ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale 作:セルフィア
海山高校を破って1回戦を終えるとスタンドに戻りガンプラの修復を行うのだが、今回の新人戦からダメージレベルがAになったらしくダメージを受けた部位をちゃんと直さないと次のバトルでは前のバトルで受けたダメージがそのままガンプラに残るそうだ。
「翼先輩、俺のストライク直りそうですか?」
先程のバトルで少し無茶なバトルをしたため、腕部ビームシールドは焼け焦げ装甲の各所が削れていたストライクを見てもらっている響が翼に心配そうに声を掛ける。
「この程度なら直せるよ、けど次の試合には間に合いそうもないし君も部長も休ませたいから2回戦は奏と拓哉くんに行ってもらおう。」
「まっかせて!行くよ、たっくん!」
「たっくん⁉︎まぁ良いか...了解っす!」
「私のセリフなのにー!」
木乃香の嘆きを聞かなかった事にして奏と拓哉は呼ばれたらすぐ行けるようコート付近に行くとちょうど一回戦が終わったらしく全体の半分ほどが減って続く2回戦の組み合わせが発表され、全体の1/4を発表し終えた辺りで天ヶ崎高校も呼ばれコートに向かって行く。
「相手は白桜高校か、先輩聞いた事あります?」
「一応ね、噂だけどここの高校にはビームが効かないガンダムがいるらしいよ。」
ビームが効かない?と、拓哉が声に出そうとした所で相手方の選手がコートに現れたので拓哉は黙っておく事にした。
「初めまして、僕は白桜高校の部長で鳴瀬 淳也です。それでこっちは何故か着いてきた一色 ほかりだよ。」
「ちょっと!何故かって酷くないですか、こんなにも先輩事を慕ってるのに!」
口論を始めた2人を見て拓哉は自己紹介の機会を逃し奏は早く終わらせてどのお菓子を食べようか考えていた。
更にエスカレートしそうな所で、運営から早く始めるようにアナウンスが入り各高校の選手は筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard5,Desert》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START》
「安藤 拓哉、ガンダムエクシアディスターブ。目標を狙い撃つ!」
「滝沢 奏、ケンプファー。狩りの時間だよ!」
レバーを動かしガンプラを発進させる。
今回のステージはガンダムAGEでAGE-3がフォートレスに換装した砂漠だが砂嵐が酷くなっていて少し離れると味方機ですらレーダーに感知出来なくなる所だった。
「それにしても砂嵐が酷いな...先輩、俺の姿見えてます?」
地表に降り立った拓哉のエクシアは近くにいるであろう奏に声をかける。
「うーん、メタリックブルーだから陽の光に反射して薄っすら見えてる程度だよ。逆に私のケンプファーあまり見えないでしょ?」
「そうっすね、バックパックの武装コンテナだけははっきりと見えるんですけど。そういや中に何を入れてきたんですか?」
ケンプファーの背部には武装コンテナがアームに繋がれて片方3つずつで系6コンテナを積んできているのを確認できた。
「1つは実弾バズーカ、もう1つは実弾ライフル残りは後の秘密!」
「秘密ですか。っとそれでこれからどうしましょう、周り砂嵐しか見えないですけど。」
周りを見渡す限り岩も無ければ動いてるものも無い。
「取り敢えず、ステージ中央まで行こっか。砂嵐が起きてなさそうだし!」
「そうですね、じゃぁファングを先行させます。」
ファングを4基射出したエクシアは自らもケンプファーの前に出てステージ中央を目指し、砂嵐が最初拓哉達がいた所と比べ落ち着いていた中央に着いた辺りで黒っぽいマントを羽織った機体を発見する。
「いた!このまま行かせてもらう!行けよファング!」
4基のファングを目の前の機体の周囲に漂わせるとほぼ同時にエクシアも含めてビームを乱射した。
だが、一向に撃墜判定は出ず射撃を止め様子を見に行こうとスラスターを噴かした瞬間ファングが全て謎の爆発を起こす。
「なんだぁ⁉︎撃ち落とされた形跡もなくサーベルで斬られたわけでもない、どうなってんだ?」
「たっくんは一回下がって!ここは私が!」
実弾ライフルをフルオートで撃ちながら接近したケンプファーは、コンテナからビーム太刀を振り抜くと目の前のレコードブレイカー白銀に正面から振り下ろす。
「普通の機体ならこれで落ちてくれるんだけ、ど!」
「そう、普通の機体ならね。けどこの白銀にビームは効かないよ。」
振り下ろされたビーム太刀は白銀に当たる前に霞んでしまいビームがかき消えてしまった。
「なら!俺の出番だよなぁエクシア!」
GNソードを展開すると白銀の真下から斬りあげ白銀が纏っていたマントが剥ぎ取られる。
「君のエクシアは早いね、この姿を見せるのは久々だよ。」
マントが剥ぎ取られた白銀の全身を見るとビームが効かない理由がすぐに分かった。
何故なら両膝・両腕・両肩にIフィールド発生器が付いておりそれをタイミングよく使う事でビームが効かないように見せていたのだ。
「なるほどな、ビームが効かないなら切り刻めば良い話なだけだ!」
GNソードを真正面から突き立てるが白銀に身体を逸らして避けられるとエクシアの腹部を蹴られ吹き飛ばされる。
「君のトランザムは厄介そうだから封じさせてもらうよ。」
「あ?そんなもん発動しちまえば封じられないだろ!トランザム!」
紅い残像と化したエクシアは、トランザムを更にオーバードライブさせた。
「これを止められもんなら止めてみな!トランザムエクスプロージョン!」
各所に仕込んだビーム発生器からビームが展開されガンダムAGEFXのFXバーストのように全身からビームを展開させながら白銀に突撃する。
「封じるって言ってるだろ、ジャマービット。」
トランザムエクスプロージョンを使用していたエクシアだったが、白銀から射出されたローゼンズールの物を改良したジャマービットが周囲を囲い八面体が形成されたかと思うとエクシアのトランザムが強制的に終了してしまう。
「なんだこりゃ⁉︎なんでトランザムが強制的に終了しちまうんだ、粒子は尽きてないのに!」
それをエクシアが白銀と格闘戦に入った直後ケンプファーの前に飛んできたライトニングガンダムヴァルキリアのBWSの右翼を斬り落とした奏は
「あれってサイコジャマー⁉︎でもトランザムはサイコミュじゃないよね。」
その問いにBWSの右翼を切り落とされたほかりが答える。
「驚いたでしょ、あのジャマーはあらゆる粒子変化を強制的に終了させるの!貴女も試してみたら?」
「試したいけど、私のケンプファーは粒子が変化するような機能付けてないんだ!ごめんねっ!」
再び距離を詰めながら今度はBWSのビームランチャーを蹴り飛ばしその背に乗り上げた。
「この!離れなさい!」
「丁度いい、このまま援護に向かわせてね!」
BWSに太刀を食い込ませたケンプファーはBWSと本体を繋いでるアームを固定すると可変状態から戻れなくして強引に白銀の方へ向かわせ、向かった先では八面体から抜け出せず未だに縛られたエクシアと今まさにトドメを刺そうとしている白銀にケンプファーは食い込ませていた太刀を抜くと投擲する。
「連れてきちゃったのか、邪魔をしないでくれるかな。」
向かっていった太刀は白銀が右手を降って何かを出したと思うと白銀に届く前に弾かれちょうどその攻撃の範囲内に入っていたらしく相方のヴァルキリアとケンプファーの右武装コンテナが接続部から切り落とされ地面に落下してしまう。
コンテナが音を立てて地面に落下したと同時にヴァルキリアが爆発を起こす。
「先輩あんまりですよぉ〜!」
「あれほど僕の間合いに入るなって言っておいたのに...」
「あらら、やっぱり見えないか。けど腕の動きに合わせれば!」
右側が軽くなった事で続く2撃目を前のめりになりながらも交わすと本来当たるはずだった地点で抉れたような跡が付いた瞬間ケンプファーはビームサーベルを抜き何かを真ん中らへんで切断した。
「やった!ってこれはウィップ?ということは!」
拓哉に向かって切断した物の正体を告げようと通信を入れる前にケンプファーは、白銀によって胸部をビームライフルで撃ち抜かれてしまいカメラアイから輝きが失われ動きを止めた。
「先輩⁉︎お前らもう知らないからな!全方位アーマーパージ!」
機体各所に増設したビーム発生器をビームを展開したまま強制的にパージし先程落とされたケンプファーの武装コンテナごと八面体を形成していたジャマービットを吹き飛ばした。
「なんて強引な!ならばもう一度...」
「おっと!同じ手は食わないぜ!」
もう一度ジャマービットを射出しようとした白銀に対しエクシアはGNソードⅡの先端を飛ばしビットコンテナを破壊する。
ビットコンテナを破壊された白銀は、先程ケンプファーの武装コンテナを切断したウィップの様な物でGNソードの刀身を捻じ曲げた。
「ビームが効かない問題は解決したがこればっかりはわけわかんねぇ!」
「ふははは!短くなっても切断力は変わらない!」
その後もなんとか避け続けたエクシアだが、逃げてる先であるものを見つける。
「あれは先輩のコンテナとこれはあの機体の武器?あれの正体はクロスボーンのスクリューウィップだったのか。ちょうど良い先輩ちょっと借ります。」
先程白銀によってへし折られた刀身ごとGNソードを破棄し新しくケンプファーの武装コンテナをこじ開け実弾バズーカとガーベラストレートを構える。
「新しい武装を得た所で僕には勝てない!」
短くなったスクリューウィップを再び振るが動きを見切り武器の正体を知ったエクシアには当たらずバズーカによる直撃を受けた。
「ぐぅぅ!何故だ!なんで当たらない!」
「先輩が短くしてくれたのとそれの正体さえ分かれば!」
エクシアはバズーカを残弾が無くなるまで撃ち続け白銀がスクリューウィップを振って全て爆発させると辺り一面が黒煙に包まれる。
「前回3位の僕らがこんな序盤で負けるわけにはいかないんだ!」
「前回の新人戦がどうだったかは知らないけど、俺らは優勝を目指すんだ!」
「理想を語るなぁぁぁ!」
白銀がバルカンを周囲に乱射すると次第黒煙が晴れていき撃ち尽くす頃には黒煙は消えたがエクシアの姿が見えない。
「エクシアがいない...」
「これで!俺の!勝ちだ!」
白銀の背後に回ったエクシアはガーベラストレートを構えて振り下ろし右腕を斬り落とし返す刀で胴体を腹の部分から斬りはらう。
「ここまで、か。」
「今度は大会じゃなくて普通にやろうぜ。」
斬り払われた白銀が爆発を起こし天ヶ崎高校の勝利が決定する。
各校の選手は握手を交わしスタンドに帰ろうとすると淳也に止められる。
「安藤くん、ちょっと良いかな。」
「何かありました?それとも早速バトルしたいとかですかね。」
「バトルはまた今度で良いんだ、要件というのは今大会のダークホースと言われている機体の事を教えようと思って。」
「ダークホース?」
「そう、黒いフリーダムを使うファイターが相手の機体をたった一機で倒したみたいだよ。」
気をつけなよ、と忠告を残すと淳也もその場を後にする。
「黒いフリーダム、か。まさかね...」
階段を登り始めていた奏に急かされ拓哉は一旦考えるのをやめると階段に駆け出した。
11月のRoseliaライブに行きたすぎて抽選に挑む前に仕事を休もうとしてるセルフィアです!
前回から新人戦を書き始めて今回は2回戦で、奏と拓哉というちょっと珍しい組み合わせでやらせてもらいました!
そして、最後のダークホースの機体についてですが再びあの機体が登場するかもですのでお楽しみに!
今回のガンプラ紹介です!
レコードブレイカー白銀
武装:ビームサーベル×2、ビームライフル、Iフィールド発生器×6、ジャマービット×多数、スクリューウィップ、バルカン
SP:光の翼
白桜高校の部長鳴瀬 淳也の使用するガンプラで、クロスボーンガンダムやv2ガンダムの要素なども取り入れられていてある程度の高速戦闘が可能。
本来はIフィールドによってビームを全て打ちけし近づいて来たらスクリューウィップで相手を倒す戦い方なのだが、今回はほとんどビームを使わない上にスクリューウィップにも対応されてしまったのでついてないというしかない。