出さないでおく。

 

「ポロっと出た言葉で何度修羅場になりかけた事か分かったもんじゃないからな。っと何かが高速で接近してる?」

レーダーに反応があり改めて前方を確認すると何かが高速で迫ってきていた。

「前方に可変型が2機来てます。私が牽制するので、斬り込みお願いします...!」

 

沙希はスロットを操作し、バックパックに背負っていた大型のビームランチャーを起動させる。

「これで消し飛んでっ!」

周辺の砂を巻き上げながら放たれたそれは迫ってきた可変型を呑み込む。

「やったか?砂煙が酷くてよく見えないな、ちょっと接近してみるか。」

 

響はそう言うと、バックパックのスラスターを稼働させると先ほどまで敵機が居たところまで近づく。予想では2機とも撃破まではいかなくともどちらか片方はやられもう1機も撃破寸前までやられているはずだったが、予想は大きく裏切られ砂煙の中でカメラアイが光ったかと思うとストライクの持っていたビームライフルが爆発した。

 

「な⁉︎あれ喰らって普通に動けるのか?」

ビームライフルの爆発から自身を守るようにバックブーストで下がろうとしたが砂煙から伸びてきた腕によって捕まってしまう。

「まさかいきなりあんなビームが放たれるとは思わなかったけど、迂闊に近寄ってくるなんて考えが甘いんじゃない?」

その発言とともにアリオスは、掴んだストライクの左腕を肩からもぎ取った。

 

「なんつー力だ!部長のバンダースナッチに匹敵するんじゃないか。って呑気な発言してる場合じゃないな、何とか離脱しないと。」

もぎ取られた衝撃を利用して、シールドをアリオスに投げつける。

「シールドは身を守る為にあるんだよ?投げちゃ意味ないでしょ。」

「知ってますよ!でも今はこれが最善策でね。小川さん!」

 

「任せてください、この距離なら外しません!」

ロングレンジライフルを構えたGセルフは、アリオスに向けてではなく飛んでいったシールドに向けて引き金を引いた。

すると、シールドに当たったビームは反射してアリオスの左肩に命中する。

 

「これが狙いだったんだ、一度体制を立て直した方が良さそうかな。ソーマ!」

「あいよ姐さん!弾幕張らせてもらいますよっと。」

直後GNアーチャーから大量のGNマイクロミサイルが響達に向けて放たれ対応に追われなんとか全てのミサイルを迎撃し終えた時には既に消えていた。

 

「居ないか、それはそれとして小川さん大丈夫?」

「私は大丈夫、です...でもストライクの腕が。」

沙希のGセルフは特に目立った損傷は無かったが、響のストライクはビームライフルと左腕を根本から失い接続部のポリキャップが丸見えになっていた。

 

「にしても俺よく腕捥がれるな。でも小川さんにケガがなくて良かった。」

「...!も、もし良かったらこれ使って下さい!」

差し出されたのは、ストライクの腕だった。

 

「城戸くん、腕をよく失ってたような気がしてたから何が起きても良いようにコンテナに入れてたんです...もし迷惑じゃなければ。」

「迷惑だなんてとんでもない!むしろありがとうだよ、小川さんみたいな人がいつも隣にいてくれたら凄い助かるな。まぁ、絶対にないけど!はっはっは。」

響は笑いながら、貰った腕をストライクに取り付け規格は同じだったので勿論稼働状態に問題はなかった。

 

「それじゃ行こうかって小川さんなんか拗ねてます?」

「拗ねてないですっ!」

(小川さんの拗ねた顔可愛いー!もしかして俺に気があるのか⁉︎いやこれはそういう思い込みに陥る彼女いない歴=年齢の悲しいやつのあれだ!あぁ、彼女作りたい...そもそも彼女とかどうやって作るんだよプラ板でフルスクラッチすればいいのか⁉︎)

などと心の中で1人議論をしているうちに、レーダーに反応があった。

 

「もう体制立て直したのか!小川さん腕ありがとね!俺突っ込むから援護よろしく!」

そう言うと先程ダメージは負っていたが、稼働するには問題なかったので脚部スラスターを吹かすとアリオスとGNアーチャーに向かって突っ込む。

 

「もう油断はしないですよ。でも早々に退場してもらいます!SEED!」

スロットを操作してSPのアイコンを選択する。

[SEED、スタンバイ。システム終了まで残り120秒]

 

蒼い残像と化したストライクはGNアーチャーに急速で接近して右腰のコンテナを斬り落とした。

そして、もう片方のコンテナも斬り落とそうとビームサーベルを振りかざしたがアリオスによって止められてしまう。

 

「これが、木乃香の言ってたシステムか...」

「なんで当たらないんだ!」

スピードやパワーがSEEDにより上がっているはずのストライクの攻撃は一度もアリオスには当たらない。

 

「SEEDに頼ってばかりで私に勝てる訳ないでしょ!トランザム!」

紅い残像と化したアリオスはストライクの背後に回りバックパックに向けてサブマシンガンを連射すると爆発が起き

「クッソォォォ!」

バックパックの推力を失ったストライクは、先ほどまでの俊敏さはなくなり地面に落下してしまう。

 

それを見ていた沙希は援護しようとロングレンジライフルを再び構えるが

「城戸くん!今援護に...!」

「行かせないっすよ!トランザム!」

GNアーチャーはアリオスと同じ様に紅い残像を残しながらGセルフの目の前に降り立つとロングレンジライフルを斬り落とす。

 

「GNアーチャーがトランザム⁉︎」

「原作だけが全てじゃないっすから!このまま押し切らせてもらいますよ。」

Gセルフは爆発から身を守る様にライフルを捨て、腰にマウントしていたビームライフルを抜くとGNアーチャーに向けて数発放つ。

 

「切り替えが早いっすね、迂闊に近づいてたらやられてたけど。これはどうですかね!」

放たれていた射撃を全て避けるとGセルフに肉薄しビームサーベルを振り上げる。

「やられる⁉︎」

持っていたビームライフルを再び斬られ素早くスロットを操作しビームサーベルを持つがそれも払われてしまう。

 

「中々渋とい!でもこれで終わり...⁉︎」

残っていた左腰のコンテナからGNマイクロミサイルを放つがその攻撃がGセルフに届くことはなく蒼い線が見えたと思うと全て爆発し黒煙が立ち込める。

そして、煙がようやく晴れGNアーチャーがGセルフのいた方を確認するとそこには体の至る所から煙が出ているストライクが立っていた。

 

「悪いけど小川さんをやらせる訳にはいかないよ。」

バックパックがやられた為に全身のスラスターを全力で稼働させなんとかGセルフの支援に訪れたがミサイルを迎撃し終えたと同時にスラスターがオーバーヒートを起こしSEEDも終了してしまう。

[SEED終了。これ以上の粒子消費を抑える為ビーム兵器の使用を制限します。]

 

「まだ生きてたんすね、てっきり姐さんにやられたと思ってましたよ。」

「あぁ、やられる寸前までボロボロにされたけどまだ行けるぞ。」

ストライクはトリアイナを構えGNアーチャーに向けて走り出すが、砂漠の地形に足を取られ思う様に動けず次第に埋もれていく。

 

「クソっ!動けねぇ...」

「ようやく追いついたよー、ってもう終わりそうな感じ?」

砂に埋もれ抜け出そうと必死になっている時にトランザムを中断したアリオスが追いついた。

 

「姐さんの手を煩わせるまでもないっす!後は俺に任せてゆっくりしてて下さい。」

トランザムが終了したGNアーチャーは、ビームサーベルを抜くと今も砂に埋もれているストライクに接近しそれを突き刺す。

 

「これでトドメだ!」

「タダじゃ死なねぇぇぇぇ!」

その一撃はたしかにストライクを仕留めるには十分だったが、同じようにGNアーチャーもその動きを止める。

 

なぜなら、GNアーチャーのサーベルは確かにストライクの胸部を貫いたがその直前ストライクも右腕のラックからアーマーシュナイダーを抜き同じくGNアーチャーの胸部を貫いていた。

 

「中々やるじゃないですか...」

「あんたもな...」

2機は寄り添うように崩れ落ちるとカメラアイから光が消えその動きを止めた。

 

「男組が落ちた所で女子組も勝負を決めよっか。」

「望むところです...!」

GセルフはOOガンダムセブンスソードのバスターソードをGセルフ対応型に改造したフォトンバスタードブレイカーを構えアリオスに向けて振り下ろす。

対するアリオスは避けるわけでもなくシザーシールドでそれを受け止め受け流した。

 

「パワーはまずまず、だけどスピードはどうかな!」

Gセルフの攻撃を受け流した後、アリオスは可変形態になると飛行速度を上げGセルフの全身を切り刻んで行く。

 

「早い!でもこれなら...!」

次の攻撃に移るためにこちらに向かってくるアリオスに向けてビームサーベルを投げ

「そんな攻撃じゃアリオスは落とせないよ!」

飛んできたビームサーベルを避けたアリオスだったが、恵美は違和感を覚え飛んで行ったビームサーベルの方を振り返る。

 

するとビームサーベルは大きな岩に刺さると岩が割れ中からそれが起動スイッチになっていたのかいつのまに仕掛けていたビームランチャーがその砲身を覗かせビームが発射された。

 

「これが狙いか!完全に避け切るのは難しいけど...トランザム!」

紅い残像と化したアリオスは避ける為に上げていたスピードを更に上げビームの渦に飲み込まれる前に離脱する事に成功したが、完全に避け切る事は出来ず右腕と右脚を失ってしまう。

 

「中々やるねー。けど、次の攻撃で終わりになるのかな?」

「そうかもしれませんね...でも負けません!」

Gセルフはバスタードを構えるとアリオスに向けて砂塵を巻き上げながら突進し、対するアリオスも可変形態をとるとビームシールドを展開しそのシザーを大きく広げぶつかった。

 

そのぶつかり合いは最初のうちは互角かと思われたが、Gセルフの方が先ほどまでの戦いでガタがきてたのか次第に押される。

「このままじゃバスタードも保たない、どうすれば...」

何かないかと周りを見渡した沙希だが、ふと視界の隅に動かなくなったストライクとGNアーチャーを見つけた。

 

「これしかない...Gセルフ!私に力を貸して!」

押され気味だったGセルフは、バスタードをそのままアリオスに押し付けるとそれを盾にその場を離脱する。

「逃がさないよー!今度こそ仕留めてあげる。」

押し付けられたバスタードをビームシールドで真っ二つにするとその勢いで再びGセルフに迫った。

 

「城戸くん、これ借ります!」

ストライクの側まで行き砂に埋まりかけのトリアイナを抜くとアリオスに向け構える。

「亡き友達の武器を借りる。良いね!盛り上がってきたよ!」

アリオスはそのスピードを更に上げGセルフをビームシールドで挟み込みGセルフはトリアイナをビームシールドの根元部分を突き刺した。

 

爆発が起き周りが黒煙に包まれる。

そして、黒煙が晴れ立っていたのは胴体の部分から2つになったGセルフとビームシールドを失ってはいるが未だに動いてるアリオスだった。

 

[YOU WIN!!!]

その表示が出て機会音がコックピット内に響き渡り1:0で石川&石動ぐみの勝利が決定した。

バトルが終わりお互いの健闘をみんなで讃えながら握手を交わした後、次の対戦メンバーが部長達から発表される。

 

「十六夜 翼、トールギスⅢイガリマ。目標を切り刻もうか。」

「滝沢 奏、バーザム!狩りの時間だよ!」

「雨宮 雫、ジェガン現地改修型。行きます。」

「雨宮 明日香、アストレイガイアフレーム!行くよ!」

レバーを動かしガンプラを発進させる。

 

続く2試合目の幕が上がった。

 




今月入ってから仮面ライダービルドのフルボトルをメッキverで集め始めて、今現在13本になりました!この調子で残りも集めたいと思います(笑
前々回のお話でチラッと名前だけでた部長のお友達が今回登場しました。ようやくフルネーム出せましたよ(笑

さて、Gセルフの紹介です!
Gセルフ セブンガン/BS
武装:フォトンバスタードブレイカー、高出力ビーム砲(アマテラス)、ロングレンジライフル、ビームライフル、ビームピストル×2、ビームサーベル×2、武装コンテナ×2(その時の状況による←今回はストライクの腕を収納)
SP:???
沙希の使用するガンプラで、基本は射撃仕様だが今回は自分に何が合っているのかを確かめる為に近接・遠距離射撃・近距離射撃それぞれの武装を積んできていた。
ファンネルなども使える様だが、Gセルフに付けたくないとの事で搭載は見送られている。
近々、Gセルフではなく別のガンプラを作成しようか悩み中。
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