ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale 作:セルフィア
「早速だけど、来たるべく新人戦に向けて公式戦だと思って練習試合をしましょう。」
交流試合を終え2日後の放課後、木乃香により告げられる。
「新人戦!ってもう5日後じゃないですか、早く教えてくださいよ!」
「初耳なんだけど、ゆっくり雑誌読んでる場合じゃない!」
「私は、聞いてました...」
「この前チラッと言ったけど、君達は交流試合の方に気を取られてたから仕方ないか。と、そんな話は置いといてちょうどいいから本番を意識して城戸くんと安藤くんペアと私と沙希ちゃんペアでバトル開始よ!」
「「「分かりました...」」」
4人は2人組に別れ筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard2,space》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START》
「城戸 響、ストライクルージュプロミネンス。出るよ!」
「安藤 拓哉、ガンダムエクシアディスターブ。目標を打ち砕く!」
「今井 木乃香、ストライクガンダムバンダースナッチ。殲滅を始めましょうか。」
「小川 沙希、Gアルケイン。行きます!」
レバーを動かしガンプラを発進させる。
今回のステージは、小惑星や隕石が漂っているそのままの宇宙だった。
ゲートから少し離れ近くの小惑星に降り立った響と拓哉は
「そういや、響と組むの久々だな。」
「確かに、よろしくな拓哉。」
任せとけと、腕をぶつけ索敵を開始するとレーダーに反応が映る。
「あっちか!」
小惑星から離れレーダーに反応が出た方角へスラスターを吹かしながら向かうと、前方から肩などは赤だが全体的にオレンジ色をした可変形態のGアルケインとその上に乗っかっている所々に金色の装飾が施されたバンダースナッチがこちらに向かって来ていた。
「いたわ!挨拶代わりに軽いの一発撃ちましょう沙希ちゃん!」
「分かりました、悪く思わないで下さいね。」
可変したままのアルケインは機体下部に装備していたビームランチャー、ラーヴァナを起動させると出力軽めでそれを放つ。
「ここは俺が抑えるから響は突っ込め!」
「任せた!」
エクシアはファングを飛ばすとビームバリアを展開しアルケインの一撃を受け止め、その隙にストライクはバックパックからトリアイナを抜刀しながらアルケインの背から離れたバンダースナッチに向け振り下ろす。
「先輩!行きますよ!」
「えぇ、存分にその力を振るいなさい。」
振り下ろしたそれをバンダースナッチは少し身体を動かして避け刃の部分を掴みストライクごと放り投げる。
「やっぱり一筋縄じゃ行かないよな、ならこっちで!」
ストライクはバックパックにトリアイナを戻すと代わりにライフルソード、プロミネンスを右腕に付けるとライフルモードにしビームを放つ。
だが、ストライクが放ったビームの殆どは明後日の方向へと飛んで行った。
「ちゃんと赤ロックで捉えないと当たるものも当たらないよ!」
「分かってるんだけ、ど!」
諦めずまた数発撃つが全く当たらず、シビレを切らした響は射撃を止めソードモードに戻しバンダースナッチに接近する。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
「射撃止めちゃったか〜まぁ仕方ない。」
ストライクが下からの斬りあげに対しバンダースナッチは対艦刀を振り下ろした。
「剣筋は悪くないけど私にばかり気を取られて良いのかな?」
「それはどういう...」
木乃香の問いかけに対し響が答え終わる前に何かの接近を知らせるアラートが鳴り、ストライクの左腕がビームワイヤーによって絡め取られる。
「ごめんなさい...」
ビームワイヤーが射出された方向を見ると最初は何も見えなかったが徐々にGアルケインの姿が露わになった。
「これって翼先輩の⁉︎アルケインにも付けられたのか!」
その響が驚く様をモニターで見ていた翼は満足そうな顔で
「試験的にアルケインで試してみたが上手くいったようだ。ただ、適応する塗料が宇宙空間用しか無かったからそこでしか使えないのが難点だけどね。」
「翼さん、誰に説明してるの?」
と、2人で平穏な雰囲気を醸し出していた。
左腕を持っていかれた後、腰からビームサーベルを抜き自ら爆発させ弾幕を張ったストライクはその場を離れ近くの漂っている隕石に身を隠しGアルケインと戦っていたはずの拓哉に通信を入れる。
「拓哉、何処だ?こっちにアルケインが現れて左腕を持っていかれた。」
「そっちに行ってたのか!さっきまでアルケインを追ってたんだけど急に姿が見えなくなってレーダーにも映らなかったんだ。ブースト吹かしてるなら熱感知できる筈なのに...」
「それは恐らく小川さんはスラスター類を使わずに隕石を蹴って俺の所まで来たんだ。」
「マジかよ、シャアもビックリのスピードだな。取り敢えず今からトランザムでそっちに行く。」
「分かった、それまで俺もなんとか持ちこたえる。」
拓哉はスロットから[トランザム]を選択する。
「トランザム!」
紅い残像と化したエクシアは進んでいた方向とは逆に漂っていた隕石を交わしながらストライクの元へ急いだ。
「さてと、俺も拓哉が来るまで持ちこたえますかね。」
アルケインとバンダースナッチの位置を確認した響はその身を隠していた隕石にバックパックのサブスラスターをめり込ませると2機に向けて蹴り付けた。
「これで良しと、行動開始だ。SEED!」
[SEEDスタンバイ、システム終了まで残り120秒]
2機の方に向かって行く隕石を見届けた後、ストライクは蒼い残像を残しながら回り込むように別方向へ移動を開始する。
「あの隕石、動いてる...?」
「多分あれは囮だと思うわ、私が粉砕するから沙希ちゃんは周囲を警戒して。」
アスタロトを起動させたバンダースナッチは、高出力ビームを放ち周りの隕石ごと動いてくるものを飲み込み跡形もなく消し去った。
直後、そこから少し離れた所で蒼い残像が見えた瞬間再びその姿を消す。
「「SEED⁉︎」」
「その通り!バトルはこれからだぁ!」
蒼い残像を残しながらプロミネンスを構え直しバンダースナッチに接近して振り下ろされた対艦刀を交わしながら背後に回りマルチプルストライカーをアスタロトごと斬り落とす。
「このぉ!ちょこまかと!」
ストライカーを落とされたバンダースナッチは、背後に回ったストライクに対艦刀を振り翳すがこれも交わされる。
「これなら行ける!ってこれは...」
再び接近しバンダースナッチの前に現れもう一度プロミネンスを振り下ろせば勝てるという所でその勢いは呆気ないほど簡単に止められ、ストライクのバックパックと右足が撃ち抜かれていたのである。
「狙いは外しません...!」
射撃位置を特定してその方向を見るとスナイパーライフルを構えたGアルケインがその姿を現した。
「小川さん、その姿消えるのズルくない?」
爆発寸前の右足を自ら斬り落としたストライクは根元だけ残っていたバックパックを切り離し続く追撃をシールドで防ぎながらGアルケインに接近するが既にあちらはラーヴァナを起動しており次の瞬間それは放たれ、やられると敗北を覚悟したがいつまで経ってもビームが自身の身を飲み込むことは無かった。
「どういう事だ、Gアルケインの武装が斬られてるのか?」
「待たせたな響ぃ!」
通信の入り音がした方向を見るとラーヴァナの砲身を斬り落としたトランザム中のエクシアが佇んでいた。
「おっせーんだよ拓哉!」
「悪いな、途中よく分かんねぇけどすっげー太いビームが飛んできてその破片に行く手を阻まれてたんだ。」
一瞬分からなかったが、先程のダミー隕石を思い出し心の中で謝っておいた。
「と、とにかく反撃開始だ。トランザムの残り時間は?」
「残り30秒ってとこだな、そういう響は?」
「こっちも似たようなもんだ、時間が惜しい。突っ込むぞ!」
おう!、と腕をぶつけ紅と蒼の残像を残しながらエクシアとストライクはGアルケインバンダースナッチに向けてスラスターを吹かした。
「来たよ、沙希ちゃん!」
「何とかします...ソードファンネル!」
ソードファンネルを射出したGアルケインは、スナイパーライフルを構え近づいてくる2機を狙撃しその動きを乱す。
「ファンネルにはファンネルをぶつけるんだよ!行ってこいファング!」
Gアルケインと同じようにファングを射出したエクシアは自身もGNソードを構えソードファンネルを1つ1つ落としながら接近しそれを振り下ろそうとしたが、その一撃はGアルケインのコックピットを捉えることはなく代わりにエクシアのコックピット部分にショートビームライフルの銃口が当てられていた。
「おぅ...」
「私の勝ち、です!」
コックピットを正確に撃ち抜かれたエクシアはその動きを止め、ファングが最後のソードファンネルを貫き同じく動きを止める。
「拓哉が落ちたんだな。さてと今井先輩、このバトルに幕を下ろしましょうか!」
「望むところよ!来なさい!」
プロミネンスを構えたストライクは、バンダースナッチに向けてそれを振り下ろし対するバンダースナッチは対艦刀を振り上げた。
両者の力は互角かと思われたが、徐々にバンダースナッチが押され始める。
「初勝利は貰いました!」
「それはどうかな?そろそろ時間切れだと思うけど。」
「だとしても!」
だが、肝心な所でSEEDが終了してしまい
[SEED終了、これ以上のエネルギー消費を抑える為ビームの使用を制限します。]
今まで押していたストライクだったが、いとも簡単にバンダースナッチに跳ね除けられてしまう。
跳ね除けられた際にプロミネンスはストライクの手を離れ宇宙の彼方に飛んでいってしまい完全に手持ち武装を失って残るはバルカンのみになった。
「武装がなくてもこの身だけでもいってやる!」
ストライクはバルカンを射出しながら、脚部スラスターを吹かし突進するがバンダースナッチに腹部辺りを両断される。
「武装を失った後の手段を新人戦までに考えよっか。」
「そうですね...」
[YOU WIN!!!]
バトル終了を知らせる機械音がコックピット内に鳴り響き木乃香・沙希ペアの勝利が決定した。
「このバトルでの経験を生かして新人戦ではベストを尽くせるように頑張りましょう!」
「「「はい!!!」」」
新人戦まで残り5日
前回投稿してからいつもより時間が経ってしまい申し訳ありません!
職場に新しい子が入ってきてその子を教えないといけないんですけど、どうも人に教えたり指示したりするのが苦手でこの性格を何とかしたいセルフィアです。
ようやく次の話から新人戦が書けそうで、色々と登場させたいキャラとかいたんで楽しみです!
さて今回のガンプラ紹介!
Gアルケイン
武装:ビームサーベル×2、ビームワイヤー×2、ビームランチャー(ラーヴァナ)×1、ソードファンネル×6、スナイパーライフル×1、ショートビームライフル×2
SP:光学迷彩(仮
小川沙希のGセルフに次ぐ新機体。これから武装等も増やす予定なのでほとんどいつも通りだが新しくソードファンネルが搭載されていて撹乱も出来るようになった。
レコンギスタでは可変形態を見せる事なく終わったアルケインだったが、本作ではガンガン可変形態を使っている。