ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第16話〜新人戦・終幕〜

「と、言うわけで今現在の被害状況を報告してくれるかな。部長から順に」

決勝のアナウンスが掛かるまでに最後の試合に出る選手を決めておかなければいけないそうで、翼の提案で自分の置かれてる状況を報告する事となった。

 

木乃香→「先程の試合で武装の大半は使用不能、また本体のダメージも修復は難しい。」

奏→「機体の修理は終わっているが、本人の状態が良くないため(翼談)」

響→「ストライカーに多少のダメージはあるが、本体はほぼ無傷に近いので換装すれば対応可能。」

拓哉→「左腕・ファングがなくGNアームズも次の試合には間に合わない。」

沙希→「メインのライフルを失っているだけで、本体はほぼ無傷。ライフルを補充すれば対応可能。」

 

一通り報告が済んだ所で翼が口を開く。

「次の試合には城戸くんと小川くんに出てもらおう、良いね?部長。」

「もちろん、それしか手がないからね。2人とも全力で楽しんで来なさい。」

「「はい!」」

会話がひと段落下あたりでアナウンスが掛かる。

 

[それでは、第1コートにて天ヶ崎高校対皇帝鷲宮高校の試合を行いますので選手はコートに移動して下さい。]

 

「よし!行こう小川さん!」

席から立った響は沙希に手を差しのべる。

「は、はい...!」

差し伸ばされた手を取り沙希も立ち上がりコートへ向かうと、時を同じくして相手方の選手もコートに現れる。

やはり予想していた通りロストフリーダムのファイター今井 舞姫ともう1人は見たことがない女性だった。

 

「この前の借りを返させてもらうからね。」

「今度は勝たせてもらう!」

響と舞姫は以前の引き分けを今度は勝ち星にする為、沙希ともう1人は何も語らず筐体へ向かいGPベースをセットする。

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard5,sity》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「城戸 響、ビルドストライクセンチネル。行くよ!」

「小川 沙希、G-アルケインフルブラスター。行きます!」

レバーを動かし機体を発進させる。

 

今回のステージは以前沙希が舞姫と戦ったトリントン基地近くの市街だった。

 

以前、舞姫と戦った時と同じように視線の先でSEED特有の赤と白のビームがビルに向かって放たれていた。

「これは、前回と同じ通り今井さんが誘ってるな。小川さん行けそう?」

「はい、大丈夫です...」

 

ストライクとアルケインの2機がステージ中央まで移動するとロストフリーダムともう1機、AGE-2がこちらを待ち構えていた。

「さぁ、始めようか。」

「望むところだ!行くぞストライク!」

センチネルソード(ソードモード)を構えるとロストフリーダムに向けてブーストを噴かし突撃する。

 

「前と同じ先制の仕方じゃないか。」

突撃し振り上げたセンチネルソードをロストフリーダムは右腕部のシールドで防ぎ左手のロストフィンガーでストライクの右アンテナをへし折り、アンテナをへし折られたストライクはその場から距離を取るためセンチネルソード(ライフルモード)を撃ち込んでロストフリーダムを遠ざける。

 

「そう簡単には行かないか。」

「2度同じ攻撃は受けない。」

再びロストフィンガーを展開してお返しと言わんばかりにエネルギー弾を飛ばす。

 

「獅子咆哮⁉︎」

エネルギー弾にセンチネルソードを当てて機体への損傷を最低限に抑えようとした響だったがエネルギー弾の質量が大きく逸らすのが精一杯だった。

 

「城戸さん!」

逸らした直後、沙希のアルケインが対艦ビームライフルをロストフリーダムに向けてビームを撃ち込んで追撃を中断させる。

「へぇ、中々やるね。でも、美玲!」

「分かってるって!姫ちゃんは人使いが荒いんだから〜」

美玲、と呼ばれた女性の操るAGE-2がロストフリーダムの前に現れ人型からブラストモードへ変形を始め脚部からビーム砲がせり出し肩部から持ち手が現れそれをロストフリーダムが掴みAGE-2もといAGE砲が放たれる。

 

「ファイ○ルアタ○クライド⁉︎」

「それは違うと思います!」

一瞬判断の遅れた響のストライクに沙希はアルケインでわき腹を蹴って退避させ、自身も上空に逃れる。

 

「あいつだから可哀想とは思わないけど、ふつうに蹴りを入れられるようになったんだね...立派だよ沙希ちゃん。」

「そんなとこで褒められても嬉しくないです!」

アルケインはAGE-2に向けてビームワイヤーを射出し回避を行わせる事で砲撃を終わらせる。

 

「小川さん助かった!今度はこっちの番だ。」

直後、蹴り飛ばされて何を逃れたストライクが大型ビームランチャーを起動しチャージ無しで撃てる限界で大型ビームランチャーを放つ。

だが、その一撃はロストフリーダムのビームシールドによって防がれ本体へのダメージはほぼ皆無だった。

 

「化け物か...」

「女性に対してその発言はあんまりだと思うが。」

ロストフリーダムがドラグーンを4基射出しストライクの周りを取り囲んだ。

 

「しまっ⁉︎」

射出されたドラグーンが砲撃を行うがストライクも負けじとビームダガーを次々投擲して1つまた1つと数を減らしていきたちまち射出された4基はその姿を消す。

 

「やられたらやり返す!倍返しだ!」

センチネルソード(ライフルモード)をロストフリーダムに向けて撃ち込むがロストフリーダムには当たらずその後ろのビルに当たってしまう。

 

「そう言えば、射撃はノーコンなんだっけ!」

「何で知っ、て...」

ロストフリーダムの後ろを見た響はストライクにバックブーストをかけ下がらせる。

 

「いきなり逃走?何にビビってぇぇぇぇ⁉︎」

響を煽っていた舞姫だったが、下がり方が尋常じゃなかったので後方を見ると巨大なビルがこちらに倒れてきていた。

 

〜〜〜

 

その頃、美玲のAGE-2ナルカミは肩部の持ち手を掴むとそれを引き抜きビームサーベルを形成しアルケインの右側ブラスターユニットを貫く。

「片方だけならあげます...!」

爆発寸前のブラスターユニットを根元でパージしてAGE-2に投げつける。

 

「どうせなら両方頂戴、よ!」

投げつけられたブラスターユニットをサーベルで斬り裂きその勢いでアルケインの残されたブラスターユニットにサーベルを突き立て爆発させる。

機体の半数以上のスラスターを失ったアルケインはこれでは移動の障害になると思いバックパックのビッグアームユニットをソードファンネルのみ射出した状態で破棄した。

 

「ソードファンネル!」

射出したソードファンネル6基をAGE-2に向かわせる。

「ファンネル戦でもやる?私得意なんだよ、Fファンネル!」

AGE-2も両肩から肩部ウイングをファンネルにしたFファンネル4基射出し、ソードファンネルを次々と撃たれたビームを弾いたり斬り落として行く。

そして、30秒もしないうちに沙希のソードファンネルはその姿を消してしまった。

 

「だから言ったじゃない、得意だってさぁ!」

Fファンネルを戻したAGE-2は代わりにシグルブレードを抜きアルケインに襲いかかる。

「切り替えが早い...!」

対艦ビームライフルのビームサーベルを起動し、襲いかかってきたAGE-2のシグルブレードを弾くが対艦ビームライフルに貯蔵していた分のエネルギーが底を尽きサーベルモードが終了してしまう。

 

「サーベル終わっちゃったね?どうするのかな!」

一度弾かれた後、即座にシグルブレードからビームサーベルに持ち替えてアルケインの左肩にビームサーベルを突き立てる。

 

「まだ手はあります...!」

ビームサーベルが刺さっている左肩を腕ごとパージすると体制の崩れたAGE-2にビームガン(サーベルモード)を振り下ろす。

AGE-2はそれを横に転がって避けるとシグルシールドをビームガンの銃口に押し当て暴発させる。

 

「ここで貴女に悲しいお知らせがあります!私のFファンネル1機は何処に行ったでしょうか。」

AGE-2から距離を取って次の手を考えていた沙希だったが突然の質問に戸惑ってしまう。

 

「そう言えば...後ろ⁉︎」

「正解!やっちゃえFファンネル!」

アルケインが後ろを振り返ったと同時にアルケインの胸部にFファンネルが突き刺さりカメラアイから輝きが失われたその動きを止めた。

 

〜〜〜

 

倒れてきたビルを避けきれないと踏んだ舞姫は残っているドラグーンを全基射出し全身の銃火器を用いハイマットフルバーストでビルを吹き飛ばすが砕け散った際、破片がドラグーンに当たって爆発してしまう。

だが、何とか倒れてきたビルの下敷きになるのを免れた舞姫は響に尋ねる。

 

「もしかしてお前、あのビルは狙ってたの?」

「ももももちろんじゃないか、これで邪魔なドラグーンは潰させて貰った!」

(まさかフリーダムを狙ったけど後ろのビルに当たるなんてな...)

 

「まぁ、それはいいとしてこの前の事は私の誤解だったらしいけどそれでもお姉ちゃんと一緒の部活ってだけで私にはお前を倒す理由がある!」

ここで響は言ってはならない疑問を口にする。

「今井さんって俺とタメだよね?そんなに部長と同じ部活に入りたかったら同じ学校に進学すれば良かったのに。」

 

沈黙が数秒続いたのち舞姫の肩がワナワナと震えだす。

「お前は今言ってはならない事を言った!それは学力が足りなくて落ちた事だ!」

「自分で言っちゃってるし!なんかごめん...」

 

「お前だけは絶対に許さない!美玲いるんでしょ⁉︎」

砕けたビルの瓦礫からAGE-2がひょっこり顔を覗かせる。

「はいはーい、アシストでしょ。分かってるって!」

AGE-2がハイパードッズライフルを構えストライクのバックパックを狙ってビームを狙い撃ち大型ビームランチャーの根元を撃ち落とす。

 

「くっ!まだだ!」

6連ミサイルをロストふりーだむとAGE-2に向けて残弾が無くなるまで撃ち続け辺りには黒煙が立ち込めた。

「弾幕のつもりか。美玲、AGE砲はまだいける?」

「後一発ならいけるけど、私もさっき戦闘してきたばかりだから撃ったらマトモに動けなくなるけどそれでもいい?」

 

「あいつなら私1人でも十分だよ。」

りょーかい、とAGE-2はブラストモードへ変形しロストフリーダムがそれを掴み目の前の黒煙にAGE砲を撃ち込んで近くの瓦礫ごと黒煙を散らすがそこにストライクの姿は見えない。

 

直後、真横の辺りからヒュンと投擲音が聞こえたかと思った瞬間未だブラストモードのAGE-2にビームダガーが突き刺さっており人型に戻る事もなくその動きを止めた。

「そこか!」

先程投擲音が聞こえた位置に腹部ビーム砲「カリドゥス」を撃ち込んでその場を丸裸にする。

 

そこにはストライクのバックパックだけ残されていた。

「囮だと⁉︎」

「俺はこっちだ!SEED、俺に力を貸してくれ!」

[SEED system stand by 終了まで残り120秒]

 

蒼の粒子を纏ったストライクはストライカー接続部から粒子によるブースターを形成しロストフリーダムの背後に回りセンチネルソード(ライフルモード)を連射してロストフリーダムのバックパックスラスター部位を潰し、その場から離脱しようとする。

 

「逃すかぁぁぁ!」

ロストフィンガーを展開してSEED発動中のストライクを捕まえ頭部を殴る、殴る、殴る。

頭部が揺れ酔いを感じていた響だったが、負けじとセンチネルソード(ソードモード)ロストフリーダムを装甲を斬り返し2機は殴る斬るの鍔迫り合いへ発展していった。

そうして、幾度かの応戦したのちお互いに距離を取る。

 

「何とか防げてはいるけど、頼みの綱のSEEDがもう終わる...」

[SEED終了、粒子低下を防ぐためビームの使用を制限します。]

発言とほぼ同じタイミングで、SEEDが終了してしまう。

ストライクのセンチネルソードは既に刀身がボロボロでサーベルも残り1本になってしまった響はセンチネルソードを破棄しビームサーベルの柄を握る。

 

「へぇ、よく持ちこたえたと思うけど次の一撃で終わりにしてあげるよ。」

「泣いても笑ってもこれが最後だ、やってやる!」

ストライクは脚部スラスターを噴かしロストフリーダムに接近し、ロストフリーダムもロストフィンガーを展開してお互いに最後の一撃を放つ。

 

だが、ストライクのサーベルは使用制限の所為でビームダガーぐらいのビームしか出ずロストフリーダムの胸部に切っ先が触れただけでロストフィンガーによって胸部を貫かれその動きを止めた。

 

「クッソォォォォォ!!!」

「私の勝ちだ!アハ、アハハハ!」

直後、カメラアイから輝きが失われ動かなくなったストライクを投げ捨て爆発が起きる。

 

そして、響たちが初めて参加した公式戦は準優勝と言う結果で幕を閉じるのだった。

 

 

 

 

 




最近、ストライクに他のガンダムの特徴的なパーツと武装を積み込んで○○ストライカーにするのにハマっているセルフィアです(笑

今回のお話で新人戦は終わりとなります!次のお話から新展開がスタートするかも(何も考えてないなんて言えない...)

と言うわけで今回のガンプラ紹介!
AGE-2ナルカミ
武装:ビームサーベル×4、ハイパードッズライフル、シグルシールド、シグルブレード、脚部ミサイル、Fファンネル×4
SP:ブラストモード
今井 舞姫の相方を務められる数少ない人物。基本的な戦い方が支援タイプなので積極的に前に出る舞姫ととても相性が良く大体の人に合わせられる。ストライダー形態をブラストモードへする事によって一撃必殺のAGE砲を放つ事が可能だがHGの機体を両腕で持てることと反動に耐えられる事が条件となっている。
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